1.《ネタバレ》 いや~実にしょーもないですねぇ。映画も全体として「おバカ」極まりないですし、岸田森のバカさ加減も端的に突き抜けてます。しかし、こーいうヤツてのも絶対世の中には居る(居た)のだろう、とまじまじと実感させられるのもまた事実です。人間というものの描き方として、私は決して今作嫌いではないです(やや誇張は含まれる、とも思いますが)。
ただ、コメディとしてもポルノとしてもチョイと「クセ」が強すぎて、特にポルノとしては率直に使いドコロを見出すのがだいぶ難しい、という代物になっている様にも思います。そこそこ美形ながら豊満ムッチムチな谷ナオミを擁していながら、絡みのシーンにはどうにもリビドーの盛り上がりを感じません(関西弁の岸田森が傍で何やらぶつくさひたすらボヤいてるからだ、とも言えますが)。いちおうダブルヒロイン?な芹明香の方も酷くやる気がなくて色気もへったくれも無いも同然ですし。コメディとしてもかなりキワモノで、笑うとゆーよりは呆れちゃう、という人も少なからず居ると思いますね。
とは言え、前述どおり私は今作ワリと好きです。岸田森が好きだし、神代辰巳も好きだし、その意味ではご両名は持ち味・個性とゆーのは十二分に発揮されていた、と思いますし。地味にオススメです。