2.《ネタバレ》 後半にかけて随分と激しくどぎつい展開でしたね。日本人の
国民性からはちょっとついていけないところもありましたが、欧米では
こういうのが受けるのでしょうか。とすると日本作品のアカデミー賞は
望み薄ということになります。
逃げた主人が痕跡なく消えてしまったなら、屋敷のどこかにいるのでは
ないかと疑うだろうとか、家政婦の死体が腐乱して異臭を放つだろう
とかは大目にみて、匂いを使った差別問題の提起や、家政婦さんが大食
漢だという伏線が地下のシェルターへと続くなど細かな工夫は評価できます。
字幕付きの外国映画だったために前半のコメディタッチの部分で自分も含
めて日本人の笑いを誘えなかったところは残念です。一家の軽妙な皮肉の
きいたやり取りは、日本語なら間違いなく爆笑となるはずでしょうけど。
坊やのインディヤンごっこや夫婦のソファでのHシーン(これでPG12指定に
なってしまったのでしょうか)は必要なかったと思います。
韓国の芸能人はみな整形していると思っていましたが、ジェシカ先生が
一重瞼だったのは意外でした。
最後のモールス信号で父子がやりとりする場面、息子がいつか金持ちになって
あの家を買って父親を開放することを夢想する場面などは中々切なくてよかった
ですね。