58.どうも、これって監督の「創作」みたいですね。しかし、そうなると、ちょっと話が違ってきます。冒頭に、堂々と「実話です」と入れること自体が、コーエン兄弟の仕掛けたギミックだとすると、それは少しルール違反ではないかと思います。あまり感心できる「仕掛け」ではないでしょう。話自体は確かにリアルなんですが、その分、犯人探しや謎解きのカタルシスは皆無ですし、それに加え、実話ではなくフィクションであることの反動が、作品全体の「意味」と「価値」を変質させる結果になっていると思います。それなら始めから「フィクション」として見せるほうがよかったのではないかと感じます。平凡ながらも日常をしっかり生きている女刑事やその旦那、それに対して、安易に金を手に入れるために犯罪に手を染めていく男達。そのキャラ描写による対比が秀逸なだけに少し残念です。 【FSS】さん 6点(2003-12-13 14:02:55) (良:2票) |
57.《ネタバレ》 アマゾンプライムビデオで無料だったので鑑賞。 これといった印象はなく、翌年には忘れていると思う。 本作はフィクション。 ラストのテロップに「これはフィクションです」の文字。 でも、冒頭の「事実を忠実に描写」のテロップで、本作は昨今流行りのラストがウヤムヤという感じにはならないという安心感が生まれる。 これでオスカー獲ったんだから驚き。 因みに、本作のドラマ版が存在するが、そちらはもっと面白い。 ドラマ版の点数をつけると、参考「ブレイキング・バッド」が10点として、正直7、5くらい。 【クロエ】さん [インターネット(吹替)] 6点(2017-08-27 23:33:33) (笑:1票) |
56.率直に言ってまあ悪くはないなあという感じです。1時間30分という短い上演時間は自分的にはとても好みだし、短い分もっと凝縮されたものを期待していましたが、それだけに全体的にとても平坦で印象の薄いものに感じました。あと、実話ではないらしいのですが、「実話を忠実に再現した。生存者がいるので実名だけは伏せた」といった内容の冒頭のコメントのためにかえって物語への入り込みを妨げられて、それが狙いだとしても結果私にとってはつまらないことになってしまいました。作り話だと割り切れたらもっといい意味で突き放して、その分入り込んでみられたんじゃないかなと思います。警官の女性とスティーブは魅力的でした。 【クリロ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-02 12:46:53) (良:1票) |
55.とにかく雪の視覚的効果がすごい。雪の深々とした雰囲気が、犯罪と奇妙なまでに相俟って不気味さを醸し出してる。雪、雪、雪、雪、ブシェミみたいな。ブシェミ、奴は最高。変な顔。 |
54. 曲者コーエン兄弟だし、オスカー・ノミネートと聞いて期待したのがいけなかった…!!実話と言いながらも、殆ど脚色しまくってたストーリーの捻りの利かせ方が甘い。フランシス・マクドーマンド扮する女性警察署長が腹ボテなのに部下も使わず、一人で地道に捜査するのは意外性を狙ってたのか知らないが、説得力に欠ける。解決までも急転直下過ぎて呆気無さ過ぎ。「ヤマなしオチなし意味なし」なトコロが確信犯的に「実話だから、案外こんなモンなのさ」とでも言わんばかりだが、オスカー・ノミネートの理由が今イチ理解できない。場面場面にフォトジェニックな凝った構図を見せた辺りか?でも、それだけじゃあ…。つくづく前評判を聞いてはイカン!!と痛感した本作には6点。 【へちょちょ】さん 6点(2003-03-13 16:14:31) (良:1票) |
53.《ネタバレ》 割りと有名なこちらの映画を初めて鑑賞。見やすくたいくつしませんでした。 しかし先日、「カットバンク」という少し似た雰囲気および内容の映画をみたのですが、こちらの方が内容がこっていて面白かったので、ファーゴに対しては既視感がありました。 カットバンクを観ていなければもっとおもしろく感じたかもしれません。 (点数は同じですが、カットバンクは6.5、ファーゴは6.0といった感じです) さらに、冒頭メッセージで実話だと思い込んでみていたのが、本当は実話ではないというのもマイナスポイントです。 でも、ぱっと観るには良い映画ではないでしょうか、時間も長くありません。 【ブリーバンデカンプ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-05-15 08:18:06) |
52.婦警さんの淡々とした演技には見入ってしまったし、主犯のランディガードの頭の弱そうな演技は迫真もので、チンピラ2人のそれぞれ異なる狂気にもぞっとさせられ、俳優さんたちは素晴らしかった。だけど物語の前提となる設定、あの知的障碍の夫が何故社長令嬢と結婚できたのか全く理解できない。あの社長だよ、有り得ない。だから物語の進展に全く共感も理解もできず、不思議な成り行きに身を任せていただけでした。繰り返すけど俳優さんたちはよかった。演技と雪の映像に6点。 【秋山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-16 22:53:09) |
51.《ネタバレ》 二人とも「変顔」な凸凹コンビに妻を偽装誘拐させて、誰も血を流さずに無血で金をせしめようという算段だったけど、多くの血が流れちまう。淡々とした雰囲気と雪の銀世界が印象的。若きフランシス・マクドーマンド、気丈なる婦警を好演して米アカデミー主演女優賞受賞。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-10-19 23:51:12) |
50.《ネタバレ》 偽装誘拐が思ったようにいかない滑稽さを表現するドラマ性と、世間話をしながら淡々と仕事をする警察官の日常性がうまく絡み合った良作だと思います。特に最後の、アホ男たちの末路に対して、夫の3セント切手のデザインで心から喜べる様子、これがこの映画のメッセージの肝なのかなと思いました。 「変な顔」や「ヤー、ヤー」の連呼、「ハンバーガーとミミズ」などのユーモアは好きですが、全体としては、ちょっと苦手な映画かも・・・。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-03-14 15:02:51) |
49.淡々とストーリーが流れていく。コメディらしいけど、いまいち笑えないなー。淡々としすぎじゃないかね。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-01-09 18:29:47) |
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48.混ざり気のない純度が高い脚本で短い上映時間でもシンプルに分かり易く、それで都合の良い展開にはならない。 と思ったらフィクションかい!演出にだまされた。 それにしても女性署長マージのやり手具合は印象的だった。妊婦なのにせっせとひとりで卓抜な直感とセンスで事件を追う。あまり類を見ないキャラだったな。 |
47.《ネタバレ》 寒々とした景色が淡々と進む物語にマッチングしててgood 物語本筋より朝起きて朝食で卵を焼こうとかローン会社にファックスしようとか、そういうやり取りの方が印象に残る映画です |
46.《ネタバレ》 あんまり実はこういうのは好きじゃないんだけども、「うお~ブシェミだ~」ちょっと久しぶりにこの人を観るような? 実話だとかいいながら、どこか現実味のないストーリー展開(後で調べたら実話じゃないしw)・事件解決は妊婦の警察官という人物設定が一種特有の雰囲気を放っており、アメリカ国立フィルム登録簿に登録されている(from wiki)というのも納得。コーエン監督らしさが満点の一作でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-02-17 09:50:24) |
45.《ネタバレ》 「これは実話です」と冒頭から大層なBGMを流し、目撃者は変な顔と皆で言い、婦警は何となく犯人のアジトを見つけ、犯罪者コンビはちょっとした分け前で揉めて片割れをミンチ、という信じられないくらいの珍妙さとブラックユーモアのオンパレード。面白いのかつまらないのか分からないのに、どこかしら心の片隅に残る、そんな映画。そういう意味でコーエン兄弟の思惑通りかと。婦警を除いて、男達は自分のことで手一杯で他人を考える余裕がない。正に合理的で私利私欲に満ちたアメリカの縮図そのもの。後の『ノーカントリー』でも言えることだけど、「身の丈にあった当たり前の日常が一番幸せ」というスタンスを貫いていて、ユダヤ系らしかぬ幸福論が興味深い。 |
44.好きなコーエンだけど、これはそこまで面白くない。 |
43.《ネタバレ》 ひたすら淡々と。映画的に映える魅力的な登場人物も出てこない。 何か起きるのかと思わせて何も起きない。普通に犯罪を起こし、普通に捕まるのが逆にサプライズ。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-05-26 10:57:21) |
42.世界的に評価の高い本作ですが個人的にはイマイチ。ダラダラと冗長な場面が繰り返されているだけのように感じます。ただ評価の高い作品の良さを何一つ感じれないというのは少し悔しいものですね、僕の鑑賞力がこの映画の良さを理解できるレベルに達していないという事なのでしょう。また期間を空けて鑑賞したい作品。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-31 15:31:05) |
41.《ネタバレ》 とある地方都市で起こった、矮小で碌でもない人間たちが巻き起こす本当に下らない事件が次から次へと連鎖的に広がっていって、最後はもっとも醜悪な現実へと辿り着く。最後、生まれてくる子供が希望なんだろけど、僕にはそれが言い訳がましく思えてしまった。こういう厭世的な作風はあまり好きではないけれど、ブシェミとストーメアの駄目コンビはやはり見応えがある。なによりその二人と一夜を供にした、地方の醜い女の顔がリアルで嫌だった。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-29 22:45:56) |
40.凄惨な事件にもかかわらず、それを感じさせないユニークさはコーエン節 |
39.《ネタバレ》 コーエン作品の中では、まだしもとっつきやすい。けど、見たことない料理食わされた気分。変な味だなあ、うまいかまずいかっていったら美味しくはないよなあ、みたいな。口に合うかどうか、がポイント。私にとっちゃ登場人物が一人残らずなんか変。穴だらけの犯罪を画策するディーラーも、身代金を値切る舅も、遺体を見てもミミズを見てもメシが食える妊婦の婦警もああ不気味だ。かどわかされた奥さんもさあ、無理でしょうがもちょっと落ち着け。この生理的な違和感、監督の思うつぼなのかしら。共感できたのはブシェーミのこの台詞のみ。「お前ら馬鹿じゃねーのかっ」犯罪者だけど、彼。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-10 17:56:16) |