1.《ネタバレ》 もっと城壁によじ登ったりシャンデリアにぶら下がったりする血沸き肉躍る話かと思っていたら、女のみさおの話であった。男気のロブ・ロイが臥薪嘗胆した果てに、という仁侠映画的展開。血気にはやる馬鹿な若者がウロチョロして死んじゃうのも定型どおり。ラストが決闘というのはちと弱い。剣を手でつかむ、いう伏線はあるんだけど。ティム・ロスやジョン・ハートといったイギリス系役者が画面に映ると、映画が締まる。ロブ・ロイがティム・ロスの首に縄を引っかけてぶら下がり逃げるってのが気に入った。でも、どうのこうの言いながら一応見せてしまうってのは馬鹿にできない。商品としての最低線を確保するハリウッド映画産業のセーフティ・ネット(?)が、ときに生まれる傑作の地面を固めているんだと思う。