2.学校の修学旅行(沖縄3泊4日)の事前学習として、みんなで鑑賞しました。第二次世界大戦における我が国最大の犠牲者を出した地上戦がこの沖縄戦です。僕の母が沖縄出身ということもあり、沖縄戦というと特別な思いがあります。4人の子供を抱えた祖母。うち1人は今、平和の礎に名前が刻まれていますが、彼女がこの戦争を生き抜いたからこそ今の自分があると思うと、胸がいっぱいになります。修学旅行の平和学習で、真っ暗なガマに入り、祖母たちに思いを馳せました。とても楽しい最高の4日間だったけれど、その中で、2日目の平和学習は他の3日間とは違った、特別な思いがあります。そんな祖母も3年前に他界し、直接戦争の悲惨さを伝えることのできる人は確実に減ってきています。それは自然の摂理なので、仕方のないことです。それでも、これは後の世代に伝えていかなければならないことです。悲惨さは映画では描ききれないし、語り尽くせませんが、描こうとする姿勢は素晴らしいと思います。前置き長すぎました。作品としてのコメントも残しておきます。メインのストーリーがどこにあるのかイマイチハッキリしなかったのがマイナス要素で、中途半端な感じ。結局、何を否定しているのかが見えてこない。更に、俳優陣も安っぽい。もっと描くなら思いきってやってほしいし、メッセージのようなものも取り入れてほしい。と、色々文句はありますが、上記のような学習の機会で上映するには実に適していると思います。今回はTPO勝ちです。