1.《ネタバレ》 あー、そっかー。みなさん79年版のオリジナルと比較しちゃうのかー。ワシは原作読んでいるので、福井の他作品『ローレライ』や『亡国のイージス』の映画版と比較していましたわ。もちろん、オリジナルも見てますけどね。で、福井3部作の中でこの作品が映画化されるなかで一番期待してなかったのですよ。そしたらいちばんマシだった。他2作品は、予算もないくせにCGに頼って失敗するという、邦画のいけないパターンを見事に踏襲。それに対し、こっちは多少CGのショボさはあるものの、セットと特撮ががんばったからそんなにひどくなってないんだよね。暗いシーンが多い中で照明もがんばってる。ヘンにヒューマニズムに走ることなく、自己犠牲というベタな部分のみにとどめるストーリーテリングもストレスなく見られた要因かと。無理に欲張ることなく、ハデに見せることに徹して、空回りすることを防ぐのも、勇気だと思うよ。騎馬隊のスケールがダウンしとるのは、ちょっと残念だったけどね。