6.回想が回想につながる階層構造、というと大げさかもしれないけど、緊張感を失うことなく過去と現在(潜水艇の中)をうまく描いています。そこはさすが。しかしなあ。主演エビゾーが、ひとりでオーラ出しまくり。まあこれは仕方ないか。でも、主人公の言動がイマイチ心に響かないのがイタイ。そもそも「昔、人間魚雷(テリー・ゴディのことじゃないヨ)があったということを伝えるために死ぬ」みたいなセリフ、なんやそれって、「この映画を作った理由」そのものやんか。映画の中で映画自身の肩をもつような、口実がましいことを言っては、いけません。でもやっぱりしつこいようだけど、構成はラストに至るまで、なかなか面白かったなあ。 【鱗歌】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-26 16:34:20) |
5.話の内容は良いと思う。だけど戦争映画としての何かのスパイスが足りなかった気がする。 【ゆきむら】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-02 13:06:46) |
4.《ネタバレ》 戦争映画は概して派手な戦闘シーンがあり、噴き出す血やグロテスクな描写で凄まじい残酷さをありありと見せつけものであるという人には、この作品は向かないですね。そういうのが見せたいんじゃなくて、主人公自ら語ってるように、回天に乗り込み敵に体当たりする自爆攻撃が行われ、それによって多くの若者が死んでいった、その悲しい事実を現代の人に知ってもらう為に作られた、そういう作品です。敵性国家の野球をやり、ラヴェルの「ボレロ」を唄い、父はアメリカ人の先生はいい人だったと言う、その国家と個人の対比を表して反戦のメッセージを出してるのはわかるんですけど、あまりこう直接的には表現してこない、恋人とも関係も、あるいは友人との関係も、描き方がよくいえばつつましやか、悪く言えば中途半端なんですよね。よくも悪くも山田洋次の上品さが出てるなって思います。ラストの手帳の内容は、なかなかぐっとくるものがありましたね。それにしても、登場人物の若者達がきれいに手入れした現代風の細眉イケメンだったのは、ちょっと気になったな。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-08-27 00:50:56) |
3.なかなか地~味でしたが、良作です..さすが山田洋次監督が脚本に絡んでいるだけあって..「○○の大和」のような、訳の分かんないストリー&お涙頂戴!映画とは一味違います..“回天”の操縦シーンなど、細かい部分もリアルでした..ただ、人間魚雷、元甲子園のスター、恋人等々の素材の割りには..映画としての盛り上がりが少ない..期待してしまう分、ラストの結末も含めてあと一息だったかもしれません... 【コナンが一番】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-08-21 12:28:03) |
2.まずまず楽しめました。冒頭の潜水艦の緊迫したシーンは「Uボート」なんかと比較するとまだまだですが、回転発射のシーンは緊迫感が高まり手に汗握りました。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-07-20 10:01:24) |
1.回天魚雷や神風特攻隊などの話を聞いたり観たり読んだりすると、それを操縦し、まさに自分の命と引き換えに敵を攻撃する、彼らはどんな気持ちだったのだろうといつも思う、いつ突撃の命令が下るか解らないなら、いっそうのこと今死んでしまいたいという衝動に駆られるのではないだろうか。 スクリューが止まった瞬間「助かった」という気持ちと「あの恐怖がまだつづくのか」という気持ちが入り乱れたのではないだろうか? 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-10-19 23:11:39) |