6.正直、見る前に期待しすぎた作品かもしれない。
9.11で家族を失って独りになった男と、かつて大学の寮でルームメイトだった男がNYの街で再会する。
家族を失った男は心を閉ざしていて…
あらすじとしては、こんな感じ。
120分と長い割には、何かスッキリとしない。
傷ついた男が再生する物語かと思えばそうではなく、どちらかといえば心を閉ざした彼を周りがどう受け入れていくか、そんな話のように感じられた。
"彼なりの生き方"を見つけていこうとするのはよいと思うが、やはり観客としては、映画の上映時間の中で立ち直って欲しかった。
キーワードになっているNYの街という設定や、"父親の死"などの出来事も上手く活かせてないように思った。
しかし、家族を失った男の悲しみは伝わってきたし、随所で70年代、80年代の曲が挿入されるという"音楽"をキーアイテムとした演出はよかったと思う。
どこがどう悪いというわけではないが、見終わった後にモヤモヤしたままなのが惜しい作品。