2.《ネタバレ》 宮廷陰謀劇+仮想(己をベスに投影した)恋愛劇+偉人伝の様相をとっており、
前作「エリザベス」よりは分かりやすかったです。本物の大聖堂を使用したロケ
は、迫力満点でした。神聖ローマ帝国(主に現代のドイツ)の若い王子のうわべ
だけの求婚を、最後はドイツ語でかわすところなどはエリザベスの教養の広さ
を物語っていました。特に興味を引いたのは、寵臣フランシスとジョンでした。前者
は英国に抗スパイ組織を作った人物だったそうですが、若い暗殺者が空砲を
放ったことについて「策に溺れました」と謝った意味が理解不能でした。ジョンは
数学者+天文学者だったそうですが、エリザベスが彼にかなり予言を望んだところは、
トップの孤独感や絶望感が滲み出ていました。▼メアリーが斬首される場面が、教会の中でおこなわれた事にはビックリしました。また、通常は斬首役人は覆面をして顔を隠しているのに、巣顔をさらけ出していたこと、さらには映画「わが命つきるとも」では斬首役人に三途の川の渡し賃を渡していたのに、本作ではそれもしていませでした。使用していた斬首斧はまったく同じ形でした。メアリーを演じた女優さんも毅然としておりスコットランド女王の風格を見事に出していました。▼これらの人物相関図を上映数分前にパンフで眺めていたので、やや理解は前作よりも速かったですが、理解不能の関係なども多々あり、今後DVDをみる機会には、あらかじめ予習をしてから観るつもりです。