4.《ネタバレ》 この作品は日本人ましてやユダヤ教の知識がないと面白さは半減するのでは?っていうかなり見る人を選ぶ映画。それどころかこの映画ってある意味ユダヤ教のマジな宣教映画になってるようにも思えるのだけど。まぁ、コーエン兄弟が真摯に布教映画を作るはずはないが、それにしても敬虔な教徒を嘲笑するつもりで撮ったのだとしても、描くタッチとナラティブ上教義を知らないまっさら状態の日本人が見たら、教義のすべては「然り」とせよでもあるので、コメディ色弱めの宗教映画に見えてしまうのでは。終わり方は結構不評だけど、私はなかなかイカしていると思う。禍福あざなえる縄のごとしで、ダニーがようやく悪友にマリファナの代金を返せると思ったら、ラリーの胸に異常が見つかるという今後の不幸を象徴させるよう竜巻の接近でぶった切るという、上映時間を勘案したのと、あそこからエピソードを重ねても冗長になるだけという合理的な理由もあったのではと勝手に推測しているが、一つだけ言えるのはコーエン兄弟にとってユダヤ教は本当に彼らに根深く影響を与えているのだなということ。 【エリア加算】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-01-03 21:43:50) |
3.不思議な映画。真面目に暮らしていても不幸はやってくる。でもあるがままを受け入れなさいということですね。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-04 16:01:56) |
2.《ネタバレ》 主人公に次々と不幸が降りかかるんだけど正直いっちゃうとあんたの裁量次第でどうでも切り抜けることだろってことばかり。根が真面目すぎるのか相手のいいなりになってどんどん不幸になっていくさまはどうも歯痒い。唯一本人にはどうしようもないことといったらラストのオチ。こればからりはしょうがない。ただこの落とし方ちょっとずるい。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-22 00:14:35) |
1.《ネタバレ》 コーエン兄弟の映画は好きです。しかし、この「シリアスマン」はなかなか難しい。主人公にどんどん振り掛かる不幸、悪夢も見ます。事態は悪化する一方です。いろいろなラビに相談します。ストーリー展開はスムーズなので飽きることはありません。そしてラスト、唐突に終わります。果たしておもしろかったのかどうか…。シニカルなコメディタッチの「赤ちゃん泥棒」や「ビッグ・リボウスキ」にしろ、ニコラス・ケイジやジェフ・ブリッジスといった主人公が、カッコよくないけど魅力的でした。しかし、この「シリアスマン」の主人公に魅力は全く感じなかった。そこが、この映画をおもしろいと言い切れない要因かもしれません。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-03-27 21:45:17) |