6.《ネタバレ》 「愛のメモリー」は「めまい」をベースにしながらも、随所に「レベッカ」を感じる作品でした。
一方本作は全体的には「めまい」をベースにしながらも、中盤まではむしろ「裏窓」を感じる作品です。
本作も、どれだけヒチコックの模倣と評されてもデ・パルマの変わることのないヒッチコック愛を強く感じます。
ティッピ・ヘドレンの娘(メラニー・グリフィス)を起用するというこだわり方も、いかにもデ・パルマらしい。
そんな中に強引にエロシーンを挿入してくるあたりもまたデ・パルマ。
キャストが地味でもう少し華があればとも思うし、展開的にはツッコミ所も多いです。
それでも2つのヒッチコック作品を挿入したデ・パルマの遊び心が感じられ、
肩の力を抜いて楽しめる作品になっています。