2.《ネタバレ》 初っ端から“一見さんお断り”感が凄まじかったですが、
実はシリーズをしっかり見ている身としても、どこかシックリきませんでした。
それだけX-MENシリーズは、設定がトッ散らかされてしまったので、仕方ないと言えましょう。
3部作最終「アポカリプス」でズッコケ、「ローガン」で大黒柱のウルヴァリンが抜け、
もはや打ち切り寸前の連載マンガ状態ですから、多くは望みません。
お約束のように人間に危害をもたらし、お約束のように身内で対立し、お約束のように団結して強力な敵に立ち向かう・・・
「X-MEN」的な内容をコンパクトに詰め込んだストーリーは、盛り上がりに欠けました。
長時間ダラダラでなかったのが救いです。
それから、これは巡り合わせで致し方ないのですが、集大成としてみた場合の登場人物の扱いには不満が残ります。
「ジーン」が中心になるのは当然で、ソフィー・ターナーの風貌はそれなりに雰囲気ありなのですが、
シリーズ登場回数が乏しいため、締めの大役には役不足感は否めません。
一方、思い入れがあるとしたらこちらであろうレイヴン役ジェニファーローレンスでありますが、
肝心の彼女はほぼ見せ場なく息絶え、それどころか最後は忘れ去られているかのような扱いです。
また、そもそもX-MENはプロフィッサーとマグニートの物語だ(と思っています)。
その2人の関係があっさりと描かれて終わってしまうのは寂しい限りです。
文句ばかりでありますが、これもまたX-MEN。
陽のアベンジャー軍団がもてはやされる中、ひっそりと終わりを迎える陰のX-MEN。
このコントラスト、そしてこのマイナー感こそX-MENの真骨頂(?)。
とりあえずはメデタシメデタシということで、リブート作品を気長に待つとしましょう。