94.《ネタバレ》 2020年2月12日 実質的には初投稿
徐々に盛り上がっていって、3部作としては最高の仕上がりになってるから、今まで気が付かなかったが、
この作品単体としては(特にストーリーを熟知していると)案外面白くない。数回眠りかかった。
大ピンチに陥っても、結局切り抜けると分かってると観てて緊張感ないし、
別離や「死」もどうせ再会したり、実は死んでなかったということがあらかじめ分かってるとね。
ガンダルフが「死んで」皆が悲しんでいても、「いや、その人どっかの男塾塾長と一緒で絶対死にませんから」と突っ込みたくなる。
あと、やっぱり原作読んでない人間には、若干不親切な映画。
例えば、フロドはまあ、形式的な主人公だし、サムもまあ役に立ってないこともないから許す。でも残り二人のホビットは何なんだ?
単なるお荷物。あれがすんなり旅の仲間に受け入れられる意味がわからない。
味方の強者3人がほとんど呂布 関羽 張飛レベルで強いのに対して、敵側の強者が案外弱いのもつまらない。
ナズグルの無能さには呆れる。まあ、5騎がかりで実質一人に撃退されるのは、相手が最強メンバーの一人アラゴルンだからしょうがないとは言え、
(それでも、どこが「恐るべき力から「人間の男に殺すことは不可能」」なんじゃいとは言いたいけどね)
すぐ目の真下、木の根っこに隠れてるホビットが見つけられないとか、走ってる相手を馬で追いかけて取り逃がすとか、川岸で舟に乗られたらわずか数メートルでも呆然と見送るとか。
やってることは雑魚レベル。
さんざん貶したが、これも自分的には実質的な主人公、ヒロインと考えているアラゴルンとアルウェンの出番が少ないからかもしれない。
二人の恋愛シーンは、アラゴルンがだんだん王の後継者としての自覚を持っていくところは面白かった。
それとリブ・タイラーが実に綺麗。本当にエルフに相応しい。非常に劣化が早かった彼女としてはほとんど全盛期じゃないだろうか。
ケイト・ブランシェットもエリザベスのガリガリおばさんの印象が強い自分的には、とても綺麗で意外だった。