7.《ネタバレ》 最後の悲鳴(魂の叫びとも言えよう)が未だに耳から離れない。 【たくわん】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2009-06-04 12:54:19) |
6.ミュージッククリップ風の獲物物色シーンから獲物を頂いちゃうまでの細かい切り替えしと、切り替えされる各カットに乗っかるメリハリのある音の出し入れは、まさに今のトニー・スコットの演出。なんでもこのデビュー作のせいで彼はしばらく干されていたらしいのだが、それゆえに自らの特徴であるこだわりの演出を食っていくためにしばらく封印し、ある程度の自分の位置を確保した数年後に(『トゥルー・ロマンス』あたりか?)徐々に自分を出してきたのかな、と思った。とにかくこの作品は美しい。中でもカトリーヌ・ドヌーヴの非人間的美しさは格別。吸血鬼の物語である以上に男と女の物語であり、永遠の若さを手に入れるか老いることが必至の人間でいるかの葛藤のドラマである。だからこそ、あのラストシーンは納得がいかない。繋がってないし。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-20 15:39:57) |
5.《ネタバレ》 主演がC・ドヌーブ、D・ボウイ、吸血鬼ものということで、デカダンな雰囲気を 堪能できると思い観ました。「吸血鬼モノ」はその存在が邪悪であり人間が対決するパターンと、「吸血鬼を悲しい存在(不老不死・人の生き血が必要)」として捉え吸血鬼が苦悩する様を描くパターンが多いようですが、この映画は当然後者に属するものです。ストーリー性を追うよりもC・ドヌーブやD・ボウイの吸血鬼としての性(さが)・飢え・苦悩を感じ取るというのか、浸るというのかそんな映画ですし、映像も黒・赤・白を基調にアバンギャルドな感じもあって「ホラー」の域を超えたスタイリッシュな感じに仕上がっています。この映画のテーマ(飢え)を、観る者に強く訴えたのはS・サランドンがC・ドヌーブの「しもべ」とならず、自らの命を絶った場面、そしてその時のC・ドヌーブの表情。突然の信じられない展開に唖然としてしまいました・・・ 音楽も「ロキシー・ミュージック」あり「クラシック」ありで良いセンスです。ただ、個人的には超老人?として朽ち果てるまでのD・ボウイの出番がもう少し長ければなあと思いました。 【たくみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-25 21:21:51) |
4.T・スコット、デビュー作。この時期の彼はまだ兄リドリーの影響下にあり作風も技法もよく似ている。スモーク&ライト、ホワイト・ダブ。C・ドヌーブとD・ボウイの硬質なルックスが優雅な作品世界にはまり、お耽美。寿命つきせし伴侶が脆く崩れるならば次を。白く眩しき吸血鬼モノの異色作。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-03-06 20:26:20) |
3.あんまり恐い映画ではなくて、スタイリッシュな部分ばかりが目立つ映画です。ヴァンパイアものって、エロやフェチな色が出てしまうのは当然な題材みたいで、この映画は、その部分をむしろ積極的に綺麗に描いている感じですね。まあ、永遠の命と老いる事への恐怖を描いていて、これからの高齢化社会に対応する映画と言えなくもないですが(言えないか)。 【あにやん🌈】さん 6点(2003-12-20 13:14:41) |
2.ボウイ様の年老いてゆく悲哀がひしひしと感じられて、たまりませんねぇ 【そうしょくみ】さん 6点(2003-06-19 02:47:12) |
1.麗しのドヌーヴが吸血鬼!う~ん、実に美しい。ケバケバしいメイクながらも気品漂う強烈な存在感で圧倒されました。「ハンガー」とは血そのものに対する”飢え”というよりは、生涯を共にする伴侶に対する”飢え”ではないかと思います。デヴィト・ボウイやスーザン・サランドンはドヌーヴの魅力に翻弄され吸血鬼の仲間になるものの、定期的に血を吸わずしては老化が急激に進み生きられない不完全な肉体。デヴィット・ボウイは急激な老化により、スーザン・サランドンは血のために恋人まで殺してしまった罪悪感から自殺を遂げ死んでしまう。特筆すべきは吸血鬼の女王であるドヌーヴ。彼女は血を求めるのは当然ですが、それ以上に永遠を誓える伴侶を求めるというというところ。これまで何人もの人間を虜にしては、その呪われた血の為結果的に殺してしまうという悲劇を繰り返す。デヴィットからスーザンへの乗り換えはまるで新しいおもちゃを見つけた子供のようで、彼女が何に飢えているのかが良くわかりました。これまでの展開をラストでどうでもいいようにひっくりかえしちゃったのが残念です。 【さかQ】さん 6点(2003-04-20 20:32:35) |