33.《ネタバレ》 良くも悪くも、映像詩人テレンス・マリックらしい戦争映画でした。“Thin Red Line”とは、そもそも19世紀のクリミア戦争で赤い軍服を着た550人のスコットランド兵が二列横隊でロシア軍騎兵の突撃を撃退した故事のことで、マリックは神が定める生と死の境目として“Thin Red Line”を使っていると思う(もっとも原作小説の題名なのですが)。草が生い茂る丘に風が吹きぬけて、夏草がまるで“ウェーブ”しているかのように揺れるシーンは、“草フェチ”であるテレンス・マリックらしさが良く出ています。戦闘シーンは考証が行き届いていてリアルなのですが、兵士たちの描写はちょっと変わっていて私には疑問があるところです。だいたい、兵士は戦場でこの映画の様に内省的になれるものだろうか、そんなはずはないと私は思うのです。ひっきりなしに流れる登場人物の自省的なモノローグでストーリーが進行しますが、「神と自然」の関係なぞ生死をかけた戦場で人の心を占めるものでしょうか? “Fuck”を連発する『フルメタル・ジャケット』や『ジャーヘッド』の海兵隊員たちとは対極になるのでしょうが、兵士とはどこの国でもとことん物を考えないように訓練される存在のはずです。そういう意味でも、本作はマリックの戦争を題材にした哲学ファンタジーだと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-02 23:50:52) (良:2票) |
32.戦争映画とは思えないくらい映像が綺麗で、しかも出演者も豪華。 しかし、中身は意外とあっさりしていて、心に残るものが少なかったです。 【抹茶御膳】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-01-16 15:23:28) |
31.《ネタバレ》 ニック・ノルティに告ぐ。まあ落ち着け。 【デッカード】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-04-01 01:32:32) |
30.ジョージクルーニーが全然出てこないので、 見逃してたのかなとずっと思ってみてました。 大作なので見てみましたが、うーん、どうでしょう。 単純なアンチジャパンではないと思いますが、 日本兵が貧乏な中国人といった感じ。 現地の人の歌が手拍子と声だけであんなにきれいなものかと感心しました。 この歌に+1点。 ライクーダーは今度はこれを録りに行かないとね。 |
29.評価の難しい作品です。カメラワークが素晴らしいと思ったら他の作品で撮影賞とってる人だったんですね。役者さんも有名どころがあちこちに。内容もいろいろと考えさせられます。ただちょっと長すぎた感があります。映画として7点は付けられないんですけど、他の6点を付けた作品と同じ評価にはしたくない、そんな作品です。 【丸に梅鉢】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-16 10:06:53) |
28.ちょっと長いかな?くらいにしか感じないほど内容は濃かったと思います。難しいところですけど・・・なんというか、「ウインドトーカーズ」を先に見てしまったせいか、アレの10000倍はまし版なのは間違いないんである。私は昨今話題の自虐歴史観はとても大事な事だしある程度までは死守していきたいと思っています。世界に追いつくためアメリカ・アジアに侵攻するしかなかった・・・最近出て来てるこの考えは特に韓国系が怒るかも、読んでいたとしたらごめんなさい、仮にそうだったとしても、アメリカなんかに攻めたのが運のつき、ほとぼりが何となく冷めるまで米軍駐留はおろか「パールハーバー」みたいなのを作られて小バカにされ続けるんだ、どうせ私たちの先人たちとの戦いだってちょろかったんでしょ?・・・自虐か。と、少なくとも思っていたので、対日本軍でもこういう視点でも作っている所はきっちり評価していきたいと思います。まあ日本軍にやられた、という内容でしかないけど。でも一部無駄なキャストですね。今ほどの地位を得てない人たちもいますが、トラボル太、あんた何出演かと。 |
27.戦争映画にしては静かな映画でした。悲しかった。 【ゲソ】さん 6点(2004-06-03 03:44:07) |
26.とても静かで、とても美しい映画。でも非常に点数がつけづらい、困った映画。 |
25.言いたいことは何となく分かるんだけど・・・。長すぎ。 【仮面の男】さん 6点(2004-02-25 13:23:50) |
24.詩的に戦争を描くのは良かったけど、長すぎてまとまりきれなかったと思う。 【NO.4】さん 6点(2004-01-11 10:48:16) |
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23.ただ美しいだけではなく、この作品は中身も有ります。 島の自然の美しさ・現地の人々の心の美しさ。それに比べて兵士たちのおこなっていることは・・・ 兵士たちそれぞれの心の闇をリアルに表現することで「殺し合う」ことへの虚脱感やじれんまを浮き彫りにしている。直接的に残酷な描写で反戦を訴える映画もありますが、むしろこの作品は内面的なものでメッセージを伝えようとしている。 |
22.う~ん、難しい映画だな。まだ「ディア・ハンター」に比べると、判りやすい部分もあるけどあんまり人に薦められないなー。 【ゼファー】さん 6点(2003-12-12 02:02:24) |
21.覚えてるのは映像の綺麗さと静けさだけだった。戦争映画にしちゃ両方ありえないことだよね。そのおかげで不快感は残らなかったけど、すんごい長いんだよね 【ロックン】さん 6点(2003-12-09 23:55:12) |
20.実際の戦場に行った事もない人間が、この映画ってヘン、って語れるのかどうかは、ちょと疑問ですが(いや、そうなると語れる人間って、そうはいなくなりますが)、生きるか死ぬかの状況で、こんなに達観してられるのかなぁ、という感じがしてしまいました。極限状況下での生への貪欲さを見せてくれるのならば納得もできるのですが、自然に目を奪われ、神の創造物を意識する、あり得るのかなぁ? そんな心ぶら下げて戦場出たら、一発でサヨナラしちゃうんじゃないのかなぁ? ずっとそんな気持ちで見ていた映画でした。戦場から一歩退いた状態の人ならば、まだ判らない事もないんですけど。 【あにやん🌈】さん 6点(2003-12-07 16:12:44) |
19.レンタルするときプライベートライアンと迷ったが個人的にトム・ハンクスが嫌いなのでこっちを選んだ。映像美が素晴らしかった。血なまぐさい映画じゃなかったよ。 【ゆっけビビンバ】さん 6点(2003-06-02 22:34:24) |
18.評価としては難しい作品だと思った。戦争映画はわりと観ますが、戦争映画として観ていいものなのか、ちょっと迷うところです。頭の悪い私には、哲学的なことはわからないので、ハンス・ジマーの音楽いいねぇとか、どこで誰が出るんだろうとか、この顔観たことあるけど誰だっけ?とか、そんな風に観てしまいました。初めてみたのは映画館だったけど、○年ぶりにビデオで観た今回は、戦争というものと対照的に映し出される自然の美しさが、印象としては残っています。まぁ、日本人の描き方は、どの作品を観ても納得いかないから、私はあきらめてます・・・。 【ポサ】さん 6点(2003-05-18 19:35:27) |
17.戦争の狂気がリアルに迫ってくる秀作だと思います.プラーべートライアンはあざとさが目に付くが,こっちはきっと当時の戦争はこんな感じだったんだろうな,と思わせる説得力があります.あんなに景色がきれいなところで戦争やってたんですね. 【take1】さん 6点(2003-04-28 12:32:40) |
16.この程度の日本人の描写で怒っている人は是非「ウインドトーカーズ」を見て下さい。この映画の数億倍は劣悪ですよ。これはあれを見るとマシなんだな、と思います。何だかんだいって結構好き。 【aaa】さん 6点(2003-04-18 18:48:01) |
15.どう評価していいものか、迷う。生と死、宗教観、戦争というものの狂気は、「人類皆兄弟。けれど、人類は皆、カインの末裔」ということか。そして、自然への畏敬と崇拝。戦争という狂気の狭間で、圧倒的に美しい自然と、大自然と共に生きる現地人を描いたのは、自然と共に生きる人たちこそが、あるべき姿と言いたかったのだろうか。時折りインサートされた妻との睦言は、正直言って苛々した(いっそ思い切って脱げよ!!って感じだった)が、「貴方がいないから悪いのよ」という離婚申請に至って、生活臭の無かった睦言の意味が分かるけど、これも長期戦争故の悲劇とはいえ、「おいおい」って感じだ。日本兵の描き方は、まあ、こんなもんでしょう。司馬遼太郎が「坂の上の雲」の中で、「歴史物は、どちらかの立場に拠って書くしかない」と言っているのを思えば、かなり日本人の感情に配慮してるなぁと、思う。でも、「史上最大の作戦」(だったかな?)でも、「降伏する」と言って手を上げて出てきたドイツ兵を射殺した連合軍兵士が「なんて言ったんだ?」「知らない」って会話があったけど、言語の疎通って、重要だなぁ。いろんな意味で、人の生き死に、戦争のリアルさ(先端が開かれるまでの兵士って、実際、焦燥と言う名の暇なんだろう)は凄いんだけど、3時間かけた割りには、シーンの繋ぎが目まぐるしくて、なんだか一貫性が無い。個人的には、かなり含蓄のある一作だとは思うんだけど、誰にでも薦められる作品ではないかも。 【由布】さん 6点(2003-03-05 01:12:07) |
14.日本人が情けない・・・「臭いな」とか言われてるし・・・でもきっとああだったんだろうなぁ・・・。 【池田屋DIY】さん 6点(2003-02-08 01:33:23) |