1.《ネタバレ》 「この映画は、ストーリーはあってないようなもの・・・」というレビューを過去にいくつも書いたことのあるこの自分でもこの映画にだけは馴染めませんでした。
ストーリーを語る意思がないというような映画にはよくお目にかかりますが、この映画はとにかく単調すぎる。デッサンそのものに興味がある人ならば垂涎ものの映画ですが、自分にはデッサンの過程をただひたすら繰り返すというのが決定的にだめなんです。
途中からいきなり、スコープサイズの画面になってそれに伴い劇場のカーテンも広がり、終盤への盛り上がりも出てきて、最後の絵も映画を締めるに相応しいような壮絶な(!)デッサンだったのに、ただただデッサンを繰り返すだけという余りにも単調すぎるストーリーのみが低い評価をするに至っただけです。
一番最初のインターバルでピカソが「楽しい!寝ないで朝まで描ける」と、楽しそうな表情を見せていたところが唯一の救いのポイント。もっとインターバルが多ければもっと面白く感じられたと思います。