11.原作未読。法か正義(慈悲)かという裁判シーンは中々見ごたえがあったが、恋愛要素が加わったせいでなんだか中途半端な作品に終わってしまった印象。とはいえ、話としてはよくできている。ユダヤ人への差別等々現代的な価値観で見れば受け付けないところもあるだろうが、古典に過度なツッコミ入れても仕方ないのでそういうものとして見るしかないでしょう。アルパチーノはさすがの存在感だがちょっと貫禄あり過ぎて悲壮感がやや欠けてたような。リン・コリンズの2役?も中々頑張っていたように思う。ちなみに吹替で見たのだが、声優の声色の使い分けもよかった(それで演技がよく見えたのかも?)。尚、TVの2時間枠で見たので賞味100分程度であり40分程度カットされたものを視聴。編集が上手かったのか特に問題なく見られたが、完全版をみたら印象は変わるのかどうか。 |
10.観劇によるあらすじをほぼ忘れた状態で視聴。前半途中から思い出してきて、キリスト教徒衆へのムカつきとバカっぷりに呆れるという。現代では受け入れられない、というより公演できない内容ですね。人種問題が根深い時代、水戸黄門風の勧善懲悪の喜劇をカタルシスあふれる仕上がりにしたのはいいんじゃないでしょうか。アルパチーノはさすがですね。ポーニャさんもお綺麗でした。変装は誰でもわかるレベルでしたけどね〜。 【460】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-05-15 02:14:39) |
9.《ネタバレ》 原作既読ですが、かなり忠実ですね。 原作を読んだときも感じたが、今作での物語はより一層「いじめられっ子がいじめっ子に復讐しようとしたら、よってたかって更にボコボコにされた」っていう惨めな話にしか感じられない。お前らせめて一言、犬呼ばわりしたことを謝れないのかと、金を返せなかったことを謝れないのかと。善玉のはずのバッサーニオ側の人間がロクなヤツに思えないし、人物も薄いし、判決もただの詭弁にしか思えない。担保は自分から差し出すものじゃないのか。原作にない冒頭文の挿入もあいまって、原作ほどシャイロックが悪く見えないのがポイントなんですかね。 それはさておき、パチーノの悲哀のこもった顔つきも味わえるし、演出などもしっかりしているので見やすい映画だと思います。 【すべから】さん [地上波(吹替)] 6点(2009-01-02 01:06:30) (良:1票) |
8.前半は退屈だったけど、後半になって盛り上がった。 特に裁判のシーンが良かった。 裁判以降に関しては、シャイロックがどうなったのか気になって仕方なかった。 指輪とか正直どうでもいいし。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-02-20 18:07:14) |
7.良い映画なのかもしれませんが、私は原作を読んだことがなく、ユダヤ人差別が理解できず、シェイクスピアの格調高さもわからないので、ただ退屈で不快なだけでした。●無理な約束はするもんじゃない、●嫌いな相手にもひどい仕打ちをするもんじゃない、●いつ誰が聞いているかわからないので軽口はつつしめ、●結婚相手は慎重に選べ、等のご教訓映画のように見えました。 【チョコレクター】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-30 14:40:21) |
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【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-10-28 04:34:58) |
5.《ネタバレ》 話の展開、内容はとてもおもしろかった。しかしアルパチーノがあまりにも可哀想でした。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-04 19:44:45) |
4.《ネタバレ》 アル・パチーノとジェレミー・アイアンズの演技が素晴らしく、裁判のシーンが見所だった。ただそれ以外はシーンも登場人物も平凡。求婚のシーンなどもたいして面白くなく、長く続くので飽きてしまった。女優たちの印象も薄い。 シャイロックに同情しながら見ていたので後味はとても悪かった。最後の指輪が云々のシーンなど、どうでもよいのでイライラしながら見ていた。原作もこんなにイライラする話なのか?そのうち読んでみようと思う。 【トマトマート】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-04-06 00:26:29) |
3.「読まずに、観てください!!」 原作など知らずに、何の先入観も持たず、ただ純粋にこの映画を味わってください。 さすれば点数もきっとあがるでしょう。 色んな観方、感じ方があってしかりです。シェイクスピアが本当に描きたかったのは…。 この点数は決してつまらなかったからではありません。あえて中庸に。 下の評にもありましたが、ほんとに読まずに観てほしい。 あえてネタばれにせずに。。上手く書けません。 【GUSUTAV03】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-12-27 00:35:00) |
2.《ネタバレ》 映像もその時代の雰囲気が出ていてよかったと思いますが、どうにもユダヤ人差別が我慢できなくて、なんとも言えない気分の悪い映画でした。 【みつ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-12-04 00:26:58) |
1.《ネタバレ》 『ヴェニスの商人』はユダヤ人を差別しているという見解があり、今作ではシャイロックをいわゆる〝悪役〟にせず悲劇の面もしっかり描いています。しかし、それが逆に鑑賞後の後味を悪くしてしまっています。シャイロックは確かに慈悲や情けと言ったものとは無縁だったかもしれませんが、それだけで信仰すらも失ってしまうのは観客として納得がいきません。ましてユダヤ人だからという理不尽な理由で酷な仕打ちを受けてきた彼の苦悩が描かれていれば猶の事です。その上、演じるのはあのアル・パチーノ。彼は善悪問わず悲劇的な役でオーディエンスを共鳴させてしまう第一人者でありシャイロックに荷担せずにはいられません。となると、ポーシャ側に素直に感情移入など出来る訳も無く、さらに指輪遊びがしっかり描かれると、人生を失ったシャイロックの悲劇が一層強調され物語自体が腑に落ちなくなってくるのです。唯一の救いはシャイロックの娘ジェシカがシャイロックから貰った指輪をしていたシーンを用意した事ですね。拠り所を失い、一人佇むアル・パチーノの悲しい目が忘れられないです。 出演者は皆実力派でヴェニスの街並みも良いのでクオリティは高かったんですけどね。 【ミスター・グレイ】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-11-04 18:28:25) |