2.《ネタバレ》 山﨑忠明さんという脚本家は、たしかにアニメの脚本をたくさん手がけている方のようですね。言われてみれば、「ガラスを擦る音」でギャー!と逃げ回るとか、まさしくアニメっぽいですものね。宍戸錠と浅丘ルリ子のキャラは、ルパン三世のルパンと峰不二子のキャラそのものだという気がします。コメディ映画ということなんですが、正直それほど笑えはしませんでした。それよりも敵のアホっぷりが気になっちゃって(笑)。ガスで殺そうとするとかまどろっこしすぎだし、エレベーターでの銃撃も弱すぎ。まぁだからこそのコメディ映画なのかもですけど。台詞の言い回しがみんなもの凄く早くて、快活なテンポで全編飛ばそうというのが見て取れます。舞うお札に始まり騙しお札に終わる、マネーに踊る人間喜劇です。