1.《ネタバレ》 実話を基にした映画って事で、どんなもんかな?と思いながら観ました。
物語としては、10年間くらいの話なんだろうけど、それにしては主人公の二人が
歳相応には見えなかったし、見せる努力もしてない気がしました。
だから、実話なのに、あまり説得力を感じないんですよ。
それと、ステロタイプで登場する銀行員とか投資家、大学教授なども
物凄く胡散臭くなってしまっている。短い時間で分かりやすく表現するという意味では
間違ってないと思うけど、その為に説得力が無くなってしまっては本末転倒のような気もします。
役者的には岡村も経験はあるとは言え、慣れない主役という事で、
仕方ない部分があるにせよ、そこそこしっかりとした演技をしてますね。
脇を固める役者も面白い演技が出来ていて悪くなかったと思います。
物凄く惜しいと思ったのは、要所でギャグを入れてたことかな。
こうした実話ものでクスっと笑うような笑いはあっても、物語の間になるので、物語を邪魔する事は少ないと思うのですが、この映画の場合は、フリがあってボケるという完全なギャグが結構使われているのですけど、こうしたギャグって、物語を断ち切ってしまう印象が強くあります。
折角のいい話なのに、変な笑いで流れを壊してしまうようなギャグはこういった実話を扱う映画ではちょっと向かない気がします。