9.《ネタバレ》 ちょっと評価が難しい映画。
教授が死んでしまう。その一方でむかつくアホ警官たちは放置。大統領も放置。犬も放置。
などなど、なげっぱなしな部分が多いので、映画としての質はそんなに高くないのかもしれないです。
ただ、翼竜が出てきたり、ミイラが歩き回ったり、こーゆーの好きなんで楽しい。
ビジュアル的に日常ではお目にかかれないものを見られるってのは、映画というコンテンツの最大の利点だと思います。
何の脈絡もなく、いきなり翼竜が目覚め、爺さんが魔法みたいなの使ってるもんだから、こいつはトンデモ映画かと思いました。
いや、ファンタジーですからトンデモ映画には違いないのですが、思っていたよりストーリーはしっかりしています。
何より主人公でありヒロインアデルの動機が単純明快でよろしい。少々高圧的で癇に障る部分が無きにしも非ずですが、『妹を助けたい』という理由で一生懸命頑張る。いいじゃないですか。応援したくなります。なんでもアリな映画だからこそ、主人公の魅力ってのが大事。
余計な説明を一切省いているため、すっきり見やすい。ただし謎は謎のまま。ほとんどのエピソードが放置プレイ状態。よってテンポが良くなってはいますが、説明不足感は否めないので一長一短といったところですか。
エジプトで出会う謎の一団なんて、結局どーゆー一団なのかわかりゃしない。植物学者の青年の恋なんて添えもの程度。
でもでも、エジプトの遺跡発掘なんかインディ・ジョーンズみたいで面白いんです。これが大事。
この映画はストーリーよりもアトラクション的な面白さを堪能するタイプかもしれませんね。