9.《ネタバレ》 几帳面な夫がうつ病になってしまってから
の夫婦の普段の生活が淡々と描かれているだけの映画であり
特に劇的なことが起きるわけでもないけど、ほのぼのとした
コミカルな雰囲気が結構気に入りました。但し前半までは。
生活苦に直面してハルさんがようやくもらった仕事の為に
必死に漫画を描いている傍らで、ツレはいつもながらマイ
ペースなツッコミをいれて、相手にされないと自殺未遂を
起こしてしまう辺りから、生きることはそんなに甘いもの
ではない現実を見せられてしまうとファンタジーに浸る気分
にはなれませんでした。
ちなみにこの掲示板で夫をツレと呼ぶのに違和感を持った人
が多かったようですが、現代において日本語で夫や妻を呼ぶ
のにふさわしい言葉は意外とありません。
中高年以下の人は連れ合いを内の夫とか家内とかは何となく
呼びにくく、かといってラブラブな時期を過ぎても名前で呼ぶ
のも気恥ずかしいようです。
本人に向かってツレというのは確かに違和感はありますが、
第三者に対して内のツレというのは案外使いやすい言葉で
はないかと思いました。