3.《ネタバレ》 ロボとーちゃんを通して、家族愛や父親のあり方を描いた内容で、クレヨンしんちゃんの「いつものパターン」でありながらも、涙を誘うシーンがいくつもありましたね。特にしんのすけへの拷問シーン、ベタだなぁ・・・とは思いながらも涙が止まりません。ただ、本物のとーちゃんと記憶をコピーしたロボとーちゃん、それに対して家族は・・・?というテーマを、子供でも楽しめる内容にしようとすると、どうしても掘り下げ方が甘くなるし、自分的には、なんだかスッキリしない・・・という印象です。
それよりも、警察署長(だっけ?)の黒岩仁太郎というキャラに興味が湧きました。家族から冷たく扱われ、でも何も言い返すこともできない・・・その鬱屈した心が今回の引き金となっているわけですが、これ、イジメられる子供や、理不尽な目に遭っても抵抗できないタイプの人の精神構造ですね。そして「いつかやっつけてやる!」という妄想だけが膨らんでいき、あまり良くない方向に進んでいく・・・。そういう彼が最後、ただ「やられて終わり」では、ちょっと救いようがないような気もしました。