2.《ネタバレ》 ポールマザースキーって良いですね。安定した生活から一転、いろんな模索の末、自立する人生を選ぶようになる、そんな女性のこれからの人生がラストの大きな絵を持って歩く彼女の姿に現れてて、とても良い映画だと思います。日本も結婚しない女性が増えましたが、彼女のようになるのかと思うと、ちょっと違うのかなと思いました。自由と自立。この二つはアメリカの個性ですが、アメリカ化している日本でも、この二つの概念はそう簡単に受け入れられるものではないと思うのです。やはり日本は共同体というのが強いと思うのです。島国だし、やはりアメリカと違う。日本はやはりみんなで助け合う国のような気がします。それでいいんじゃないでしょうか?この主役の女性のように、実験的に色んな男性と寝る。そして、男性に頼らない生き方を選んでいく。今、日本でも勝ち組の離婚が多いようですが、この映画のようにその後、自立を選ぶのでしょうか?再婚し、また同じような過ちを繰り返すような文化は創っちゃいけないと思います。映画を愛する者には時として、「現実」の孤独に耐えかねて、「勇気」を出して、過ちを犯す人もいるかもしれません。でもここは日本です。自立できるような強い人間ばかりじゃありません。縁を大事にし、大切な人生を送ってください。などと映画好きな自分(中年)は、徒然に同好の士を心配するのです。今宵はアメリカの自由と自立を考える上で、もう一本、この映画と同時期に創られた「ミスターグッドバーを探して」を今から観るつもりです。