10.中島監督の作品は好きなものばかりですが コレはあまり面白くなかったです 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 6点(2023-03-16 19:51:03) |
9.《ネタバレ》 うーん、目的と手段の力量が反対というか、映像作家としては素晴らしいけど監督としてはどうかなって感じです。 スタイリッシュなエログロと若者を絡める手法もあまり好きではありません。 嫌悪感ですね。単純な。 一応自分的には6点という点数をつけてますが、そこらへんのテキトー映画の6点とは違います。 ここらへんがこの監督の難しいところなんですよね。 わたしの読解力・思考力・表現力では、いつもレビューに時間がかかって大したこと書けません(笑) 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-02-08 04:36:22) |
8.《ネタバレ》 普段、積極的に邦画は観ない。何故かというと、安易な商業主義に走るあまり、アイドルのPVもどき・昔のアニメの実写化・テレビの連ドラの延長でしかない「ナントカ・ザ・ムービー」等というほとんど中身のない類型的な作品ばかりが公開され、僕が映画に求めるものがそこにはないように思えるからだ。そんな邦画の世界で僕がその新作を心待ちにする数少ない傑出した才能の持ち主である中島哲也監督の待望の最新作ということで、もう期待に胸を高鳴らせながら今回ツタヤでレンタルしてきた。夕食を食べ終え、トイレで用を済まし、部屋の電気も暗くして、映画の世界にどっぷり浸かろうともう万全の体制を整えてDVDプレーヤーにディスクをセットする。長い最新映画情報も終わり、ようやく本編が始まるといきなり主役を演じる役所広司が口汚く罵る「この糞が!!」という言葉…。さらに続く、極彩色の映像で描かれる不穏なバイオレンス&エロ描写に、「ああ、これこれ。この誰もが最後まで安心して観ていられる“無難な”娯楽映画ばかりを求める昨今の邦画の観客たちにガツンと挑戦状を叩きつけるような、いかにも中島哲也監督らしいこのアンモラルで淫靡な世界観。これを待っていたんだよ~」と僕のテンションは否が応でも上がっていくばかり。『告白』という中島の生んだ傑作を髣髴とさせる、心に闇を抱えた中学生たちが織り成す不穏な世界と、狂った大人たちの狂った欲望がどんどんとエスカレートしてゆく阿鼻叫喚の地獄絵図を交互に展開させ、さらにはそんな狂った世界を彩るポップでサイケな抜群の映像センス、「やっぱ、中島哲也は天才だ!」と僕はそんな不穏で淫靡な世界にますます嵌り込んでいった。だが…、1時間が過ぎ、完全にぶっ壊れてしまった役所広司が暴走していく後半からそんなヒートアップした僕のテンションは急速に萎んでしまうのだった。加奈子という悪魔的な美少女が周りの人々をどんどんと不幸にしていく過去パートと、アクの強いキャラクターたちが織り成すもろにタランティーノを意識しただろう現代のバイオレンス展開が完全に乖離しているのだ。この2つの世界が上手くリンクしていない。これが本作から僕の心が離れてしまった最大の原因だ。僕が中島哲也の作品に求めるものは、極端なまでにシニカルな暴力描写と人間の心の闇に鋭く切り込む冷徹な視線、そしてその狭間に垣間見える豊かな詩情性だ。もう言わせて貰えば、この役所広司演じる狂った父親の暴走ストーリーは完全に要らなかった。加奈子という悪魔的魅力に満ちた美少女がその持って生まれた“美貌”と“悪”でもって、周りの世界をどんどんと破滅させていくというこの耽美的ストーリーだけを徹底的に追求していたら、既存の道徳観を爽快に踏み越える物凄い傑作になりえただろうに。残念と言わざるを得ない。とはいえ、それまでの作風に安易に留まることなく、さらに新しい世界を追求する中島哲也監督のそのアグレッシブな姿勢を僕は素直に称えたいと思う。今回は残念な結果に終わったが、これからも彼の新作を期待して待とうではないか。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-17 22:46:25) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 鳴り止まないBGM。ぱっぱか切り替わる映像。繰り返される暴力描写、悪態をつき続ける役所広司。 …もう、そのすべてがしつこくてうるさい! 出てくる人たちほとんどクレイジー。頭をゴンゴン殴られても、首元ぶっさしても、車で横から突っ込まれてもピンピンしてる超人ばかり。突き抜けてます。 そのクレイジーを超えたキチ●イ娘に戦慄!小松菜奈って子は初めてちゃんと見たが、雰囲気あったなー。 好きです、こういう遠慮のない映画。とは言え、緩急がなくてずっとハイなので、だれる。ストーリーも脇道にそれてばっかりで、結局会えないんだろうなーとか思っちゃうと途中でどうでもよくなってくる。この演出でこの長さは、ちょっと辛い。もっとシャープだったら良かった。 妻夫木君、こういうヘラヘラしたキャラクターもハマるんだなぁ。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-03-28 21:12:51) |
6.《ネタバレ》 娘役の子が、映画初出演だそうですが、凄く光ってましたね。なかなか難しい役柄だと思うけど、ご自分の魅力を存分に発揮し見事に演じきってました。そして役所広司。終始怒鳴ってイラついてる役で、こういう役を演じたのは初めてなんじゃないかな?大御所になってきた彼が、ここでまた新しい一面を披露する。すばらしいです。監督さんの力量もさすがですね。妻夫木くんは終始ニヤニヤしてる役でしたけど、娘に引けを劣らず、相当ヤバい奴がじつはあの刑事なんじゃないのって思いました。車で跳ね飛ばされてもニヤついてるのはもはやヤク中かなにかだろと言いたくなりますが(笑)。本作は過激だ過激だと言われてますが、個人的にはそれほどでもなかったです。むしろオープニングのタランティーノ風PVから最後までずっと感じるのは、狂気のようで狂気風、痛いようで痛くない、みたいな、そういう上っ面感みたいなものを感じてました。それは狂気や痛みが描けてないというよりは、若者特有の軽さといいますか、フワフワした感じ、その怖さみたいなものを表現したかったのかなって。だから、オリバーストーンとかね、そのへんにも通じるものがあるなと。前作の「告白」も、やっぱりそういう希薄さ、空虚さを描いてましたからね。その部分が、中島監督が作家としてすごく興味を持っている部分なんだろうなと思います。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-12-23 21:42:58) |
|
5.《ネタバレ》 20170203再鑑賞 - ひさしぶりに観て可奈子の魅力がズズッと自分の中に広がってきた気がする。 物語のミステリーらしさは皆無、それだけにただただ不気味な魅力を醸し出している。 初回視聴 - 冒頭からクソがクソがと叫ぶ登場人物に、なんだか疲れたなと思いながら視聴を開始。 加奈子のキャラはとても魅力的で、どこかハーモニーのミァハを彷彿とさせる超然とした存在に感じた。 後は巻き起こるイベントが魅力的であればとても面白かったと思うが、 よくあるウリや警察の腐敗やヤクザ絡みの追いかけっこといったものが平面上にうっすらと広がっていくようであまり好みでなかった。 可奈子がディスコでおどってるシーンが、ああこりゃアクマだわと最も印象深かったです。 【元祖】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-12-16 19:56:40) |
4.時間軸や場所や登場人物がめまぐるしく移り変わる、テンションの高い映画。主人公とおなじように、ただただ振り回されるのに身を任す2時間でした。ただ、退屈はしないのだけど、じゃあ面白いかと言われると正直微妙。「人間には、一カ所から見ただけでは捉えられない多面性があるのだ」という事を描いた映画なのかな。でもそれは、わざわざ声高らかに謳う程でもない至極当たり前のことなので、「はあ、そうですか」としか言いようが無いんですよね。。両手を広げて「愛は素晴らしい!」と言われても「はあ」としか言いようが無い、あの感じに似ています。そこからさらに一歩二歩と踏み込んでいって、ようやく「深い」「ヤバい」内容になるのではないかと思うのですが。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-08-13 03:03:34) |
3.《ネタバレ》 失踪した娘を求めて血みどろになってかけずり回るクレイジーで油ギッシュな刑事を役所広司が熱演。中島哲也監督による異色の刑事バイオレンス・アクション。娘「カナコ」はミステリアスな女子高生にして同級生を裏社会へ引きずり込む小悪魔。「アイシテル」は「ブッコロス」の裏返し。中島監督らしくシニカルな皮肉でオブラートに包んでいるが、キョーレツなバイオレンスシーンの連続で観ていて疲れました。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-08-03 22:31:10) |
2.《ネタバレ》 中島哲也監督は「告白」は良かったし、エンタテイメント性を追求する姿勢も支持しますが、本作は残念ながら失敗していると思います。良いところを見つけようと思って見てこの印象だから、本作が一般的に叩かれているのも無理はない。まるで日本のタランティーノを目指したかのような劇画チックな過激な暴力描写。しかしそこにエンタテイメント性を見出すにはカタルシスを感じさせなければいけない。本作にはそれが全くなかったです。ラストの展開も唐突に過ぎ思いっきり盛り下がってます。非常に残念な作品。しかし、本作を失敗作と断定するには小松菜奈は頑張りすぎているのでした。4点にしようと思ったけど、大甘で2点プラス。これ以上はムリです。 【ぴのづか】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-07-01 22:35:00) |
1.原作は未読、「告白」と同じ映画監督だから面白いだろう という軽い気持ちで鑑賞。 予想以上に バイオレントでダーティーな作品。 一言で言うならば「狂ってる」。 ポップな雰囲気に反して内容は果てしなくヘビー。 クラブのシーンから察するに、独特な雰囲気にかなりの趣を置いている。 ほかのレビューでも述べられているが、これ以上に人を選ぶ作品は近年あまりない。決して安易に他人に進められるような映画ではない。 【鈴木】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-07-01 00:42:58) |