12.《ネタバレ》 面白かったー。終盤はほんと、手に汗握る展開で、でも第九地区レベルの後に引くモヤモヤ感は無く良かったと思う(まぁこのモヤモヤ感が第九地区を忘れさせない映画にしているのですが)。だからこそ中盤の中弛みが勿体無いなぁ。終盤まで大きなブチ上がりどころがないので、盛り上がるところがもう1箇所ぐらいあれば傑作になっていたかもなぁという印象。総評としては第九地区の方が好きですが、本作のチャッピーも一緒に助かる展開は予想していなかったので、ある意味ハッピーエンドで良かったです。だって主人公一人ロボット姿で永遠の命を与えられて助かるなんて、生き地獄以外の何者でもないでしょ…。チャッピーも一緒、というのがちょっと明るい未来を予感させます。(あっ、あとママも一緒ですね)加えて、ヒュー・ジャックマンがノリノリで悪役やっている姿もGOODで見どころですね。嬉々としてクラスター爆弾を投下している姿はちょっとニヤニヤちゃました。 【はりねずみ】さん [インターネット(吹替)] 6点(2023-09-30 22:53:58) |
11.《ネタバレ》 この監督特有の問題として、導入部で結構深い流れを感じさせつつ、エピソードにまで話題が降りてきた途端に稚拙になってしまうという致命的な問題があります。今作でもオープニングの食いつきは非常に良いものの、スマートな導入部と豪華なキャストをもってしてもこの稚拙な感じが払拭できていません。中盤、悪の夫婦がお手本になる流れとイジメのシーケンスで一気に意味深な作品に昇華するかと思いきや、結局のところイジメもあくまで通過儀礼にすぎず、結局はママの元に戻って泣くという浅い表現に収束します。 掘り下げ不足という意味では、教養がありそうな一流プログラマーのディオン(デーヴ・パテール)のキャラクター性も浅く、何度も創造主という言葉を使う割りにその意味合いはあくまで表面的で、チャッピーに単純な善悪を教えて彼らのファーストコンタクトは終わってしまいます。そもそもディオンの行動原理に一貫性がなく、この人物の人となりがよく理解できません。ヒュー・ジャックマン(ヴィンセント)とシガニー・ウィーバー(ミシェル)はよく引き受けたなというほどのクズな役回りですが、ディオンを含め、Tetravaal社側の連中の考えていることもよく理解できないため、単純なストーリー展開なハズのストーリー自体が違和感の塊と化してしまうという残念な事態に陥っています。これらの点は本当に残念でした。 予想外に素晴らしかったのがニンジャとヨーランディで、彼ら夫婦のおかげで最後まで見ることができたといっても過言ではないほどです。悪の夫婦とチャッピーの物語はイキイキしていて妙に心に響くセリフが多かったです。コミカルなのに哲学も含んでいて、そしてアクションのほうも破綻なく綺麗にラストまで流れます。ただし、こちらのパートでは意識や記憶の転送というイミフな事をねじ込んであるので、子供っぽく感じる部分もありました。まあ、このラストに持っていきたかったのなら、ある意味仕方がない部分かなといった印象ですが。。 チャッピーの強盗がTVで放送されたり、チャッピーに車を盗ませる理屈や犬を例えにした話など、素晴らしいシーンも多かっただけに惜しい作品です。エリジウムや第9地区でも感じましたが、この監督さん、あまり難しいことを考えずヨーランディ的な視点で気軽に映画を作ったほうが突き抜けたエンタメが出来上がるのではないかと思われます。センスが良い監督さんなだけに本当に残念、作品としてはギリギリ及第点かなといったところです。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-07-30 17:11:31) |
10.《ネタバレ》 人工知能成長モノはこれまでにもあったので目新しさはない。よって、本作のキモは後半にでてくる「意識の転送」にある。が、そもそも「意識とは何か?」という事が明確には解明されていないので、意識と記憶が混同されてしまって(実際に行われたのは意識ではなく記憶の転送に思えるが)、話がグチャグチャになってしまった。ちなみに、意識の転送が可能であったとしてもそれは自覚不可能というのが哲学的な常識である(詳しくは永井均の書籍を参照)。というか、てっきり巨大ロボットにチャッピーの意識が転送されて、「自分対自分」の対決というカオスが展開されるのかと思ったが、イガイと平凡でありきたりな展開で終わってしまった印象。とはいえ、チャッピーの存在は所謂「哲学的ゾンビ」的でもあり、「意識とは何か?」という哲学的な問いをあらためて考えさせられるという点で興味深い作品になっているとは思う。 |
9.チャッピーがとにかくかわいい。 チャッピーを見ていると、完璧な人間型ロボットにしなくても、 なんのためらいもなく感情移入できるんだなあ、とあらためて思ったりした。 終盤、まったく予想外の展開になってしまって、そこが少しだけ残念でした。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-04-06 22:49:19) |
8.《ネタバレ》 チャッピーつれてギャングの巣窟襲撃すりゃよかったじゃん。 【osamurai】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-04-23 19:52:51) |
7.突っ込みどころも多々ありつつも漫画の実写化と思って観たらなかなか楽しめた。チャッピーかわいい。下の方でも仰ってる方がいらっしゃいますが、確かに昔懐かしの映画『ショートサーキット』に似たとこありますね。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-04-07 23:24:38) |
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6.そもそも、ロボットにセリフと過剰な身振りで多くを語らせてしまった点で、作品に限界が生じてしまい、本当ならもっと、エピソードやシチュエーションにこそ語らせるべき、なんでしょう。 しかし、こういうノリ、少し懐かしくもあります。何やら、日本版では、元々あった残酷シーンをカットしてレーティングを下げたとかいう話ですが、これも併せて、結果的に、親子で楽しめる作品にはなっております。このチャッピーというロボット、その雄弁さが映画の面白さを損なってしまうのだけど、愛嬌があってわかりやすいっちゃあ、わかりやすい。貧乏な家庭に引き取られて育てられ、最後は鬼退治(?)、現代を舞台にした「昔ばなし」みたいなところもあるではないですか。まあ、何かと犯罪のニオイが漂うキケンな感じは、これは昔話とは異なりますが。 でも、そのキタナいポンコツ感の蔓延もいいし、そこにちょっとファンタジックで哀愁漂う描写を入れるのも悪くない。政治的メッセージなんぞどうでもよくって、コレやっぱし、親子で楽しむ映画、でしょう。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-01-04 09:16:25) |
5.《ネタバレ》 途中まで眠かったが最後の20分はまあまあ良かった。「第9地区」の監督らしい映画ではあった。H・ジャックマンが安い悪役で出演するところは贅沢かな。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-10-02 23:13:22) |
4.《ネタバレ》 ヒュー・ジャックマンは悪役なんだね。第9地区といいこの監督の作る映画は、ちょっと変。チャッピーの父母やくのギャングさんはミュージシャンなんだねびっくり。 【pokobun】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-09-13 22:00:22) |
3.《ネタバレ》 アメリカ公開版を鑑賞。よくできてると思うけど、どうも僕はブロムカンプ監督とは合わない模様。チャッピーがゲットーのギャング文化に染まっていくくだりは、悪趣味な部分もあるけど、こういう環境で育つことの意味というか、そこをサバイブするなかでの「家族」の意味とか、それなりに描いていて、よかったと思う。後半のややお涙頂戴的な「家族」描写も悪くない。ただ、後半になって突然浮上する「意識」をめぐる部分はちょっと余計か・・・。結局、意識と身体の二元論の人間観って、インテリSFとしては古いわけだし、そういうテーマを挿入しつつも深めきれず、ちょっとダサいB級映画化しちゃうところが、個人的にはバツ(『第9地区』もそうでした)。この映画のテーマは、前半の「環境と成長」をベースにもっと娯楽作に振り切ってもよかったような(それでは凡百のA.I.モノと同じだから嫌だったんだろうなあ、とは思うけど)。あと、ラストのビョーク「All Is Full of Love」PV風の画は何だったのでしょう? 正直2時間の本作よりも、5分弱のクリス・カニングハム作のPVのほうが作品としての完成度やメッセージも上なのではないかと思ってしまい、かえって逆効果でした。 【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2015-07-29 14:50:45) |
2.《ネタバレ》 わずか約4ヶ月ぶり2度目観賞。崇高なる文明の産物・人工知能として生を受けたボク。しかしチンピラヤクザが親代わりでグレちゃったボク。品のないアクセをジャラジャラぶら下げてそれなりのコトバ遣いに。純真なボクは天才だけどすぐに何色にも染まっちゃう。我らがX-MENヒーローのヒュー・ジャックマンが、自ら生み出した人工知能の凶暴性に取りつかれて大暴れするエンジニア役。悪役は似合わないながらも熱演。最終的に会社でチャッピーにボコられちまう。「創造主」自ら、そして意外と人間性に優れたヤクザ仲間でパッキンのチャラママまでもがAIとなって生きる。エンドロールは「アイやいヤイ」。初見時はひどい評価だったが改めて観ると大丈夫ね。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-06-28 00:58:26) |
1.《ネタバレ》 人工知能を搭載したロボットが自らの存在意義に苦悩したり悲哀がこれでもか!と描かれているのかと思いきや、割とエンタメに振っているので小さな子にもウケそうですね。それを狙ったと思われる配給会社の残酷シーンのカットが問題視されてましたが、特に気になる程でもなかったかなと思います。 育ての親となるギャングの影響を受け、悪い父親と優しい母親にのはざ間で揺れ動く純粋無垢ゆえの暴走や、チャッピーの成長につれギャングに芽生える親心など流れも悪くない。ロボやメカの造形、各シーンなど色々とオマージュ(と好意的に見ておきますが)もあり、ギャング一味もキャラが立ってて飽きなかったです。ただ、チャッピーの終盤の思考と最終的な選択を見るとあまりにもベタだなと思いました。ニール・ブロムカンプは日本のアニメも好きそうですね。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-05-29 00:31:32) |