7.《ネタバレ》 チャラ源という危険な登場人物が出た時点で、凡作であればほぼ結末が見えたようなものだと思います。
私はチャラ源の存在を否定はしませんし、充分活かせる存在だと思います。あの結末も否定はしません。
ただし、映画を見る以上、秀作を見たい。
スローモーションで崩れ落ちる都城。「撮れ」という声。全て凡作の代名詞と言えるでしょう。
都城が自らの命を犠牲にしてまで撮らせたいスクープだったのか。撮られたい相手だったのか。
「やっぱり死ぬのか」
こう思った人は少なくないと思います。
自らはピンボケ写真を撮ってネタにできないようにしながら野火には撮らせたいと思った理由は。
パパラッチ、都城、野火。それぞれを描けていないからこういうことになるのではないでしょうか。
不謹慎ですが都城が殺される結末は否定しません。この作品の問題は殺されるほどの奥行きが、
同僚を殺されても「撮る」野火の意志が見えないのです。