1.昔のテレビドラマ「バス通り裏」の隣近所の感じをちょっと思い出した(古いね)。ヒロインの登場によって隣人関係が混み入ってきて、これがどう整理がついていくのか、という興味。彼女も加わって進むが、彼女はあくまで仕切り役というやり方もあっただろう。彼女が「正しい前向きの生き方」を示してそこここに小さな渦巻きを作っていっちゃうわけで、当然そういう予知能力と対立するのは科学=精神科医、彼のところにどんどん肉屋夫人に関する話が持ち込まれてノイローゼになっていく経過がある。画面の奥でお面をかぶっている患者。ソフトなロマンチックコメディだけど、ちょっと苦みもある。直感でこれと思った相手、本当に彼でいいんですかって疑いの部分をチクリと突ついてるみたいなところがあって。