1.《ネタバレ》 敗れざる者(前編)が死体あり過去の犯人の子供ありとサスペンスタッチで進んでいったので、本作(後編)ではどのように推理や捜査のカタルシスを得られるのかと思ったら、事件のほうは現実のように淡々と進んで解決してしまった。話の中心は事件ではなく室井と子供達の未来についてだった。そういう流れなのね、ちょっと意外だった。
話はリクの父親が出所してから大きく進む。DVが激しい父親は加藤浩次が演じているがこれがまたハマリ役で、昔のよくキレていた(イメージの)加藤浩次を見ているようだった。父親もDVをすることに葛藤していることを思わせるシーンもあるが、この人はもう治らないと思う。その父親が行うあることが原因で室井に死の危機が訪れる。果たして室井は死んでしまったのか否か。室井の周辺の住民の様子を見るに結果は確定したように思えるが、この映画のタイトルがタイトルなだけに、どうなることやら。踊るプロジェクトはまだ続くようなので、次作は最後に出てきたあの人の話か?
あと気になったのはラストで杏が母親の洗脳が解けたような雰囲気だったこと。室井の影響で洗脳が解けたのだと思うしかないが・・・。
室井さんらしい話で前後編合わせて今までの踊るシリーズにはないテイストだったので楽しめました。