2.『ぐるり』→『ハッシュ!』→『渚のシンドバット』→本作と、遡って順に観ていくと、本質的なものは不変ながら、橋口監督の演出力がいかに上達していったかよくわかるはず。このデビュー作の時点では。まだまだ荒削りというか、未熟な部分の方が多々感じられたのでこの点数止まりで。しかし・・・、この約20年で、橋口監督はまだたった4作品のみという寡作っぷり。もちろん、何でもかんでも引き受けるという職人的な資質ではないでしょうから仕方のない事だとは思うけど、もっともっと映画を撮らせてあげられるような、土壌や環境はまだ日本にはないんかなあ・・・と、歯がゆいばかり。