7.《ネタバレ》 ボンド。君の次の任務は活性炭素を倒して健康を取り戻す事だ。
そんな冗談みたいな導入から始まる007外伝はさすがにボンドというにはお年を召しすぎたショーン・コネリーのビジュアルに不安を感じつつも、いつもより冗談と軽口が多い気がするボンドのおかげで非常に楽しい。そう、この余裕こそボンドだ。
ボンド以外の役者も違えば音楽も違う本作、入り込んだ経緯を持つ作品には若干不安はあったけれどショーン・コネリーの立ち振る舞いはまさしく相変わらずのボンドそのものシレッと核の在処をボスからおっぴろげに聞いちゃうあたりは流石ボンドとしか言いようが無い。
見所はやはりバイクチェイスシーン。ただボンドバイクというのには若干性能がジェット以外わからないのがちょっと残念。
それと敵のボスとのビデオゲーム対決。ちょっと面白そうなのが悔しいがかなりシュールな光景だ。
そして特徴的な悪役は女殺し屋No.12のハイテンションっぷりもかなり面白い。(ゴールデンアイのゼニア感あるぞ)
あと驚きなのが後に彼も英国諜報員となるローワン・アトキンソンが登場し、ボンドと競演。こんな事ってあるのね。
ラストバトルはまさかのボンドガールの復讐で幕を閉じる。結構あっけない。
そしてヌルいオチ。コネリーボンドの仕事は終わったのだ。
おなじみの音楽も冒頭のガンバレルもアバンタイトルからのオープニング曲の流れも無いという異例ずくめの外伝007映画ですが
若干間延びしている所はあるものの見所たっぷりの良い007映画でした。