1.監督はダンス映画を多く手がけている、H・ロス監督。 この作品は2人の主人公の7年に及ぶ愛憎劇です。野心の為に汚い手を平気で使い、親友までも裏切るピーターと、真摯過ぎるくらい正義の道を歩もうとするティム。2人は対極にある為、ピーターの憎々しさが際立っています。勧善懲悪を演出しているのかも知れませんが、その効果は中途半端。かえってその中途半端さが「善人ピーター」の欠片を生み出している様に思いますが。 人物描写の甘さやメッセージ性の希薄さが目立ちます。救いはラストの2人の掛け合い。個人的に好きなシーンの一つです。