9.《ネタバレ》 本格的なシリーズ化を前に単発ドラマとして作られた第2話である今回はシリーズ初の女性犯人となるが、上のあらすじにもあるように自分の成功のためだけに結婚した夫を殺害し、その後誘拐を偽装して身代金まで用意するなどかなり周到でいやらしい犯人像が描かれている。でも、こういういやらしい犯人だとコロンボとの対決は盛り上がるので面白い。わずかな証拠から疑いをかけ、犯人を追いつめるコロンボだが、その追及を余裕でかわしていく犯人との対決は見ごたえじゅうぶんで、解決シーンにもさほど強引さはなく、犯人がその性格があだとなって逮捕されるというオチも皮肉めいていて印象的。それに既にこのシリーズらしいユーモアがよく出ていて、中でもコロンボの高所恐怖症。犯人と一緒にヘリに乗っていて操縦桿を握らされてあたふたするコロンボには思わず爆笑させられたし、ラストの空港の喫茶店で札束を前にして支払いのために財布を探すシーンも笑えた。しかし、今回はやや間延びした部分があり、この後の作品に比べて本格的にコロンボと犯人が絡みだすのが遅く、そこが残念といえば残念。とはいえ、このシリーズの魅力はこれ一本でじゅうぶん伝わってくる、本格的なシリーズ化を前提とした単発作品としてはかなり上出来な作品だと思う。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2014-04-15 10:27:17) |
8.第1作「殺人処方箋」でも、カミさんの話や親戚の話なんかで犯人をイライラさせ心理戦を展開する、シリーズの基礎がある程度出来ていましたが、この第2作ではさらに警部のキャラクターが固まってきましたね。 第1作ではコートを脱いだスーツ姿も多かった警部ですが、本作では室内だろうが飛行機の中だろうがずっと例のコートを着たまんま。そして明らかにユーモラスな警部の言動も増えてきました。 お話の方は、警部と犯人が絡み出すまでにちょっと時間がかかりすぎたのが惜しいところです。前半に捜査の主導権を握っていたFBIが邪魔していたような気がします。しかし、それでも警部と犯人が本格的に絡み出して以降の2人の心理戦はなかなかの見応えがありました。 警部のユーモラスな言動といえば、本作のラストは素晴らしい!アタッシュケースにも、警部の手にも大金が。でも、3ドル50が払えない警部・・・。店員のお姉さん、意味不明だったでしょうね。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-11-23 23:25:32) |
7.《ネタバレ》 間延びする脚本と、クドクドしい演出にイライラしてしまい、及第以上の評価はしにくい出来でしたが、空港での解決シーンにおける「札束を持ってるにもかかわらず、なんでか3ドル45セント程度を支払えない・しょんぼりコロンボ」が個人的にはツボでした。 【aksweet】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-12-28 01:20:29) |
6.《ネタバレ》 コロンボ慣れしてしまった者からするといささか食い足りないというか、娘のマーガレットがいなかったら逮捕できなかったんじゃないか? という疑問が出てきてしまうところがちょっとマイナス。あと細かいところでは、まず電話のトリックを犯人が自分でコロンボに説明してしまうのはマヌケすぎる。せめて別の人(部下の男性とか)がコロンボに説明するようなシナリオにするべきだった。空のバッグにしても、大金が入っている場合と空の場合では、落下させた時の衝撃というかバッグへのダメージが全然違うと思うのだが、どんなもんなんだろうか。 逆に電話の応対が不自然だとか、車のキーの話とか、銃の口径からはじまって犯人を追い詰めていくような畳みかけはとてもうまいし面白い。犯人役の女性も、動機は最低の一言だが、からっとした性格で(最後にあっさり負けを認めるところからもそれがうかがえる)悪女のくせに好感すらもてるところが面白い。飛行機の操縦桿をコロンボに渡してしまうなんて本当ならありえないことだと思うが(でしょ??)大胆なんだろうな、きっと。まぁ殺しなんて本当の小心者にはできないものなんだろう。あと一つ忘れてた。食堂の親父、いい味出してるねぇ(笑)。コロンボとのやりとりがとても面白い。あとラストのオチもいい。大金持ってるのに払えないって何よ……(笑)。 【空耳】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-02-16 09:28:28) |
5.前作の「殺人処方箋」とは違い今のコロンボのキャラを決定づけた作品。心理戦が得意なコロンボなだけに、今回も賭けに出ます。その賭けにはちょっと無理があるので-1点。犯人が夫の連れ子の娘を嫌う気持ちに強く共感してしまった。私だったら夫より娘を消すトリックを考えるかも(笑) 【りりあ】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-01-28 22:07:49) |
4.《ネタバレ》 コロンボシリーズ第2話、今回の犯人はおそらく、どん底から法曹界を這い上ってきた女弁護士レスリー。前回と同様、中々の強者です。しかし、この犯人が憎らしいのは、眉一つ動かさずに夫を撃った最初だけです。やがて留学先から、夫の連れ子マーガレットが敵意むき出しで帰ってきた時点で分かる気がしてしまいました。いつものように話をはぐらかすコロンボに対して、レスリーは犯人+大人の対応、マーガレットは「私は真面目なんですよ!」・・・アメリカ人でもジョークが通じないタイプはいるんだなあと感心してしまいましたが、こんな2人が合うわけがない。なんにせよ、女同士のバトルはコロンボと違ってドロドロで直情的、なかなか見応えがありました・・・ていうか、怖い!子供(発育はいいですが)とはいえ、よくもまあ娘を殺す気にならなかったものです。しかし、このバトルを裏から糸引いて、漁夫の利とばかりに犯人を掠め取った警部が1番怖いです。それでいて、ビリヤードが上手いなあと思っていたら、手玉まで落とすあのとぼけた味がたまりません。ルートビア(吹き替えだとグレープジュース)や3ドル50セントのオチもよかったし。それにしても、空港のゲートを楽しそうに通ったマーガレットはレスリー逮捕の知らせを嬉々として受け取ったんでしょうね。どうか、あまりコチコチの嫌~な大人にならないでね。 【くなくな】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-09-21 00:07:32) |
3.番号をチェックされたお金はたとえあれが策略でなかったとしても娘が使って足がつきそうなものなのにそんなのでいいのだろうか。 【HK】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-06-30 21:11:04) |
2.飛行機を使うなど大掛かりです。電話のトリックは当時は画期的だったのかな?映像がえらく凝っていて気合が入ってました。3ドルのオチもよかった。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2004-03-11 21:41:14) |
1.《ネタバレ》 全般には、良いできだと思うのだけど、気になってしょうがなかったことがあります。まず、コロンボシリーズは、電話の通話記録がモノをいうケースが多いのに、なぜ、脅迫電話の通話記録を調べなかったのか(事務所の自動通話装置を疑っているのに…)?、いくら面倒を避けたいとはいえ、番号を全て控えている紙幣をおいそれと義娘になぜ渡すのか?それから、なぜ友達に「テニス」と一言電話させる必要があるのか?。コロンボは好きで、余り、うるさくチェックする方ではないのだが、これは気になる。9-3=6点です。 【みんな嫌い】さん 6点(2003-11-15 02:27:22) |