7.《ネタバレ》 おっかない老家政婦にことあるごとに怒られあたふたするコロンボが最大の見もの。
ようやく怒りを解いて事情聴取ができたのに、よかれと思ってやったテレビの修理が失敗して台無しになったのが笑える。
叔父の遺産相続を狙った犯行は、双子のうちのどちらか一人とミスリードさせるように最後まで引っ張っている。
コロンボはブレーカーを復旧するまで走っても一分以上かかると実証し、20秒しかかかっていないのは共犯者がいたからだと見抜く。
ところがこの20秒というのも不自然で、制作サイドの都合が垣間見える。
双子の一人がブレーカーのところで待ち構えているなら1秒で電気は復旧できるはず。
犬猿の仲の双子の共犯ということは最後までネタバレしたくないからだろうが、こういう穴が見えると興醒め。
そもそも双子の共犯というのはミステリーではもはや禁じ手のような気もするが、当時としてはまだ使える手だったか。