5.想像より良かった。主人公の演技も徐々に慣れるし、困難さ、孤独さがよく伝わる。しかしこれが実話とは凄い。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-07-18 23:42:02) |
4.脚本も絵も明暗も緩急も申し分ない。音楽も良い。田中絹代と森雅之の芝居と、浅丘るり子のはにかみも、うならせる。しかし、それらをすべて台無しにできる石原裕次郎の大根ぶりが一番の見どころである。独立時に自分でやりたいと選んだ原作、監督にもかかわらず、このこけぶり。その後、二度と組まなかった鬼籍に入られたお二人の心情を聞いてみたかったものである。それにしても、堀江謙一の1974年単独・無寄港の世界一周を、絶対に不可能と非難した石原慎太郎は、むかしからそんなやつでした。 【みんな嫌い】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-03-21 12:23:09) |
3.《ネタバレ》 それまでの石原裕次郎の主演作から考えると異色作。嵐のシーンなどオーバーな演出もあるが、ヨット内での生活と出航するまでのエピソードが比較的丹念に描かれている。積み込んだ飲料水のほとんどが腐ってしまい、以後雨水に頼らないといけない状況はここに描かれている以上に切実ではなかったかと思う。水を節約するためにビールでご飯を炊くとはこの状況ならではの発想。この頃の浅丘ルリ子は美しいが、出番は思いのほか少ないのが残念。裕次郎が亡くなってから久しいが、堀江健一はいまだに現役冒険家であることは驚くべき事実です。 【きーとん】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-09-14 21:43:23) |
2.《ネタバレ》 今から50年近くも前にヨットで太平洋横断を成し遂げたという事実だけで凄いこと。実にあっけらかんとしてどんな困難にも前向きな態度や台詞で乗り切っていく姿に堀江謙一という人のキャラクターを十分感じる事が出来る。目的地に着いて、外国人に囲まれ英語の質問で捲くし立てられ、辟易するかと思ったらほったらかしではっちゃける。う~ん感じる関西魂。海外でのもてはやされぶりと、日本で家族が申し訳なさそうに会見している姿の対比も面白い。 【MARK25】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-04-06 22:04:02) |
1.《ネタバレ》 石原プロを設立したばかりの裕次郎がその第一作として市川崑監督を起用して製作した映画で、当時、ヨットで太平洋横断に成功したばかりの堀江謙一の著書を原作にしている。ヨットが趣味の裕次郎が独立直後にこういう映画を作るのは分からなくもないし、日活所属ではない市川監督を招聘しているところにも意気込みが感じられる。以前見たときはかなり単調な印象が強かったのだが、改めて見てみると、回想で挟まれる出航前のエピソードが丹念に描かれており、また、ヨットの中で孤独と戦い続ける主人公の姿もそれなりに面白く見られた。でも、裕次郎の演技はいつもどおりなので、それなりには面白いものの、あまり緊迫感とリアリティーが感じられず、主人公にあまり感情移入が出来ないためにサンフランシスコへ到着しても映画を見ている側である自分は何の感慨もなかった。市川監督はこの映画をドキュメンタリータッチに仕上げているが、それを裕次郎の演技がすべてぶち壊しにしている感があり、市川作品としてもはっきり言って凡作だと思う。ただ、息子の太平洋横断の決断を反対する両親には、森雅之と田中絹代の演技力の高さもあってかすんなり感情移入することが出来た。(このコンビは同じ市川監督の「おとうと」でも主人公の両親を演じているが、キャラクターとしては本作のほうがとっつきやすい。)中でもやはり田中絹代の母親役が特によく、息子を心配する親の心情を見事に表しており、田中絹代はこういう優しい母親役がハマリ役だとつくづく思う。この母親が主人公にかける「死ぬ時はお母ちゃんと呼んでや」という言葉がすごく耳に残った。(2013年7月18日更新) 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2005-03-28 23:19:04) |