3.《ネタバレ》 過去から現代に至るまでの、伝記のようなストーリー。
序盤は戦時中ながらも、ディクシーが一躍人気者になっていくそのプロセス、演出がなんとも言えず爽快。
ですが中盤あたりから、すっかりスターになったディクシーの、傲慢で高圧的な態度には、興ざめする人もいるかもしれません。
表面上では絵に描いたようなスター気取りのディクシーも、家族に対する愛情や、人を大切にする気持ちは失っていません。ですので最後まで、何か魅力のあるキャラクターに仕上がっています。
中盤以降は反戦メッセージが強くなります。
涙腺がゆるくなってしまうシーンも。
前線にいる夫との感動の再会シーンから一転。前線の息子のいる隊の前で話し、歌い、みんなを感動させているシーンからまた一転。
そのコントラスが効いていて、胸に響いてくるものがあります。うまい演出だなぁ。
長めの映画ではありますが、その長さを感じさせないオススメの一本です。