1.《ネタバレ》 立川志らく師匠の著書で賞賛されていたので早速鑑賞。爽やかな印象の残る好感が持てる映画だった。
障碍者の親となった昌宏(天宮良)の父(石橋蓮司)の「煙草を吸うなら(隠れずに)俺の前で吸え、・・・、言いたいことがあるなら俺に向かって言え」、「恥ずかしくても、言葉に出して言え。障碍を隠すな」と強く生きることを求める育て方と終盤、妊娠を知った奈美子(中江有里)が、生まれてくる子供も聴覚障碍をもって生まれてくるのではと悲観し、出産を躊躇するような場面で夫の昌宏が「(自分たちは)生まれてきて、聴覚障碍によって不幸だったことがあるか?なかっただろう?」と語るシーンが心に残る。
左時枝や奥村公延、松田洋治など久しぶりに見た脇役陣もよかった。
他の方が書かれているようには天宮良の中学生シーンに違和感は感じなかったが、同棲シーンからから結婚式のシーンに移行する時に脚本の流れの悪さを感じた。