8.《ネタバレ》 【2010/06/20レビューを書き直しました】前回のレビューではDEATH編が不要だと書いたのですが、今になって見返すと印象が変わりました。この総集編は、公開までの製作スケジュールが逼迫した監督による時間稼ぎだったという批判をしばしば受けます。私もそう思っていましたが、実際には物語のクライマックスに突入する準備として必要な情報の整理がなされています。続く「Air」「まごころを、君に」ではサードインパクトという地球規模の壮大なイベントが結末を迎えると同時に、シリーズで描かれてきた主人公達の心のドラマにもついに結論が出ます。アスカは「他人から評価されないと生きていけない」という強迫観念から解放され、レイは他人からの要求を拒否するという自我を獲得し、シンジは他人が存在する世界を受け入れます。彼らはそれぞれの抱える心の問題を乗り越え、大きく成長した姿を披露することとなるのですが、以降に控えるこのダイナミックなドラマの前提として、これまでの登場人物達の感情の推移を整理するDEATH編は必要でした。なぜなら、当時の私を含めたエヴァファン達はSF的な設定や入り組んだ謎、作り込まれたアクションや美少女キャラ達には惹かれていたものの、このシリーズが重く扱っていた心のドラマには特に関心を示していなかったからです。エヴァは多くのファンから舐めるように鑑賞され、また普段はアニメなど扱わない媒体からも取り上げられるほどの人気を獲得しましたが、監督はそれに浮かれず、ファンが付いて来ていない部分があることを冷静に認識していたようです。もしかしたら、「こいつら、俺の言ってること分かってないじゃん」という苛立ちもあったのかもしれませんが、ともかくクライマックスの理解を助けるために今一度ドラマ面を提示しなおす必要があり、そこでDEATH編を作ったように思えます。事実、DEATH編を丁寧に見てから「まごころを、君に」を鑑賞すると、意味不明と言われたクライマックスを意外なほどすんなりと理解できます。。。同時にDEATH編からは、監督がファンを信頼していることも伺えます。これはただのダイジェストではなくシリーズをバラバラに分解して再構築したものであり、ワンシーンを見ただけでどのエピソードからの出展であるかがピンとくるようなレベルの高い観客のみを想定した作りになっています。多くのファンはそのレベルに達しているはずだと監督は考えていたようです。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(邦画)] 7点(2004-08-07 14:10:05) (良:1票) |
《改行表示》7.DEATH編/TV版を再編集した劇場版は珍しくはない。ビデオなど記録メディアが普及した現代はTVシリーズも繰り返し見れるので、目新しさのない再編集は正直つまらない。でもそこはさすがエヴァ。TV版でも見せた独自の映像表現は再編集でも冴える。もちろんあくまで再編集だから傑作にはならないが、あの羽目を外したようなエヴァの映像表現はツボにはまっていたしクラシックも好きなので、個人的にはなかなか見応えがあった。でも好みなので、途中で寝てしまうのも腹を立てるのもアリだと思う。 REBIRTH編/アスカ復活。これに尽きる。その見事な復活とダイナミックな戦闘シーンは圧巻。でも確かに夏の劇場公開を見たらこっちはいらないでしょ、と思うよね。同じだもの。 【ピンク】さん 7点(2004-04-15 02:25:38) |
6.作り手はエヴァを終了させるべく一連の映画を作って、そしてそれは見事に達成されました、もう受け手がとやかくいうこともないでしょう、えっ、作品は作り手だけのものじゃないって?もういいじゃないですか、テレビシリーズであれだけ遊ばせてくれたんだから・・・ 【るね】さん 7点(2004-01-13 23:43:22) (良:1票) |
5.腹を括ったというか、デビルマンやった監督には拍手。個人的にはもっとエグくやって欲しいけど。 【ロカホリ】さん 7点(2003-10-13 19:46:29) |
4.まずは「シュールなサンタ」さんもお書きのとおり、エヴァンゲリオンが従来アニメにそぐわないとされる内容で成功したことは素晴らしいことだと思う。アニメで表現できる時代なんだなあという感じです。そして僕自身の感想ですが、久々に「脳天を直撃」しました。ほんと「脳天直撃」までいったことはあまりなくて、心を揺り動かされたことのない自分にとって、まさにセカンドインパクトでした。観ていると、「なんでそうなる?」と思うことが多くて、想像力が刺激されるのがよかった。理解の範疇を超えることって、大きくなるに従ってなくなっていく。僕にとって、この映画はそこだったんでしょう。これを基に世界は広がりました 【ようすけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-07-14 03:03:52) |
3.キリスト教の知識がないとかなり分かりづらい。自分なりにああだろう、こうかもしれないと事象の意味を考える人には割と面白い作品だと思う。TVの総集編は全くムダだけどね。クラシック音楽の使い方は好き。 【C-14219】さん 7点(2002-07-11 01:39:20) |
【タコス】さん 7点(2002-01-28 23:49:16) |
1.あくまで一説ですが、この作品、総集編として観てはいけないのだそうで、こう言ったかき混ぜ的編集を行うことが一つの芸術作品に至っているのだそうです。“びでおや”さん同様、私にはさっぱり分かりませんでしたが。☆大のマニアの友達が熱心に語る(エヴァマニアは他人にその学説を語ると言う傾向があるのだそうです)ところによると、ロンギヌスの槍を抜いた瞬間、映画版では脚が生えますがTV版では違うのだそうで、これはマニアの間でも、そしてTV版とは違った終り方をした映画版を知る上でもかなり重要なシーンだそうです・・・って、何を言っているのか全く理解していませんが・・・ 【イマジン】さん 7点(2001-04-30 15:44:01) |