1.《ネタバレ》 終戦近い中製作された作品ということであまり期待していなかったのですが、良く出来ている作品。頼りない少年が大人の献身により成長を果たすという物語で、主人公の仇役に長谷川一夫を持ってくる事で面白味が益していますね。無駄なカットが少ない(戦時で尺が取れないのが功を奏したのか?)、特に8000本超の矢を放つ時間をどう処理するのか興味深く観ていましたが、巧いっすね。仏像好きなので、冒頭での千体千手観音立像を拝めるシーンは特に貴重(セットということはまずないでしょ)。 【NFC田中絹代特集】