10.アル・パチーノの“シェイクスピア愛”ここに極まるといった感じです。この映画で印象的だったのは、「リチャード三世」の舞台裏を再現ドラマや普通のドキュメンタリーと行った様々な形で追う一方、ついに舞台「リチャード三世」の全貌をスクリーンに映さないこと。ホンモノはあくまで劇場へ行って生で観ろってことなんでしょう、そりゃそうだ。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-05 12:57:07) |
9.シェイクスピアは名前を知っているだけだったけど、この映画を見て興味を持った。アルパチーノの素顔が見れたのも良かったし、他の役者たちの様子や演技力にも改めて圧巻させられた。アルパチーノは、真剣に演技をしていても、どこか寂しげで愛らしい感じをどの作品でも受けるのだけど、それはやはり彼の魅力のひとつなんだろうと実感。 【あしたかこ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-10-17 12:20:25) |
8.本作は単に映画「リチャード三世」のメイキング・フィルムではなく、まず初めに戯曲「リチャード三世」を掘り下げる為のドキュメンタリー企画があり、その企画の為に映画版「リチャード三世」を擬似的に、且つ本格的に製作し、その過程を取材しつつ一本の映画を作り上げていくという、これは何と言うか、手段の為に目的を設定すると言うか…、正に実験作という肩書が相応しいドキュメンタリー作品です。優秀なドキュメンタリーに備わる、ある種のミステリー的面白さが本作でも充分味わえたので、アル・パチーノの「実験」は一応成功したものと思われます。特に編集の切れ味は抜群(この作業は大変だったと思う)。「戯曲の真の理解者であり、民への伝達者は俳優である」という、役者馬鹿的主張も気持ち良いです、7点献上。 【sayzin】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-13 00:10:00) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 今でこそ史劇も見られるようになりましたが、 実はこの映画が見てみようという興味を持たせてくれたきっかけなのです。 映画というよりはドキュメンタリー作りなのですが、 舞台出身のパチーノはやはり史劇がよく似合う。 気品と凄みと悲壮感、この3つがそろってるんです。 考えれば私がホラー好きなのもこの条件があるから・・ リチャード3世をパチーノが演じてるんですが、 いきなり「ね、3世をやらないか」みたいな感じで、 すごい俳優をスカウトするくだりから始まる。 アル・パチーノ、アレック・ボールドウィン、アイダン・クイン、ウィノナ・ライダー、 ケビン・スペイシー、ペネロープ・アレン、ハリス・ユーリン、エステル・パーソンズ・・ すごいわかりやすく道案内してくれて、舞台劇とシンクロさせる作りはうまいです。 パチーノ、また史劇に出てくれないかなぁ・・ 【アルメイダ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-07 07:48:13) |
6.作品を完成させてゆく過程でチームから感じられる熱気は気持ち良いです。屈折した野心を持ち、どんな手段を用いようが良心の呵責を感ずる事は一切無く、王位に上り詰めたリチャード3世は悪の魅力溢れる人物で、そういう人物を演じるパチーノには惚れ惚れします。レディ・アンを口説き落とすシーンは、自分の中での『パチーノ名場面』の一つで何度観ても鳥肌が立ちます。通しで観てみたい、生の舞台を観てみたいと夢のまた夢の事を思ってしまいます。 |
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5.思い切って尊大に言っちゃいますが(でも実は気が引けてる・・私もそう大して知識があるわけじゃないからねえ・・)、それにしてもシェークスピアものを見るときの(かつての、ないしは国際的な、かな?)常識や基本を知らない人が多いなと、このサイトでそのことにはいつも愕然としています。ここのレビューが翻訳されてほかの国でも読まれている、ということを、管理人のたかさんの更新記録で知りましたが、いやあそれを考えると、外国のROMの人たちに対して、ちと恥ずかしい。本作はエンタテイメントとして面白いわけではないし、またシェークスピアものの制作の裏話としては、スタンダードではなくむしろ実験的なものだと思いますが、シェイクスピア作品の面白さの一端を知るには、マニアにも初心者にもうってつけだと思います。シェークスピアものには色々な解釈や研究がされてきたこと、またそれは今後も続いていくであろうこと、たとえば現代に置き換えての潤色などは、単なる思い付きなどではなく、解釈を推し進めていった中での表現方法の1つなのだということ、シェークスピアものはそんなふうに、いじられてもいじられても面白い、だからこそ英国にとどまらない、人類共通財産の1つなのだということ。色々な側面を、これからシェークスピアものを見る映画好きサンたちにも、知ってほしいものだと思います。それとねー、シェークスピアはそりゃ英文科出身の人たちは原作も読んでるでしょうけど、実はあまり「読まれている」シロモノじゃないのよね。あまりに有名なものが多いから、みんな実は「知っている」気になっていて、自分勝手な解釈をしてることに気づいていない。こんな話も実は多くの人からささやかれていることで、私が思いついた話ではないわけですが。ところで、本作は、【チャーリー】さんがおっしゃるように、アル・パチーノも「シェークスピアに触れる機会の少ない若者たちに観てもらいたい」と考えたんでしょうね。私自身は、パチーノってあまり好きな役者じゃなかったんですけど、ちょっとだけ好きになりました。 【おばちゃん】さん 7点(2003-12-12 12:31:34) (良:1票) |
4.シェイクスピアを知らない人たちにその魅力を分かりやすく伝えてゆこうというアル・パチーノの誠実な姿勢に感心させられた。本作だけでシェイクスピアの全てを理解したことにはならないけど、少なくともシェイクスピアについてもっと知りたくなるきっかけにはなると思う。これこそアルが最も望んだことではないでしょうか。 |
3.いいです!!こういうやつも。細かい所に結構有名な人が映ってたりするので、探すのも良いかも。たぶん完全にリチャード三世の映画にしてたらつまらなかったんだろうな~(邪推) 【yozi】さん 7点(2003-03-18 19:23:08) |
2.なかなか面白いコンセプトで描かれた秀逸ドキュメンタリー。一本の映画としてやりたいことがわかんないって言われそうだが、アル・パチーノなりのシェークスピアへの愛情が感じられる。シェークスピアに触れる機会の少ない若者たちに観てもらいたいんじゃないかな、アル・パチーノは。プライベートな雰囲気も味わえるし、「リチャード三世」をある程度は理解できるお得な映画。 【チャーリー】さん 7点(2001-08-29 16:47:00) |
1.シェイクスピア劇に対するアメリカ人の「劣等感」のようなものを粉砕せんとパチーノが奮闘。彼が「目をつけた」役者陣が、それぞれに役を作ってゆく楽屋裏をみせてくれる。特撮などの映画的効果に頼らずに身体一つでやってける、この人たちはやっぱし上手いのぅと感心してしまった。 【ぶんばぐん】さん 7点(2001-03-25 07:14:30) |