25.アルパチーノの役者魂は素晴らしいし、外側からでなく内側から追っていくドキュメンタリー設定はおもしろいが 勉強不足そして難解故、シェイクスピア、リチャード3世に私自身は興味を持てませんでした。 |
24.《ネタバレ》 アル・パチーノ監督にして主演、映画本編とメイキングドキュメンタリーが交互に散らされた味のある異色作。真に迫る映画舞台裏。邪魔者を続々消していく狡猾な野心家をパチーノ怪演。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-08-08 01:29:05) |
23.lookingにkingが隠されてる、という原題の趣向。脚注映画というか。「リチャード三世」をダシにおしゃべりをする楽しさ。いささか啓蒙的な姿勢がなくもない。アメリカのヨーロッパコンプレックスってのは、自分たちでも自覚しているようで、それでもやはり憧れてしまうってとこが可憐である。ちょっと思ったんだけど、英語圏の俳優は、原作そのままでしかしゃべれないので可哀想だ。リズムの決まりがあるんでしょ、それに縛られてしまう。そこいくと日本はじめ外国語圏は、演出によって幾多の翻訳の中から選べるって利点があるわけ。でも、アン王女を誘惑していくあたりの言葉のうねりは、きっと英語ならではの味わいなのだろう。「リチャード三世」を日本に移し替えるとしたら、戦国武将よりやくざの世界がいいかもしれない、などと思った。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-05-27 11:58:09) |
22.《ネタバレ》 このメタ映画の映画中映画である「リチャード三世」というのが、仮に独立した作品としてちゃんと作られ公開されたとして、そのメイキングとしてなら大変面白いのだろうけど、その映画中映画がどうもショボくて、そんなのを作るために喧々諤々あーだこーだやっているというのがどうも白ける。アル・パチーノの「少しでも多くの人にシェイクスピアに興味を持って欲しい」という制作動機は、言い訳だろう。予算が取れない中で、パチーノが、何とかして、ちょっとでいいからリチャード三世を演じてみたかった、というのがホントのところじゃないか?唯一の見所は、役者アル・パチーノの(素顔を含めた)魅力が存分に味わえること。 【麦酒男爵】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-07-22 17:56:58) |
21.アル・パチーノの“シェイクスピア愛”ここに極まるといった感じです。この映画で印象的だったのは、「リチャード三世」の舞台裏を再現ドラマや普通のドキュメンタリーと行った様々な形で追う一方、ついに舞台「リチャード三世」の全貌をスクリーンに映さないこと。ホンモノはあくまで劇場へ行って生で観ろってことなんでしょう、そりゃそうだ。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-05 12:57:07) |
20.シェイクスピアは名前を知っているだけだったけど、この映画を見て興味を持った。アルパチーノの素顔が見れたのも良かったし、他の役者たちの様子や演技力にも改めて圧巻させられた。アルパチーノは、真剣に演技をしていても、どこか寂しげで愛らしい感じをどの作品でも受けるのだけど、それはやはり彼の魅力のひとつなんだろうと実感。 【あしたかこ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-10-17 12:20:25) |
【ホットチョコレート】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2006-06-04 19:52:57) |
18.これだけのメンバーがノーギャラですよ!ある意味奇跡的な感じもします。まぁみんなお金持ってるんでしょうけど、、、 それはよしとしてドキュメンタリーにしてシェークスピア作品に少しでも興味を持ってもらおうというところがテーマなら大成功ではないですか?私は十分に興味をもてましたよ。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-12 01:11:33) |
17.本作は単に映画「リチャード三世」のメイキング・フィルムではなく、まず初めに戯曲「リチャード三世」を掘り下げる為のドキュメンタリー企画があり、その企画の為に映画版「リチャード三世」を擬似的に、且つ本格的に製作し、その過程を取材しつつ一本の映画を作り上げていくという、これは何と言うか、手段の為に目的を設定すると言うか…、正に実験作という肩書が相応しいドキュメンタリー作品です。優秀なドキュメンタリーに備わる、ある種のミステリー的面白さが本作でも充分味わえたので、アル・パチーノの「実験」は一応成功したものと思われます。特に編集の切れ味は抜群(この作業は大変だったと思う)。「戯曲の真の理解者であり、民への伝達者は俳優である」という、役者馬鹿的主張も気持ち良いです、7点献上。 【sayzin】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-13 00:10:00) |
16.《ネタバレ》 今でこそ史劇も見られるようになりましたが、 実はこの映画が見てみようという興味を持たせてくれたきっかけなのです。 映画というよりはドキュメンタリー作りなのですが、 舞台出身のパチーノはやはり史劇がよく似合う。 気品と凄みと悲壮感、この3つがそろってるんです。 考えれば私がホラー好きなのもこの条件があるから・・ リチャード3世をパチーノが演じてるんですが、 いきなり「ね、3世をやらないか」みたいな感じで、 すごい俳優をスカウトするくだりから始まる。 アル・パチーノ、アレック・ボールドウィン、アイダン・クイン、ウィノナ・ライダー、 ケビン・スペイシー、ペネロープ・アレン、ハリス・ユーリン、エステル・パーソンズ・・ すごいわかりやすく道案内してくれて、舞台劇とシンクロさせる作りはうまいです。 パチーノ、また史劇に出てくれないかなぁ・・ 【アルメイダ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-07 07:48:13) |
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15.作品を完成させてゆく過程でチームから感じられる熱気は気持ち良いです。屈折した野心を持ち、どんな手段を用いようが良心の呵責を感ずる事は一切無く、王位に上り詰めたリチャード3世は悪の魅力溢れる人物で、そういう人物を演じるパチーノには惚れ惚れします。レディ・アンを口説き落とすシーンは、自分の中での『パチーノ名場面』の一つで何度観ても鳥肌が立ちます。通しで観てみたい、生の舞台を観てみたいと夢のまた夢の事を思ってしまいます。 |
14.パチーノの「リチャード3世」そしてシェイクスピアに対する情熱が伝わってきました。映画作りの舞台裏などが見れて興味深かったです。出演者も豪華でした。 【ギニュー】さん 6点(2004-10-23 20:08:13) |
13.シェイクスピア啓蒙映画とでも言うのか、ぶっちゃけて言えば、パチーノの自己満足映画なんだけどね。「ディアボロス」の撮影中に、キアヌがパチーノとシェイクスピアで盛り上がった話は知っていたけど、パチーノが、ここまでシェイクスピアに思い入れがあるとは知らなかったなぁ。パチーノの目指すところを汲めば、「シェイクスピアだ」と構える必要はないし、格調高くなる必要もないわけで、シェイクスピア劇も、当時の大衆劇だし、専門家に言わせると、さり気なく卑猥語の宝庫なんだそうだし。ただ、そのさり気なさが英語を精読出来ないと分からないのだそうだけど、歌舞伎の際どさに似て非なるものなのかもね。構えずに、ひとつの作品の作り方、役者の役の作り方的に見れば、ドキュメンタリーとしてそれなりに楽しいし、英国コンプレックスも面白い。弱強五歩格も、やっと分かった次第だし。なんか、物凄く難しい演劇理論かと思っていたけど、つまり「声に出して読みたい日本語」みたいなものなのね。「知らざぁ言って聞かせやしょう」みたいな、歌舞伎の七五調感覚で、これもまた、似て非なるものなのかもね。「リチャード3世」は、ある意味、勝ち負けや白黒を付けたがるアメリカ人や日本人には、物語としては分かり易い話ですよ。ただ、成り上がった末に破滅する話は、アメリカ受けはしないような気はするけど。彼らは、成りあがった末に栄光を掴む話の方が好きだから。盛者必衰は、むしろ、日本人向けかもね。 【由布】さん 6点(2004-07-28 23:31:56) |
12.「リチャード3世」の世界と、映画づくりの舞台裏と、そこにかける役者たちの情熱が垣間見れる作品ですね。なかなか実験的でおもしろい。思わずシェイクスピアの作品を読んでみたくなりました。ついでに言うと、アル・パチーノが素で笑う姿を初めて見た気がします。 【眉山】さん 8点(2004-03-28 02:38:52) |
11.同時期にイアン・マッケラン氏の映画版「リチャード3世」を観に行ったと思うので、何となく対比して観ていた記憶があります。アル・パチーノのシェイクスピア劇(しかもリチャードって所が渋い)に対する思い入れが伝わってきました。シェイクスピア劇を演じるアメリカ人の、本家本元イギリス人に対する劣等感など、舞台裏を描いた点はなかなか素晴らしいと思います。 【n@omi】さん 6点(2004-03-02 00:17:31) |
10.2点とつけたが、正しいのかどうか・・・このタイプの映画は初めてだったというのもあったので、よく分かりません。 【ピニョン】さん 2点(2004-01-11 18:12:23) |
9.思い切って尊大に言っちゃいますが(でも実は気が引けてる・・私もそう大して知識があるわけじゃないからねえ・・)、それにしてもシェークスピアものを見るときの(かつての、ないしは国際的な、かな?)常識や基本を知らない人が多いなと、このサイトでそのことにはいつも愕然としています。ここのレビューが翻訳されてほかの国でも読まれている、ということを、管理人のたかさんの更新記録で知りましたが、いやあそれを考えると、外国のROMの人たちに対して、ちと恥ずかしい。本作はエンタテイメントとして面白いわけではないし、またシェークスピアものの制作の裏話としては、スタンダードではなくむしろ実験的なものだと思いますが、シェイクスピア作品の面白さの一端を知るには、マニアにも初心者にもうってつけだと思います。シェークスピアものには色々な解釈や研究がされてきたこと、またそれは今後も続いていくであろうこと、たとえば現代に置き換えての潤色などは、単なる思い付きなどではなく、解釈を推し進めていった中での表現方法の1つなのだということ、シェークスピアものはそんなふうに、いじられてもいじられても面白い、だからこそ英国にとどまらない、人類共通財産の1つなのだということ。色々な側面を、これからシェークスピアものを見る映画好きサンたちにも、知ってほしいものだと思います。それとねー、シェークスピアはそりゃ英文科出身の人たちは原作も読んでるでしょうけど、実はあまり「読まれている」シロモノじゃないのよね。あまりに有名なものが多いから、みんな実は「知っている」気になっていて、自分勝手な解釈をしてることに気づいていない。こんな話も実は多くの人からささやかれていることで、私が思いついた話ではないわけですが。ところで、本作は、【チャーリー】さんがおっしゃるように、アル・パチーノも「シェークスピアに触れる機会の少ない若者たちに観てもらいたい」と考えたんでしょうね。私自身は、パチーノってあまり好きな役者じゃなかったんですけど、ちょっとだけ好きになりました。 【おばちゃん】さん 7点(2003-12-12 12:31:34) (良:1票) |
8.パチーノの意気込みは十分感じるんだけど…それでも私にはまだリチャードは難しい。インタビューとかと台詞合せとかがごっちゃになってややこしい。落ち着いて見れなかった。作品の内容をちゃんと理解してから見たら楽しめたかも…。 【桃子】さん 4点(2003-10-10 16:18:08) |
7.演技派俳優達の役作りのドキュメンタリーと、リチャード3世がかいま見える変わった作品。アル・パチーノはやりたい素材を見つけたら、本格的に監督をするんじゃないかと思う。 【キリコ】さん 6点(2003-08-04 18:24:15) |
6.シェイクスピアを知らない人たちにその魅力を分かりやすく伝えてゆこうというアル・パチーノの誠実な姿勢に感心させられた。本作だけでシェイクスピアの全てを理解したことにはならないけど、少なくともシェイクスピアについてもっと知りたくなるきっかけにはなると思う。これこそアルが最も望んだことではないでしょうか。 |