5.絢爛豪華と呼ぶに相応しい映像美。と言いたいところだけど、この映像の美しさに対し、出演者の面々、どーして揃いも揃ってバッチい感じ人たちばかりなんだろうか。キャスティングの段階で悪意を感じてしまいます。そして、このボソボソとした雰囲気、どうしてこうも暗いのか。まあ、シェイクスピアの原作戯曲からしてそんなに楽しい内容でも無い気がするけど(今まで読んだ喜劇の中で、楽しく読めたのは『お気に召すまま』くらいだなあ)、それにしたって、この映画、暗いよなあ。暗過ぎる。そして例によって、アル・パチーノはどんな役であろうと、映画に出れば熱く語りまくる。はいはい、わかりました、もういいからさあ。それにしても、ユダヤ人への差別を払拭しようと気を使った揚句、“要するにみんなヤなヤツ”という内容になってしまった、この『ヴェニスの商人』。次はぜひ、江戸川乱歩の通俗長編小説についても同じスタンスで映画化してもらいたい(かなり珍奇な作品になるでしょうなあ)。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-09 16:25:56) |
4.《ネタバレ》 前半部分は登場人物の区別がつきにくくてやや退屈であったが、後半になってぐんぐん話しに引き込まれた。アルパチーノの存在感が大きい。ただ終盤の指輪の話は、勝ったほうがどうしようもない人々の集まりだったということを強調しただけで見ていてうんざりした。もし自分の相手がこの女性のようなことをしたらそれだけで気持ちはさめてしまいそう。 【HK】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-23 22:09:01) |
3.詩的で大げさで時代がかったセリフがいい感じ(字幕を追うのに苦労しましたが)。アル・パチーノ主演でなければけっして観なかったと思いますが、やっぱりアル・パチーノで正解でした。これを観た人の多くがそうだと思いますが、私もシャイロックに同情し、肩入れし、ラストで1人佇む姿に涙しました。万人を敵に回してなお憎悪をむき出しにする闘争心。老いてなお圧倒的な存在感。その姿は美しすぎます。負けて絵になる男が憎い。 【眉山】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-28 01:08:53) (良:1票) |
2.本当のシャイロックっていうのは残忍でどーしよーもない人間だったんだけど、時代がそれを変化させて残忍でも哀れさや優しさを含んだシャイロックを作った。1900年初頭にフランク・ベンソンが舞台で演じたシャイロックがいい例か。戦争前なのでユダヤを色濃く表現してますが、戦争後、ユダヤを表現するとどうだろか。演技力より新たなシャイロックを作った脚本家を褒めたいな。 |
1.パチーノは孤独な男を演じるのが上手いなぁ。ジェレミー・アイアンズも良かった。この名優たちと渡り合ったリン・コリンズは注目株だ。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-10 22:49:56) |