3.緩やかに繋がった四つの「ちょっと良い話」からなる、映画版「人間交差点」って感じ。それぞれ面白い物語でしたが、私が一番良かったのは塩見三省と津田寛治の話。年代も職業も違う全く接点の無かった二人の男が、自殺した見も知らぬ女をきっかけに出会い、たった一夜で絆を深めていく。互いの人生を語り、そして見知らぬ女の死を悼んでる内に、ごった返してた居酒屋も徐々に空き始め、追い立てられる様に店を後にする二人。私がこの席にいたとしても劇中の津田寛治同様、無理矢理にでももう一軒つき合って貰ったと思います。演者では池内博之の一人芝居が良かった。不自然な状況を説得力を持って自然に演じていたと思います。そして全体的にハイ・クォリティに作られてたのも好感度高いですね、7点献上。