47.《ネタバレ》 イーストウッドが20世紀の最後に撮ったのは、この肩の凝らないジジイたちの“ライプ・スタッフ”です。“ライプ・スタッフ”とは劇中のワイドショーでジェイ・レノが使ったダジャレですが(もちろん元ネタは『ライト・スタッフ』)、アメリカのキャスターはさすが上手いこと言うもんだと感心しました。この後世紀が変わってからは、『ジャージー・ボーイズ』まで彼のフィルモグラフィは重いテーマの映画ばかりでした。 まさに老人版『ライト・スタッフ』という内容ですけど、その力量がピークに達しようとしていた時期ですから、力を抜いた撮り方ながら随所にイーストウッドらしい遊び心も感じられます。なんといっても“チーム・ダイダロス”の面々の顔ぶれが渋すぎます。4人がNASAに乗り込むところなんて、もう『ワイルド・バンチ』のあのシーンを思い出さずにはいられません。思えばイーストウッドがそれまで主演したウェスタンでは常に孤独なアウトローばかりでしたから、ほんとはこういう仲間と戦うウェスタンもやりたかったんじゃないでしょうか。トミー・リー・ジョーンズとの腐れ縁的な友情が、男の眼からも羨ましく見えるぐらいでしたね。またトミー・リーの最期も、並みの監督なら悲愴感たっぷりにしてしまうところを、シナトラとカウント・ベイシー楽団の“Fly Me to The Moon”で閉めるなんて、これぞ粋ってもんじゃないですか。 後半の宇宙のシークエンスは、前半よりもちょっとちょっと脚本が雑で、普通のスペース・アクション映画という印象になってしまったのはちょっと残念でした。VFX自体はILMの仕事ですから手堅くまとめていて、ロシアの衛星“アイコン”の描写はまるでスペースオペラの悪玉メカの様な禍々しさが強烈です。でもいつも思うんですけど、宇宙空間のシーンで音響を入れるのは何とかしてほしいものです。まあその方が観る者に理解させやすいというのは判るんですけども… 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-02 22:51:56) (良:1票) |
《改行表示》46.現実的ではないかもしれないが、ファンタジーでもない。 最初はのどかな雰囲気の映画かと思ったけど、後半から緊迫するところもちょっとあり、想定よりも面白かった。いろんな部分がもう少し掘り下げられそうだけど、こういう作品があってもいい。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-05 22:10:57) |
45.訓練シーンや宇宙に上がってからのシーンなどをもう少し増やしてもらいたかったです。とはいえ単純に楽しめました。 【アフロ】さん [地上波(吹替)] 7点(2012-01-17 15:36:29) |
44.《ネタバレ》 過去に名を馳せた主人公が返り咲く『許されざる者』を宇宙を舞台に描いてみた。タイトルにはそんな意味もあるのだろうか。それとも「時代遅れ」の象徴として「カウボーイ」を使っているだけなのか。とにもかくにも老いた者は若い者に取って代わってゆく、その流れの中で老優イーストウッドをいかに葬るか、『グラン・トリノ』で見事に成しえたそれを『許されざる者』以降ずっと考えていたに違いない。それほどに『許されざる者』『スペース・カウボーイ』『グラン・トリノ』は本筋で同じなのだと思う。だとするならばこの場合、トミー・リー・ジョーンズもイーストウッドの化身といえる。『グラン・トリノ』の予行演習をトミー・リーでやってみたのだ。まあ、あとの二人もイーストウッドなんだけど。ジェームズ・ガーナーの登場シーンなんて『サンダーボルト』で牧師をしているイーストウッドの元に昔の仲間が訪ねてくるシーンそのまんまだし、やたらと裸になるドナルド・サザーランドなんてのもまさに俳優イーストウッドの特徴を表してる。要するにチーム・ダイダロスは4人のイーストウッドなのだ。そしてやはり死に様を模索し4人のうちの一人は見事に死に花を咲かせる。やはりこの映画、『グラン・トリノ』への布石と捉えていいように思う。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-25 15:41:11) (良:2票) |
43.もう、おじいちゃん達、最高です。何やっても許しちゃいます。往年の名俳優が一堂に会して、肩の力を抜いて競演する、なんてのが近頃流行ですが、この映画あたりが先駆けかしら。 【ジャッカルの目】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-30 01:44:29) |
42.《ネタバレ》 冷静に考えると、今もあの様な過激な軍事衛星が実際に飛んでいそうで怖い。 映画自体は御大クリント・イーストウッド監督作とは思えない程緩い展開で気楽に鑑賞出来る。 それにしても、主役4人の若い頃を演じた役者さん、皆そっくりでしたね。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-10-26 11:11:27) |
41.西部劇の空をジェット機が上昇していくという、この映画を要約するようなシーンから始まる。そもそも西部劇ってのが時代おくれの男の哀感の映画なのだ。農業の時代になってもまだ牛を追っている牧畜業界関係の男たち。コンピューター時代になってのパイロットが重なる。『七人の侍』と同じで、メンバーが集まってくるあたりが一番面白い。あの女性科学者は、いわば開拓地にいる夫を亡くした母のような役割りか。後半舞台が宇宙に移るとフツーの映画になってしまうのが残念。思い残したことについての映画、あるいは意地についての映画。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-09-17 12:08:51) |
40.《ネタバレ》 荒野の用心棒が宇宙服着てる~!(ちょっと違和感?)いやでもなかなか似合っていてかっこいいのはさすがクリ様。俳優としての息の長さを見せ付けてますねぇ。皆さんがおっしゃるとおり、アルマゲドンのじじぃ版。一員が末期の膵臓癌を患いつつも搭乗するところで先が読めちゃったけど、ラストシーンはちょっと感動。ありえない設定!とか突っ込む気持ちも一瞬にして萎えます。ロマン先行型SF、いいじゃないですか松本零士ぽくて。好きです。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-26 16:01:54) |
《改行表示》39.《ネタバレ》 全編、この手の宇宙飛行もののお約束とも言えるストーリー展開をします。 1 主人公がお偉いさんと宇宙に行く行かないでモメる。 2 宇宙に行ったらトラブルで機体破損。大気圏突入を超人的な操作でこなす。 3 どうにもならない問題は、飛行士が一人犠牲になって打破。 ライトスタッフから何度も何度も繰り返された展開なのですが、それでもこの映画は面白いです。イーストウッドの演出力も見事ですが、なんといってもこのお約束の気持ち良さでしょう。まるで水戸黄門です。印籠を出して人がひれ伏す変わりに、大気圏突入を成功させて管制室で人が歓声を上げるわけです。 【5454】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-18 21:44:03) |
38.わっはっは。 ありえねーーーーー!(笑) けど、じじぃども、いい味出してます^^ 痛快ですな^^ 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-14 01:41:25) |
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37.前半の部分と、後半で宇宙に上がった後のILMバリバリCGの部分がチグハグに感じるし、あの若い奴の暴走も「何で?」と思ったりもするのだけれど、これって多分イーストウッドが肩の力を抜いて作った作品なんじゃないのかなあ。80年代、「オランウータンと共演?そりゃ面白い」ということで出演した「ダーティファイター」と同じように「老人が宇宙へ?いいねー」ってな感じでOKした仕事なんじゃないかと思う。勝手な想像だけど、イーストウッドには自分が巨匠扱いされることに対する「照れ」みたいなのがあって、だからこそこういう作品でフットワークの軽さを見せつけたのでは。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-27 17:22:03) |
36.アルマゲドンと似ていますが、こちらのほうが好きです。T・リー・ジョーンズがいい味出してます。ラストの月面の映像にはびっくりしました。 【ジム】さん 7点(2005-03-29 20:26:22) |
35.《ネタバレ》 トミー・リーが月に特攻するシーンや、ラストに「fly me to the moon」に乗せて月面をみるシーンで不覚にも泣きそうになりますた。にしてもプロフェッショナルなじいさん方ってカコイイですね。 【神父】さん 7点(2004-08-19 10:56:17) |
【taron】さん 7点(2004-06-26 13:35:14) |
33.1度は、あきらめた夢を再び追いかける。男のロマンでしょう。見る人の年齢で、評価が変わってくるのかもしれません。 【じろう】さん 7点(2004-06-18 23:27:59) |
32.男気な映画です。ラストシーンは心に残ります。 【腸炎】さん 7点(2004-06-05 16:59:02) |
31.ようやるぅ。最初はこのおいちゃんら全員、NA○Aと国家組織に楢山ブ飛行されるのでは?と心配してました。ちょっと若者をコケにしたとこが気になるけど、まあいいんかしらん、観慣れてないのでよくわかりませんが。切羽詰ってなさそうなシルバーの雰囲気出すのに、このTV吹き替え、良かったんじゃないでしょうか。私は、ガーナー青野武さんがたまらないわ。。彼女の言い間違いもボケ入れてましたんで私はOKでした。♪今夜はシナトラ聴いて可愛いすぎるトミーリーの手握って寝よ。 【かーすけ】さん 7点(2004-06-05 00:17:30) |
30.《ネタバレ》 宇宙に行く夢は、40年前に消えちまった~。今じゃ体はガタガタ、目は霞んで、おまけに顔は皺だらけ…いつ死んでもおかしかねぇ、いっそこのまま隠居して、可愛い孫の顔でもみてぇなぁ…戯けぃ!それがどーした?男だったら最後まであきらめるんじゃあねぇ!男なんてぇモンはなぁ、幾つになっても、夢を追い求めるバカな生き物なんだよぉ!!このまま宇宙で野たれ死んだって、夢をかなえて死ねるんなら本望じゃねぇか!!どうせこの先みじけぇんだ、いっそのこと、でかい事やってやろうじゃぁねぇか!!See you space cowboys!! |
29.《ネタバレ》 イーストウッド(70才)に”おやじ”サザーランド(66才)、トミー・リー(54才)で、「あと一人は誰だ?」って思っていたら、なんと、ジェームズ・ガーナー(72才)! みんなたるんで、しわくちゃで、禿げて、老けたねえ。ストーリーとしては最近のこの手の映画の王道を行くような展開で、先は読めてしまうんだけど普通に面白かったです。ただ、例によって突っ込みどころ満載だねえ(笑)。まず、そもそものミッションが、なぜ彼らに下ったのかという必然性が納得できにくい。ここのネックがなかったら、もっと高い評価をできるんだけど、残念ながらね。それから、↑に挙げた年齢を考えてもらえればわかるけど、普通あのくらいの歳になると身体機能の衰えは顕著なんだから、あれだけの仕事をこなせるのかどうかは疑問が大きい。たしかに映画の2年前に現実のシャトル飛行士でジョン・グレン(77才)という例もあるけど、乗っていただけと、あれだけの大事をこなすのとは別物という気がする。そして、イーストウッドの操縦による再突入シーン! なんのためのヘルメットのシールドなんだ?(苦笑) ちゃんとスモークをおろしましょう。まぶしくて操縦どころじゃないと思うよ。あれだけ燃えていては。ということで、いろいろと言いたいことはあるんだけど、面白かったので許します(微笑)。トミー・リーは月に行けて好かったね。シナトラの”Fly me to the moon”がしみるねえ。 【オオカミ】さん 7点(2004-06-04 23:33:50) |
28.「老いてもオトコのロマンは死なず・・・」って感じかな。私は単純に楽しめました。遠心力でシワも伸びるってわかったし(笑)とにかく、最後にシナトラの「Fly Me To The Moon」を持って来たイーストウッドのセンスの良さに拍手! シナトラの声を聴いた途端にうかつにも涙が・・・うぅ。 |