《改行表示》31.シリアスな作品かというとそうでもない。しかしある側面から観て真面目に作られている。 正義とは、とか深く考えることは無いが、もしかするとそれも狙いで、飽きることなく観続けることが出来る映画。 【simple】さん [地上波(吹替)] 7点(2020-01-13 21:23:58) |
30.《ネタバレ》 ガタカを見て歓喜し、その後TIMEを見て失望させられたアンドリューニコル。期待していなかったのですが、武器商人版グッドフェローズみたいなノリで楽しむ事ができました。場面が変わると説明をナレーションで済ませてくれるので非常にテンポが良く、サラッと見る事のできる作品かと思います。武器商人と車の営業の違いに関する話には感心させられました。 |
《改行表示》29.《ネタバレ》 武器商人についての話などお目にかからないので興味深く見た。 ここでのレビューも、テーマや人物像をめぐっての話が多くなっているけど、映像は端正でとても美しい。これが大前提。 ソビエト崩壊のあたりのエピソードも良かったが、アフリカ(リベリア)の描写は強烈。 カラシニコフは扱う上で特別な訓練や熟練の技術が必要がない……ので、拉致してきた少年兵たちに持たせることが容易。 景気づけに沿道の人々に機関銃を乱射したり部下を射殺したりする指導者層、無抵抗のキャンプに対して虐殺を行う独立軍、彼らが武器の代金に支払うのは地獄のような搾取で掘り出されたダイヤモンド。なかなか強烈。 弟や妻子のファミリーやインターポール捜査官とのエピソードがあることで、主人公が金のみで動く商人や冷血ピカレスクといったテンプレート化から免れていると思う。憧れの女性との幸福な生活を願い、合理的で決断力はあるが、殺人や暴力は望まない、冷静なビジネスマンという感じが、かえって異質性を浮き立たせている。ラストのどんでん返しも含めて、いい映画を見たと思えた。 【せい】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-07-01 03:06:27) (良:1票) |
《改行表示》28.《ネタバレ》 車だって人を殺す。妙に説得力がある。まさにその通りで、武器は人を殺すためだけの物ではなく、自衛のためであったり、抑止力の物であったりもするわけだから、一概に武器商人が悪とはいえない。もちろん法を犯してはいけないが。なので、結局この奥さんの密告により、インターポールに捕まってしまうわけだが、まあ、私なら密告はしないだろうな。それを言い出したら、日本の犯罪のほとんどは刃物で行われているわけで、包丁を取り扱う会社は悪なのか?という事になる。包丁を作る会社が問題なのではなく、それを使う方に問題があるわけだから、悪とは思えない。銃も同じ事がいえる気がする。いづれにしても、これが実在する人物であるなら、相当な度胸があるのか、いつ死んでもいいと人生に絶望している人物なのだろう。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-02-16 17:35:15) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 作中に垣間見える事実が真実かどうかは別として、このような世界が構築されてはいけないと言う道理という物の大切さに揺るぎなさがある。 行為に魅力を感じてさえいる自分の浅はかさに気づき、行為の是非を眺める別の自分は後半の展開を戒めと取るか落胆を感じるのかを選べと迫る。 もし、このような才が自分に有ったとしたら、飛び込まずに自制できるだろうか。世の中の道から外れて殺されるまで続く累卵の脇道に、魅力を感じずにいられるだろうか。要するにその根源が金だけでは無いと言うところに、人の煩瑣と言う物がある。 それはさておき、ニコラスケイジさんの生き様マジカッケー。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-11-03 03:21:00) |
26.武器商人のテーマが目新しいですね。予備知識無しに見ましたが、独白で綴られるストーリーにぐいぐいと引き込まれ、とても面白かったです。後半、調子よく展開していて物語がちょっと失速したのが残念です。撮影が素晴らしかったと思います。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 7点(2012-05-13 06:58:08) |
【とま】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-27 10:57:23) |
【たこちゅう】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-05-07 10:35:17) |
23.《ネタバレ》 冒頭の、弾丸の一生から映画にのめり込みました。とってもヘンなイントロなんだけど、そのアイデアには面白みと遊びがあり、映像的にも斬新で目を引き、そして武器の流れを分かりやすく説明し、その果てには少年を殺害して悪い後味を残すという、本作を象徴する絶妙な掴みです。ニコラス・ケイジ扮するユーリーがのし上がる前半は出色の面白さで、入念なリサーチに基づくと思われる脱法行為の数々には「へ~」と唸ったし、彼が成功を重ねる様はサクセスストーリーとしてのカタルシスまでが存在しています。さらに彼の商材は武器、取引相手はゲリラや独裁者であるだけに、死の危険を身近に感じながらのビジネスという緊張感もエンターテイメント作品としての面白さをサポート。捻じれたユーモアも絶好調で、このままいけば空前の傑作になるのではという勢いでした。しかし、シリアスモードに入る後半になると映画のテンションは一気に落ちてしまいます。夫のビジネスの正体を知った家族がドン引きし、夫は家族のためにビジネスから足を洗おうとするという展開は月並みで、意外性溢れる前半と比較すると見劣りします。目の前で弟を殺され、両親からは勘当され、妻も子供も失うという展開も監督が意図するほど衝撃的ではなく、こんな商売してればこんくらいのリスクは付き物だろうなぁという印象しか持てませんでした。ただし、最後の最後になってこの映画は大ドンデン返しを仕掛けてきます。飄々と商売してきたユーリーもいよいよお終いかと思いきや、最大のパートナーが突如彼を救いに現れるのです。そのパートナーとはアメリカ合衆国。アメリカ合衆国こそが世界最大の武器輸出国であり、法律上・国際世論上取引が困難な国に対してはユーリーのような民間業者に取引をさせていたことが、ラストで明かされます。このドンデン返しには驚いたし、本作の核となる事実をもっとも衝撃的なタイミングで観客に提示した構成力には唸らされました。。。と、こんな作品なのでアメリカ資本からの出資はビタ一文受けられず、60億円もの製作費をすべて海外資本から掻き集めたそうです。それを可能にしたのがニコラス・ケイジという看板ですが、ジェリー・ブラッカイマー作品で知名度を売りつつ、本作のようなリスキーな企画に名前を貸す姿勢はもっと評価されても良いと思います。安全な作品ばかりに出演するそこいらの名優よりも、よっぽど立派な俳優です。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-08-14 01:57:31) (良:2票) |
22.《ネタバレ》 ちょっと重い内容でした。作品自体は小気味のいいテンポで進んでいき面白かったです。冒頭の映像がなかなか良かったですね。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-08 19:46:39) (良:1票) |
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21.楽しめました。「大量破壊兵器は核ではなく銃だ」というのはなかなか説得力がありましたね。どんな紛争でも大国がなんかかしらで関わっているんだよなー。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-07 19:32:45) |
《改行表示》20.自分勝手な武器商人のはなし。需要があれば銃器・麻薬でも売り金を得る動物より劣る人間の物語。好みのストーリーではない。 2012.01/26 2回目鑑賞。吹き替え版で観る。さすが理解は楽だがイメージ損ねる。 大いなる偽善者、武器商人こんな世界があるとは・・。印象は強烈+1点。印象は強烈。ソ連崩壊時にそれらしき報道は知ってたが。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-03 21:18:43) |
19.オープニングが印象的。製造から出荷、そして相手に撃ち込まれるまでを弾丸の視点から撮っている。日本で生まれ、日本で暮らしていると想像できない世界であるが、これが事実を基に作っているということで、受け止めなければならない現実である。重いテーマの作品だが色々考えさせられるものがある。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-15 21:05:26) |
18.ニコラス刑事の作品ではこれが一番良かったです。映画なのでシリアスになりすぎずエンターテイメントに徹してして楽しめました。どうなんですかね?やはり罪悪感は全くないんですかね?家族を失ってまで武器を売りたいという部分があまり共感できなかったです。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-05-22 12:25:09) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 我々はただ見て見ぬ振りをしているだけだ。 どうしようもない地獄、だが抜け出せないジレンマ。 それを悪と呼び、蔑むのは簡単だがそう単純な世界ではない。 弟を失い、親には絶縁され妻子も去る。 それでも武器商売をやめられない、それが天賦の才であり彼が信じない運命でもある。 業深き宿命を背負った彼の心には強い感動を覚える。 しかし、どうしようもないモヤモヤが残るのもまた事実。 重いテーマでありながら、それを感じさせない軽快さが魅力的ではある。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-18 07:21:22) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 ユダヤ人のふりをしてソ連から移住してきたというオルロフ一家は、家名からして偽名、最初からウソを背負っているわけだ。ユーリの父は、ウソと事実の隙間を少しでも埋めようと、熱心なユダヤ教徒になる。ウソの量の多さに耐え切れないということだ。 しかしユーリは違った。ウソを空気のように吸って育った彼には、ウソに対するアレルギーなど全くない。誰もがウソをつくのが当たり前で、自分もウソをつくわけだから、他人にウソをつかれても本心からは怒らない。彼は長じてシニシズムの権化のような人間となり、ウソの上に築かれた関係こそうまくいく、という信念を持つに至る。本作では、これが死の商人ユーリを成立させた背景とされている。 当然女を落とすのもウソを利用するわけだから、妻に対してもウソをつきつづけ、貧乏移民の子としての本当のユーリの姿をさらすことができるのは、弟の前だけだ。それが「戦友」という弟との呼び交わしの意味である。 いついかなるときもシニカルなユーリは、判断を誤ることがない。それで銃弾が飛び交う現場へ行っても、余計なトラブルに巻き込まれず常に生き延びる。そんなユーリの負の部分を引き受けてしまったかのように、弟ヴィタリーの精神状態はおかしくなっていく。 妻エヴァに「なぜ商売をするのか」と問われたユーリの答えは、「俺には才能があるからだ」というものだ。ウソに対する抵抗がなく、ウソとウソの間を自由自在に泳いでいくことができる、それが非合法な武器商売に必要な「才能」であり、自分にはそれがある、ということだ。「才能」があるから、それを生かしたくなる、それが「ネイチャー」というものだ、とユーリはいう。 しかし、さしものユーリも妻のウソだけは見破ることができなかった。これで万事休す、と思ったら間違いで、監督アンドリュー・ニコルは、薄っぺらい勧善懲悪ドラマなどは排している。 ニコラス・ケイジは好演していて、ラストのイーサン・ホークとのやりとりでは寒気がするほど鬼気迫る。逆にイーサン・ホークは単なる正義派の刑事の枠を超えず、人物に幅がない。 もともとそういう目的で作られたとはいえ、ラストで常任理事国の国名を並べて非難するなどは、映画としての出来を損ねる気がして残念だ。政治的メッセージをあからさまに出すのはいつでも逆効果と思うのだが。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-24 15:58:46) (良:3票) |
15.普通に面白い。テーマを考えるよりも娯楽作品として単純に楽しむ映画。そう割切れば面白い。 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-17 16:10:50) |
14.日本でも武器作ってたり、売ってる人やその家族が居るわけで、その人達には罪悪感なんてものはないでしょうね。それが仕事だし合法だし。そもそも戦争自体が合法的な殺人だしね。それがいいとは思わないけど。ちなみに射幸心でパチンコやってる人や性欲満たすためにソープランド行く人や虚栄心で偽ブランド品買う人やソフトの海賊版買う人に罪悪感はあるのかな?これらは違法だし、反社会勢力の資金源になって犠牲者を出してるんだけどね。そういう日本の現実を一切無視すれば、この作品は左の自分としてはそれなりに楽しめるんですが、主人公を悪人だとするのはあまりに安易かと・・・ |
【miso】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-04 23:55:01) |
12.お気に入りのアンドリュー・ニコル監督作品なので期待して観たが面白かった。必要悪ってなんだろうと人の善悪について考えて悶々としてしまいました。こういう社会派で重く考えさせられる映画は好きです。ニコル監督次作も期待してます。 【srprayer】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-17 16:37:46) |