《改行表示》29.ジュリーは、TVドラマ「悪魔のようなあいつ」もそうだけど、虚無感と狂気をはらんだ役柄がよく似合う。 油の乗り切った菅原文太との対決が素晴らしい。アクション映画としても一級品に仕上がっている。 只、原爆を扱ったこの内容では、規制が厳しい現代では映画化が難しいのではないか? 長谷川和彦監督は、才能があるのに、この作品以降ほとんど撮っていないのが残念でならない。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-09-17 00:48:47) |
《改行表示》28.《ネタバレ》 ・無駄なシーンがほとんど無くて飽きずに見れた。 ・でも最後の悪あがきだけちょっと長かった。 ・池上季実子が今見ても可愛い ・でも崖から転げ落ちて血の一つも出ず死ぬのもよく分からない ・スタッフの希望なのか、池上のワガママなのか ・城戸がはしゃいでるシーンはとても素晴らしい ・普段はダルそうにしてて何も考えてなさそうなやつが、でも実はスマートに狂ったことに向かって努力し計画し遂行する、っていう人物像、今でこそ漫画などでは珍しくないが、当時の女性たちは湧き立ったのではないか。 ・半球を見たとき「あ、デーモンコアだ」と思った ・「そんな調子ではそのうち死ぬぞ」と思った 【よこやまゆうき】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-09-18 18:38:03) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 沢田研二がキムタクに見えてしょうがなかった キムタクのキャラはこの時代の沢田研二だったのか 映画はこの時代特有の嫌世的で無軌道な若者が天才的な頭脳で原爆を作る話 このやり場の無い怒りを持った若者のドラマはこの頃かなり有ったが、純粋なアクション映画として非常に巧く昇華している希有な映画だ 前半では原爆を作る過程がかなり詳しく描かれる ちょっとしたミスで大きくガイガーカウンターが揺れるところとかは「ああ、やっちゃったよ」ってな感じか 以降主人公に徐々に放射能障害が出始める ちょっとした不注意で飼い猫が死んでしまうのも虚しさを感じていい 原爆がその辺の物で作られる割に精巧で、プルトニウムが入れてある容器なども含めて当時としてはガジェットが非常にいい 犯人の9番が警察に要求する物が思いあたら無くて、ラジオ番組に聞く所あたりまではかなり面白い その後、沢田研二と菅原文太の対決に焦点が移るあたりから、二人のイメージPVの様なシーンもあってちょっとしらけた 唐突に菅原文太がヒロインを後ろから抱きしめるとか笑っちゃう展開もあって、いくらなんでもこれは無しだろって思った(笑) 意外なナンパぶりは硬派な刑事には似合わないだろ 以降アクションが間延びした感もあってちょっと長い デパートでの攻防やビルの屋上で菅原文太との一騎打ちとかも、スピード感が悪くて今ひとつ乗れなかった 次々に危機に陥るとか犯人の裏をかいて電話を逆探知する過程とかもちょっとダラダラした感じ いくらなんでもヒロインがヘリで支援とかは荒唐無稽すぎる しかし今の技術でリメイクしたら案外面白いんじゃなかろうか エンディングは放射能障害が出ながらも、ふてぶてしい9番の顔のアップで終わるのは中々良かったが、爆弾が爆発する音は要らないんじゃないか むしろどっちに転ぶかオーディエンスの想像に任せる余地があった方がいい あるいは今なら最高のVFXで壊滅する東京を描いてもいいかもしれない 犯人がプールで無差別テロを起こすイメージがあるが、地下鉄サリン事件を思い出してゾッとしたと同時に、事件の16年も前なのに監督の先見性に驚いた 総じて青春残酷物語とSFアクションが巧く融合していて、わずか2作しか撮ってないゴジに新作を望む人達の気持ちがわかる気がした 【にょろぞう】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-03-24 23:10:46) |
26.《ネタバレ》 70年代の日本のパワーを伺える 細かいこといいだすとキリがない内容 後半の文太さんの不死身っぷりには感嘆(ほんとターミネーターやw) 沢田研二もなかなか しかし原爆ってあんな風に造れるのか? 許可なし撮影というのもスゴイ ちょっとダラダラな後半の展開がくどい気がして惜しい こういう邦画があるとは知りませんでしたね なかなかの出来であったかとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-14 15:29:12) |
25.国家が原爆を持つのを正当化できるのなら、どうして個人でそれを持ってはいけないのか、という問題。そして実際問題として知識の核拡散は防ぎようがなく、やがて汎核時代になっていくのは必然ではないか、という暗い予想が根底にあり、実際、世界はその後そのように動いている。この映画の面白さは大局的なテーマとは別に、犯人の孤独って問題もあること。主人公は趣味が高じて原爆を作っちゃうわけ。そして自分が手にした手段の大きさに驚いてから、それを確認するように「目的」を探していく。原爆という桁外れなものの存在が、犯人にとって困りものになる。原爆が手元にあることの利用法は、それを使ってはならず、それを持っていることを他者に知らしめることでしかない。自分が作れたという手応えも他者に確認してもらいたい。ここらへんに孤独が匂ってくる。文太は気づいて、この犯人は他人に触れてもらいたいんだ、と言っている。少しでも自分が関わった他人にべたついていく感じね(初めてディスク・ジョッキーに電話するとき、ひどくあがってしまっている)。こういう「他人知らず」の人間が“手段”を持つと、一人の女の命と引き換えに大量殺戮を無反省にやったり出来そうだ、という怖さもある。ちょっと後半だらだら。渋谷の場は切り詰められそう。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-06-24 09:41:18) (良:1票) |
24.《ネタバレ》 突然のバスジャックで早くもクライマックス状態… しかし原爆作りはさらなる緊張感と狂気によって異様な凄みを感じた。全体通して突っ込み所は多いし、原爆を完成させてからは尻すぼみ。西部警察もどきになったり、終盤はグダグダだったり、いろいろ残念なところはあるけど、この映画が持つパワーにねじ伏せられてしまった。山下警部のしぶとさはもはや人間じゃない! 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-01 18:31:31) |
《改行表示》23.いろいろ思うところはあったが、日本だからこそ許される(?)映画でした。 とりあえず見終わって一言。「こんなん作って大丈夫なん?」 【SAKURA】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-31 20:07:32) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 中学校教師が原爆を作るというアイデアは面白いけど、ツッコミどころ満載かつダラダラとした展開で後半からだんだん萎えてしまった。菅原文太不死身すぎ!沢田研二悪運強すぎ! でも、終わり方は結構好き。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-10-10 15:41:23) |
21.《ネタバレ》 子供のころ太陽にほえろを好んで見ていた世代としては、この映画の雰囲気、音楽とも懐かしい!の一言でした。扱ってる内容が内容だもんなぁと見始めるも、初っ端のジュリーのひしゃげた顔で、この作品のスタンスが分かった気がしました。デパート封鎖解除までは何度見ても面白いです。ブンタさんの落下も有り得ん!とツッコミながら大笑いできます。でも途中から明らかに「ストーリーを考えながら撮ってるな」という感じでした。最後は勢いで終わらせましたね。原作者がきちんと最後までストーリーを考えてくれれば、ラストがここまでドタバタしなかったんじゃ…とは思いますが。惜しい。 【失言さん】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-06-30 22:03:36) |
20.長谷川和彦監督の第2作。長谷川監督の前作である「青春の殺人者」は前半のインパクトに対して後半がダラダラだったし、本作も賛否両論があるみたいな感じだったので期待せずに見た。主人公の教師がなぜ原爆を作ったのかとか、そういう背景は一切描かれていないし、ストーリーもめちゃくちゃで荒唐無稽としか言い様のないもので、退屈なシーンも少なくないが、単純に娯楽映画として見る分には思ったより面白かった。主演の沢田研二と言えば深作欣二監督の「魔界転生」で演じていた天草四郎役が強烈に印象に残っているが、本作でも「原爆を作ってしまう理科教師」というインパクトのある役を演じていて印象に残る。長谷川監督は胎内被爆者であり、この主人公が自ら作った原爆によって被爆し、原爆症に苦しむシーンもちゃんと入っているあたりに長谷川監督の反核メッセージのようなものも感じられた。対する刑事を演じる菅原文太はまだヤクザ映画の雰囲気が抜けていない感じ。「王選手のホームラン」などは少し時代を感じてしまうものの、製作当時である70年代の雰囲気がなかなか良かった。それから忘れてはいけない、バスジャックする老人を演じる伊藤雄之助。出番は少なく、またこの頃はもうかなり晩年だったと思うけど、やはり本作でも出てくるだけで強烈な個性と存在感を発揮していて印象に残る演技を見せている。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-05-05 03:21:29) |
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19.城戸がなぜあんな破滅的な行動をとり続けたのか動機が最後までよくわからなかった。昔の日本映画でありがちなムリがある話の展開が見られたのは残念だけど、印象的なシーンも多くなかなかおもしろかった。それにしても沢田研二はわけわからん役がよく似合う。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-12 20:56:59) |
18.20年ぶりに鑑賞。結構良かったイメージを持っていた。改めて観て見ると粗いけどいい雰囲気もっている。とくに沢田の演技はいい。巧いとかじゃなくオーラが。キムタクに通じるような。後半は70年代の何でもあり的なアクションでいまではちょっとだけど少し笑えるけどまあよし。ノスタルジーにも浸れる快作。 現代の基準なら?作かもしれないけど、30年前の作品というのも考慮に入れてこの点数。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-18 21:34:00) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 なんじゃあのバスジャック犯は! プルトニウムをそんなに簡単に盗めるか! プルトニウムの近くにいたら被爆で5分で死んでしまうだろ! ストーンズが来るはずがなく、先が読めてしまう! 警視庁から簡単に原爆を奪うな! とはいいつつも、いいところがたくさんあります。 生きる目的がわからず、エネルギーをもてあました虚無的な若者がよく描けています。 原爆を作ってから要求を考えるところは目新しい。 ラジオ放送とからめたのもストーリーをふくらませています。 ビルの屋上から札束をばらまくのはすばらしいアイデア。 ビルから二人が落ちる場面も迫力があった。 音楽もよかった。 残念なのは爆弾を奪い返してから何も要求をしなかったこと。 あの状況でストーンズ公演ネタはもう終わりになっているはず。 わざわざ犯人が来るわけない。 自分は死ぬつもりで30分後に時限爆弾をセットしておいて、 犯人は刑事に何を要求したかったのか? 恨み言のひとつでもいいたかったのか? 「警察のいつものきたないやり方」と非難していたが、これは 「大人たちのいつものきたないやり方」と読み解けそう。 夢がほしかったんだけど、夢を抱けるような世の中じゃなかったってことだね。 個人で原爆を作るというアイデア(原作)の勝利です。 1970年代のしらけ世代のザラザラした現実が見えてきます。 【よしのぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-04-15 21:08:38) |
《改行表示》16.後半の緊迫感はかなりのもの。 『青春の殺人者』同様、パワー漲った作品だった。 1970年代の東京。 それも西新宿や渋谷東急などが舞台となっており、興味を持って観ることができた。 この監督が、本作以後、全く監督業をしていないのが残念だ。 それにしても、長谷川和彦監督は映像センスと音楽センスがどうもなぁ。 緊迫感重視で、最後まで力で持っていく監督だ。 最初はそのパワーにグイグイと牽引されるものの、観ているうちにそのパワーに慣れてしまい、後半が間延びしていると感じる御仁も多いことだろう。 欠点もあるが、愛すべき監督である。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-03-29 10:12:10) |
15.《ネタバレ》 最初見終わった時は変わった映画だなぁ~と思いましたが、日が経つにつれ強烈なキャラだった!!と印象に残る作品です。沢田研二のなんともだらしない教師の顔と原子爆弾を作る異様な姿が何ともいえない(笑) 菅原文太が屋上から一緒に落ちるシーンは目の迫力にドキっとしました(;・ω・A にしても・・・城戸誠ほど悪運強い人もいないでしょw 【うさぎ大福】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-03-29 23:01:34) |
14.《ネタバレ》 不死身の文太さんにに7点。この監督に鬱々とした邦画に活を入れて欲しい。 【yu-mi】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-06 13:20:14) |
13.良し悪しはともかく全編息もつかせぬ展開っていうのは日本映画の中じゃ本当に貴重。今なら浅野忠信とかが好んで演じそうなキャラクターですね。 |
《改行表示》12.何の思想もなく、作ってみたかった、という理由だけで出来上がってしまった原子力爆弾。そりゃ、持て余すわなぁ。きっと「神様(悪魔)が何でもかなえてくれる」とか云うのも、持て余しちゃうんだろうねぇ。何もかもがクソだ!は、良いけど、殺していい人間は、自分自身だけだ!とゾンビコップ菅原が言った言葉を、刹那的に生きるこの世の爆弾魔に送りたいものだ。 そんな訳もあって、ラストが私にはイマイチ。まだまだ青いな。私。 追伸:ゲリラ撮影のエピソードは知らなかったなぁ。もう一点追加。アナーキー上等!笑。 【aksweet】さん 7点(2005-01-10 00:24:41) |
11.噂には聞いていたけど確かに面白いわ。テンポもよくて緊張感ありユーモアあり、よく出来ていました。ラストが少し無理あっただけに残念。 【ふくちゃん】さん 7点(2004-03-10 14:54:34) |
10.けっこー飽きずに見れます!話しの展開もよく…この時代のチープな作りに自分は耐えれないと思ったけどこの時代にリアルタイムで見てたら時代背景相まって面白そうです!邦画の中では心に残ってる一本です。 |