《改行表示》16.《ネタバレ》 クライマックス前の倫理委員会のシーンなどは、ともすればテレビドラマ的なダイアログ従属型の場面になりがちだが、 人物の出入りと共にさまざまな音響(手ばたき、携帯のコール音、スクリーンの開くモーター音)をフレーム外から先行させていくショットつなぎで シーンの緊張を持続させ、その後の動的なスペクタクルへのタメとしても機能することとなる。 病院玄関口で待機する山本太郎らのショットに、救急車のサイレン音を次第に高めていく形で響かせる。 エピローグでの堺雅人と羽田美智子のツーショトに、救急ヘリの音を響かせて次の屋上ヘリポートシーンにスムーズに繋げる。 舞台が病院という閉鎖空間に限定される舞台だからこそ、発生源不明の音響を配置することによって画面外へのベクトルを創り出す。 そうした意識的な音の用法を以て観客をドラマに引き込んでいこうという細やかな芸は 随所で確認できる。コーヒー豆を挽く不協和音の活用の巧さも言うまでもない。 モブシーンでの、画面中央からフレーム外へと放射状に人物の動線をつくって空間を広げてみせる演出も同様だろう。 モノクロでのパートカラー処理によって印象づけられる、赤色灯、血、口紅の艶めかしい赤が仄かにエロティックなラブシーンとなっている。 【ユーカラ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-07-19 14:12:57) |
15.チーム・バチスタものは全くの初めてですが、予備知識が無くても医療業界を知らなくても、内容は分かりやすく結構面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-11 20:16:36) |
《改行表示》14.《ネタバレ》 話の本筋は意外としょぼいので、推理物と思って見たらがっかりする。 しょぼい本筋からミスリードする為だけに取って付けたような殺人事件を発生させるという構成も稚拙。 口封じの為に殺すという動機がアホ過ぎるし、どうしても殺さないといけなかったんだとしても殺し方がテキトー過ぎる。 このシリーズはミステリーというよりは、コミカルな登場人物によるコメディとして見た方が正解なのかも知れない。 とは言うものの、しょぼい本筋の真相が明らかになった後に待ち受けてるクライマックスの演出はそれなりに盛り上がったし、感動的ですらあった。 救急医療の裏側にある問題について少し考えさせられるような内容になってるのがいいと思います。 あと、チュッパチャプス程度のしょぼい利益供与ですら見逃さず、倫理委員会委員長として処罰するというオチも面白かったです。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-12-24 09:58:16) (良:1票) |
【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-04 18:55:50) |
《改行表示》12.サスペンス感のないサスペンスだけど、その分コメディチックでおもしろい、その上救急医療の核心を突く肩のこらない社会派ドラマ。誰しも損得では勘定できない救急医療の大切さがわかる。 竹内結子さんのあの役は画期的、格好いい役が得意な役者が多い中、あれだけずっこけた役を演ずるのもなかなかできないことだ。阿部寛の役柄は仲閒さんとの共演で見ていたから驚かなかったが・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-01-28 21:51:59) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 前作よりもずっと面白い。面白くしたのは、速水救急センター長を演じる堺雅人の影響だろうね。それとトレーラー事故シーンで盛り上がるからだろう。 ちなみに原作は結構好きだ。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-04 23:15:03) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 飄々とストーリーが進んでいく。音楽も控えめ。でも誰が主役なんだろう、って観賞後に感じました。竹内結子さんはこんなキャラが合っているし、上手い。阿倍ちゃんは、こんなキャラばかりだけど上手い。堺雅人さんは正直上手い。最近、悪役づいている高嶋政伸さん、いい。そんなこんなで淡々と話が進んで、盛り上がりには欠けるのだけれど、無理矢理「変」にはしていないので「好感」という評価になります。比較対象がTVドラマになってしまうのですが、あれは「変」過ぎ。 【プライベートTT】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-09-29 13:03:09) |
9.原作未読。「バチスタ」が派手な宣伝のわりに原作も映画もイマイチだったので、あまり注目していなかったんだけど、これは面白かった。前作より断然良かったと思う。前作で作ったメインキャラの設定を財産として上手く活用している。反対に、前作を見ていない人には?が浮かぶ部分もあるのだろうが、たぶん許容範囲内。新キャラとして、優男役が多い堺雅人がチョイ悪で迫力があり新鮮。救急医療の問題、医療費と病院経営、病院内派閥などなど、たくさん詰め込んであるけれど、とっちらかった印象がない。法廷劇的な展開の中で明かされる謎解きもシンプルで分かりやすく、爽快感がある。その謎解きがダイレクトにテーマに収束して行くという意味で、ミステリーとして一級品だけど、コミカルな味わいが先行することがこの映画らしいオリジナリティ。謎が解けても、問題が全て解決した訳ではないという着地感も良い。竹内結子の大げさな芝居も、可愛いので手放しに赦す。あの愚痴外来、受診したい。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-02-17 23:17:37) (良:2票) |
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8.前作「チーム・バチスタの栄光」は劇場で鑑賞したのですが、いまいちだっだんで今作を観るのに躊躇いがあったんですが、なんの予想以上に、前作より断然面白かったです。まず物語のテンポが非情によい。そして何よりコミカルな演出が前作では鼻についたのだが今作はすんなり笑えましたね。タイトルにもなったジェネラル速水先生役の境雅人がいい味だしてます。あのちょっとニヤついた表情がいやらしいぐらいマッチしてる。そして映画本編を楽しみつつも、現代の医療問題についても考えさせられました。 【シネマブルク】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-10-18 21:11:44) |
7.凄く分かり易く、そしておもしろい。話のリズムも良くて、笑いもある。もう一回ぐらい次の作品もやってくれないかなぁ。 【映画】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-09-27 10:43:37) |
6.《ネタバレ》 前回に比べ、容疑者や真犯人の動機がより深くなっていてよかった。なんといってもジェネラル堺の好演が光りました。 【osamurai】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-09-15 13:49:22) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 先の展開が読めてしまうが、良かった。堺雅人がカッコイイ。が、一人浮いた感じなく、全体調和で秀でている。こいつは絶対、殺人犯じゃない、容疑者たりえないとわかっているが、真犯人のキャラだけ、ちょっと無理あったか? 凸凹コンビは健在。あまりくどくなくてほどほどなのかが、この映画を前作より前進させている。 医療問題等もあろうが、娯楽作として、力抜いて観て、満足出来る邦画と思います。 【Postef】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-04-25 15:57:05) |
4.俳優陣が自分のキャラをわかってきたのか、前作よりも各キャラがいい意味ではっちゃけてます。ストーリーも静と動、シリアスとコメディをうまく使い分けていて観ていてひきつけられました。1よりも2がオススメの一品です 【猿トビ茶漬け】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-04-03 01:12:27) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 チームバチスタのノリが気に入った方にはお勧めの作品です。 堺雅人ファンの方もかなり楽しめると思います。 前回から引き続いて白鳥と田口先生が速水演じる堺雅人の癒着疑惑を追求していくんですが、白鳥が登場した瞬間一気に周りの人達が笑い出したのが面白かったです。 やっぱり皆このコンビが好きなんだな~と思いました。 確かに所々ジェネラルの意味が一番腑に落ちない結果だったり、白に限りなく近い黒にするためにかなり無理な展開になったりするんですが、それを抜きにしても堺雅人は格好良かった。チュッパチャップスも可愛くてクスリとしてしまった。 でもあれだけチュッパチャップスなめ続けた堺さんが虫歯になってないかちょっと心配です。 【ハリ。】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-03-19 22:11:05) |
《改行表示》2.映画としては面白くないことはないのだけれど、全体的に前作から続いて釈然としないのは、抜群の洞察力とあくの強さで事件をてきぱき解決するヒーローが、できることならみんなで石をぶつけてやりたい、と全国民的に思われている厚生官僚(事件解決の動機も省益の確保といういかにもな設定)であることではないか。本来なら普通の人なら切り捨てるものも大切にする人、目的があって結果が得られることしかやらないという現代人の病、合理主義や成功主義の病に侵されていない対極の非エリートヒーローとしての竹内結子が風貌に合わない意外な活躍をして、ロジックで固まった厚生エリートを凹ませれば胸もすくのに、バチスタを上回ってどうしょうもないただの引き立て役の無能医師にしか表現されておらず、映画としての主役の基本設定に失敗していると思う。言いたいことも病院経営と両立しない現代の救急医療制度の矛盾の告発であり、志の高い映画だとも思うのだが、救急医療が機能しなくなっているのは利益追求する病院がすべて悪いと言いたげな展開になっていて告発ポイントがずれていると思う。医療従事者が過労死寸前の献身や経済的不利益を引き受けなければ成立しないとしたら、それは大もとの制度設計そのものがおかしいからのはず。救急医療従事者に崇高な自己犠牲の職業倫理を押し付けることで問題を解決しようとして、救急医療従事者でも普通の生活できる制度に工夫しようとしない厚生省の無為無策こそ大きな問題のはず。ところがその点は全く追求されない。堺雅人みたいなスーパーヒーローが存在して初めて成り立つような救急体制は、現実にはあり得ない。これでは厚生省の無策への論点ずらしのためのプロパガンダ映画ではないか?原作どおりなら医者(原作者)の厚生省へのゴマすり作品じゃないか?とも思えたりするのだが。 【マンフロント】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-03-12 00:52:22) (良:1票) |
《改行表示》1.《ネタバレ》 東城大学医学部付属病院に勤務する不定愁訴担当の田口公子。倫理委員会の委員長でもある彼女のもとにある告発文が送られてきた。そこには、速水救命救急センター長が収賄しており、看護師長も共犯であると書かれている。速水は凄腕だが“ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)”の異名を取る人物。そして出入りの医療業者担当が転落死する事件から、疑惑の真相を巡る調査に乗り出す・・という話。 「チーム・バチスタの栄光」で「このミステリーがすごい!」にて大賞を獲得した、実際の外科医も兼ねる海堂尊原作の映画化作品。他に「ナイチンゲールの沈黙」「イノセント・ゲリラの祝祭」「ジェネラル・ルージュの伝説」とかもあって、映画化は現在2作目。全て読んではないですが、この「ジェネラル・・」はテンポ良くスカッとしてるんじゃないでしょうか。 厚生労働省役人の白鳥は男。バディ的なキャラとなる田口は、小説では男ですが映画では女性となって、阿部寛と竹内結子が固定キャラで演じています。 今回のメインは堺雅人。やり手で多少傲慢ながら情熱的な医師を演じ、聴聞委員会でも大立ち廻りを演じるんですが、なんだか華奢で甘ったるいマスクのくせに、えらくカッコいい設定でほんとにカッコ良く見えましたよ^^ 最後の落としで出てくる○ュッ○○ャ○スが請求書に出てくるのはテンポアップの上では分かるんですが、実際はそんなの雑貨品とか別勘定でまとめるんじゃない?そんなあからさまに書かないでしょ!とか、医療費節減をお題目にした厚生省のお役人が骨折程度でドクターヘリはいかんでしょ?とか、ルージュの本当の意味がそれかい!などなど、やや突っ込みどころはあるんですけどねw 【尻軽娘♪】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-03-07 03:05:38) (良:1票) |