25.《ネタバレ》 オリジナルが持つ無常観は微塵もないけれど、『七人の侍』的な要素というか戦闘・チャンバラのシークエンスを前面に押し出したリメイクと言えるでしょう。この江戸版テルモピュライの戦いともとれるシチュエーションで、やはり重要となるのは決戦の地である落合宿の要塞化であることは戦術の基本であり、隘路に大軍を入り込ませて戦力を分散させるというのは合理的です。本作ではこの落合宿要塞化の描写に力を入れているけど、あんな短時間であそこまでの仕掛けを造るというのは、ちょっと嘘くさくなり過ぎの感もあります。まあそこはとかくやり過ぎるところが持ち味の三池崇史が監督ですからね、サービス精神が過剰になるのは必然でしょう。 とにかくこの映画は、稲垣吾郎のサイコパス殿様がおいしいところを全部持って行ってしまったと言えるでしょう。こんだけ狂っていれば排除されるのも当然と言えば当然、この殿様のキャラ付けこそがオリジナルになかった要素で、あまりに酷いので鬼頭半兵衛=市村正親が主君を守ろうとすること自体が悪事の片棒を担いでいるような微妙な感じになってしまいます。対する島田新左衛門=役所広司は相変わらずの飄々とした演技、とても大博打に打って出る凄腕武士には見えないんだよな。自分ははっきり言ってミスキャストだと思うんだが、2010年以降は彼が主役という日本映画が多すぎるとも思います。俳優にはそれぞれ演技パターンに応じた役柄があるもので、大物俳優の層が薄いというよりもぶっちゃけ役所の名前を出せば企画が通りやすいという風潮があるのかもしれない。彼の演技の最大の難点はとにかくセリフが一本調子でなおかつ聞き取りにくいというところで、映画館ではどうだったかは判りませんが普通にTVで視聴するとまったく聞き取れずヘッドホン着用が必須でした。まあ他の俳優たちのセリフも聞き取りにくかったのは共通で、これはやはり監督の責任でしょう。 けっこうエグい場面が多かったが、戦闘シーンでは意外と血しぶき描写が少なかった印象もあります。いちばん?だったのは伊勢谷友介の復活で、「こいつは化け物か…」と絶句してしまいました。まあこういうところが三池崇史らしいと言えますけどね。 地上波では絶対放送できない本作に、よくTV朝日が出資したもんだ。これもまだSMAPだった稲垣吾郎が出演するのであの事務所に対する忖度が働いたのか、はたまたプロデューサーに騙されたのか(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-09-03 23:35:28) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 最初から残酷なエピソード目白押しでちょっと驚きます。 なんとなく13人の侍の活劇みたいなものを想像していたので、ここまで血生臭いとは思いもしませんでした。 1人1人に個性がしっかり味付けされ、それぞれ見せ場もあり、終盤の戦いは見応えがあります。みんな強いっていうのは、少年漫画で育ってきた自分にとって胸を熱くさせるものがあります。 鬼頭がなぜ島田の襲撃を最初から知っているのかなど、正直言うとストーリーの細かい部分で理解できていないところがあります。ただ細部がよくわかっていなくても、『サイコパスな将軍の息子を討ち取る』ということさえわかっていれば大丈夫な内容。 伊勢谷友介が演じたキャラだけが、ちょっと雰囲気を壊しているように感じて惜しい。一本調子な映画に変化をつけたかったのかもしれませんが、この映画にコメディ要員は要らんでしょ。 それにしても松方弘樹さんの殺陣だけは、他の人達とは別格で良くも悪くも浮いていました。さすが遠山の金さん。昔ばあちゃんと時代劇を見ていた頃を思い出して懐かしくなっちゃいました。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-06-21 13:11:31) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 これ、すごい名作になれたかもしれないのに三池崇作品でほとんど出てくる面白くないセンスのない下ネタは省いて他に時間使えや! というのが、ちょっと付きまとちゃった感じの作品。 13人というメンツが所々、あれ?結構あっさりやられちゃったこの人?っていうのが多すぎるし、 せめて松方弘樹、伊原剛志、古田新太、沢村一樹くらいが死ぬところはもう少し時間使おうよと思う。 そう思っても仕方ないくらい、これ必要でした?っていうシーンが多い。 各所で言われてる通り、稲垣吾郎の怪演の凄まじさだけが結果、記憶として残るんだよね。 面白かった。面白かったけど、やっぱり三池崇のセンスは自分と全然違うところにあるんだな、と思った。 これだけの映画を作れる才能があるのに、なんであんなセンスのない下ネタぶちこんじゃうのか。 それが、面白きゃいいのだが、どの作品も、これわざわざ時間を割いて入れる必要ありました? って正座させて小一時間説教したくなるくらい、この人の下ネタはセンスないわ。 【バニーボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-05-05 17:49:54) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 稲垣吾郎演じるお殿様を観ていると、漫画シグルイのあの狂ったお殿様を思い出しました。なんかキャラが似てるんですよねー、知的に狂ってて、無表情で残酷なことをするとことか。リメイク元の作品を観た事がないので、なんとも言えませんが、単純なチャンバラ娯楽作品としては、それなりのスペクタクル感や、エグさもあって、普通に楽しめました。ただ三池監督のギャグ感がこの作品には強烈にあって、それがダメな人も多いかも。主に伊勢谷友介まわりなんだけど。僕は一徳とのまぐわいまではなんとか許せましたけど、首を刺されたのに、傷跡もなしで復活はちょっと作品自体の世界観をぶち壊しかねないギャグなので、普通にダメでした。いや、山田孝之の「え?」には、思わず笑ってしまいましたけどね。でもまー、ラスト50分のクライマックスは普通にテンション上がりまくって、うひょーーーってなったし、お殿様の狂いぶりも良かったので、7点かな。鑑賞後はなーんも残らないんやけどね。 【なにわ君】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2016-10-05 11:21:03) (良:1票) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 結構面白かったです。 稲垣さんのクズっぷり、役所さんや松方さん、松本幸四郎さんの安定感。 伊勢谷さんのコメディ感。 みんな役割をキッチリ演じてました。 決闘シーンは長かったけど見応えありました。 それもこれも稲垣さんのムチャクチャがあったればこそですが、結構滅入るぐらい酷いことしてました。 それだけに『痛い』だとか『怖い』だとか『楽しかった』なんて台詞は欲しくなかったなぁ。 劇中の兵の数では多勢の市村さん、主要キャストとしては無勢の逆風のなか、立場と演技を全うされたのはご立派でした! 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-27 03:24:03) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 面白い。 決闘シーンは、長く感じたが、全体通すと面白く見応えあり! ただ、時代劇系の邦画は、セリフ聞き取りづらい!(この映画に限ったことじゃないけど) つーか、吾郎ちゃんはまりすぎ(笑) 【kontiki】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-08-03 18:08:57) |
19.どこか超現実的な浮遊感とも言えそうな虚無感を漂わせていたあの元映画よりも、『将軍家光の乱心 激突』のスペクタクル調に近いかも知れません。だから、あのスックと立ちふさがった姿、役所広司じゃなくて千葉真一だったらなあ、と思わんでもないし、殿様の「イッチャッテル感」も京本政樹の方がストレートだったりするのですが、まあ何にせよ、この作品、“修羅場”の映画です。「タイタス・アンドロニカス」のノリとも言ってもいいかも知れない。クライマックスの破壊と修羅場を描かんがためにすべてを準備し、あとはただひたすら、殺戮、破壊、修羅場。“刺客”たちが次々に弓矢を投げ捨てる姿がひたすらカッコいいのです。そしてあの鮮烈な、「みなごろし」の文字の、どんな残酷描写よりも引けをとらない恐怖。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-06-09 12:05:21) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 新しい季節が始まる。桜が飽きずに花びらを降らせてくれるのを眺めて、窓枠から教室の中に目を移す。新しい学校に、新しい仲間、新しい恋もきっとやってくるんだろう。このクラスの中に同じ中学校だった友達は居ないけど、三五人は気がつけば友達になっているに違いない。 いつもと違う匂いの教室で、一人では心細い。とりあえず前に座っていた西山に声を掛けると「ん?俺は西山。ニックって呼ばれてたから君もそう呼んでよ」と前からの友人であったかのように気安く返事をしてくれ、ちょっとひるんだ僕は安心したのだった。ハードロックが好きなんだという彼と話題が合ったのも幸いして、その日のうちに僕らは長い時間を過ごす友達になれた。 僕らの席は掃除箱と呼ばれていたモップやバケツが入れられたロッカーの前で、一番後ろの窓側という一等地に有ったが、その対角線の終点に彼女が居た。担任の先生が挨拶やジョークを交えた注意事項などを話している間は気付かずにいて、お昼には最初の登校は終わってしまったけど、ニックはしっかり彼女を見つけていた。 数日だけ続いたオリエンテーションだとか挨拶だとか、そう言う時間を過ごすうちに、彼女に向かう視線はニックだけじゃ無く僕の視線も向かう事になって、少しずつ話す仲間も増えてきた。 もう授業が始まる頃の帰り道に、ニックは彼女の事を話題に出すと、実は僕も、っていうやりとりになった。 やっぱりか。君も良いとか思っちゃった訳ですか。などと自分だけが見つけた原石が、じつは同時に誰かが見つけていたものだったかのような言い方に思わず「彼女をうちの学校に連れてきたのは彼女自身だよ」と突っ込むと、イヤイヤそうなんですがと二人笑いあった。後に分かったが、同じように想っていたクラスメートは多かった。 とか言う記憶力バッチリ多感な時期でさえ、一瞬で一三人分のクラスメートの名前を覚えていただろうか(いや覚えていない)。二時間ちょっとの映画で一三人。悪役と女房を含めて一六人である。覚える事を放棄した私に怖いものは無い。血しぶきや意味不明な演出もすっ飛ばして痛快に楽しんだのであった。 顔しか覚えていないけど、最後の方にはもっと居なかったっけ?的な勘違いを起こし大変満腹な出来だった。とにかく勧善懲悪は気持ちいいのである。 で、最後には玉砕するのである。友人も私も。 【黒猫クック】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-02-13 01:59:12) |
17.《ネタバレ》 東映集団抗争時代劇のハシリとなった工藤栄一監督の「十三人の刺客」の三池崇史監督によるリメイク版。先週再見したオリジナルと比べると格段に娯楽性が増していて、グロい描写も加わっているが、うまく現代風にアレンジされていて面白く、成功作と呼べるものになっている。オリジナルであまり存在意義のなかった十三人目の刺客の設定を山男に変え、山で道に迷った島田(役所広司)たちを案内するかたちで登場させ、その後に仲間に加わるという展開にしたことで存在意義を持たせたり、暗殺の標的にされる松平(稲垣吾郎)の残虐性を強調する演出(生首を蹴り上げるなど。)を施すなど、オリジナルと違う部分も効果をあげている。ただ、オリジナルにはあった重厚さがなく、とくにクライマックスの乱闘シーンが派手になった分だけやたら軽々しく見えたのは残念だった。(オリジナルが30分に対して50分というのもいくらなんでも長すぎる。)オリジナルでは島田は半兵衛にわざと斬られることで己と半兵衛の武士道を通しているが、本作では普通に決闘をして倒しているのも少し違和感を感じた。その後の松平との対決で稲垣の見せ場を作りたかったのかもしれないが、ここはオリジナルのほうが良かった。オリジナルで工藤監督の演出意図を理解しながらも戸惑った平山九十郎が無様な死に様を見せるシーンはなかったが、そのかわりに本作では首を刺された山男が最後に何事もなかったかのように登場するというシーンがあり、ここは三池監督の演出意図がよく理解できず、幽霊とか深読みはしてみたものの、はっきり言ってこのシーンはいらないとしか思えない。出演者としてはやはり松平役の稲垣。菅貫太郎がハマリ役だったので心配だったが、なかなか印象に残る演技を見せていて、とても良かった。(稲垣は「踊る大捜査線」でも犯人役を演じているが、ジャニーズ事務所の看板タレントがこういった非道な悪役を演じるのは珍しいのではないかと思う。)オリジナルに出演していそうで出演していなかった松方弘樹の殺陣もよく、流石は近衛十四郎の息子である。オリジナルで気になった部分が直された一方で、新たに気になる部分や不満な部分も出てきたリメイクで、いろいろと書いたが、純粋な娯楽時代劇としてはじゅうぶんに楽しめたので少し甘めかもしれないが7点。でもどちらかといえばやっぱりオリジナルのほうが好きだな。こっちの方が見ていて爽快だけど。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-03 16:44:23) (良:2票) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 稲垣吾朗の無表情悪役ぶり、松方弘樹の殺陣、砦の作戦、岸辺一徳のほられぶり(笑)。 いろいろ見どころあって楽しめましたが、最後に首を小太刀で刺されたはずの人が ピンピンとしているのは不要。でマイナス1点。^ ^ 【KINKIN】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-29 22:15:21) |
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《改行表示》15.《ネタバレ》 なんで稲垣君が?とも思いましたが、意外な怪演だったと思います。 非情なシーンもよかったです。 最後、役所さんがどうやって稲垣君を殺すのかと思って見てましたが、あの同士討作戦も賛否はあるかもしれませんが、私はなかなかよかったと思います。 あとみなさん書かれてますが、松方さんの殺陣はさすがでしたね。 最後の決戦の場面は、作戦的に突っ込みどころも多いですが、なかなか迫力がありました。 ただ、伊勢谷さんが喉突かれて死んだと思ったのに、最後ピンピンして登場してきたのにはだいぶ違和感あり。そこが結構残念です。 【かすお】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-27 00:01:13) (良:1票) |
《改行表示》14.三池監督らしさが前面に出たエンタテイメント時代劇。 「スキヤキウエスタンジャンゴ」が変化球なら今作品は直球勝負といえる。 とにかく役者全員濃い!殺陣もお見事!大掛かりなセットも素晴らしい! SMAPの稲垣吾郎演じるヤツもほんと憎らしいほどハマっている。「愚かな道を選べ」とか素でセリフがシンクロしちゃう程天晴れな演技。彼の俳優歴でも屈指の出来栄えではなかろうか?そんなヤツだから故?窮地に陥る姿を観て観たくなるのも勧善懲悪の観客席心理をうまくついている。まだか、まだかと引っ張って、「みなごろし」を取り出して掲げる瞬間、そして「斬って斬って斬りまくれ!」の怒号から開戦する瞬間はゾクゾクするほど興奮しま した。ときおりエグいシーンもあるし、観終わった跡に余韻はあまりのこらないですが、久しぶりに楽しめる時代劇大作だと思います。 【シネマブルク】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-05 23:40:00) |
13.納得いかない部分はありつつも、全体的にとても見応えのある作品でした。殿様には指か腕を切り落とすくらい、もう少しいたぶる描写があってもよかったかなぁ。/エンドロールのキャストを眺めながら「え!この人も出てたの?」と気づくくらい、キャラの立ってる一部の俳優以外は誰が誰やら分からず。とりあえず刺客の13人だけはそれなりに知名度のある、誰でも見て分かる人を揃えてもよかったんじゃないでしょうか?石垣佑磨も顔は知ってますが、いつ活躍してたのか思い出せません・・・。/おえんが新六郎の雰囲気を察する瞬間のシーンがとても芸術的に見えました。 |
12.《ネタバレ》 よくある無駄なヒロインがでないのが良い。なかなか良いリメイクだと思いましたが、悪大名の最後はオリジナルの様にもう少し無様に殺されたほうが、見ていてスッキリしたと思います。 【紫電】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-09-26 22:45:35) |
11.《ネタバレ》 昔観た片岡千恵蔵主演のオリジナル版(1963)は、こんな三池流のグロやおふざけはなかったが、やはり宿場での決闘シーンが迫力満載で、見ごたえあった覚えがある。しかし、このリメイク版では、明らかに『七人の侍』からパクった人物をつけ加えている。伊勢谷友介の山男は、筋書きや人物設定からして、もう見え見えの菊千代(三船敏郎)じゃないの。この山男が、首に刀がささって死んだはずなのに、ラストでピンピンして復活するのは、あまりに作り事めいて興ざめだった。面白く観て来れたのに、ここは残念。それにしても、名バイプレイヤーの岸辺一徳は、よくもあんな役を引き受けたものだ。ケッサクだけれど、悪趣味きわまる濃い映像。これが三池崇史流なのにちがいない。 【goro】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-10 12:03:26) |
10.三池崇史版「七人の侍」。菊千代もいるし。「クローズZERO」で見せてくれた集団対集団の映像の整理されてること。凄いな、と思います。敵があれだけいたら、もう生きて帰れないと覚悟したんでしょうね、みんな。それが侍ってやつですか。松方のおっちゃんがさりげなくスゴカッタ。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-22 02:15:47) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 子供が観たいというので観賞。いきなりのグロさに唖然とし、岸部さんの絶叫に親子観賞ゆえの冷や汗たらたら(笑) しかししかし、ストーリーはわかりやすく、吾郎ちゃんに感動し、最後までチャンバラアクションを思う存分堪能しました。 【ドンマイ】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-04-28 23:36:01) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 意外におもしろかったです。 冒頭の切腹シーンは、切腹そのものが映らないというのにものすごい迫力。続く明石藩主の蛮行、奇行は稲垣吾郎の怪演がすばらしい。ラストへとつながる伏線のはりかたなどもなかなか心憎い演出。後半の合戦シーンも、殺陣の良し悪しを感じさせないほどのテンポと迫力で、最後まで楽しめました。 ただどうも三池監督は見せすぎ、くどすぎ、説明しすぎの感が拭えない。 【カエル本舗】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-11-10 18:56:18) |
7.《ネタバレ》 斬って斬って斬りまくる、頭カラッポにして楽しむエンターテインメント時代劇。前半はあっさりとした仲間集め。見せ場はラスト50分からのカラクリを凝らしたセットを背景にした市街地大乱闘戦。降り注ぐは斬撃と血しぶきの雨あられ。敵をなぎ倒していく様はゲーム「三国武双」のようで痛快。SMAP・稲垣が明石藩の暴君を意外な怪演、これこそがグロい本性か。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-10-31 22:17:36) |
6.《ネタバレ》 「斬って斬って斬りまくれー!」を見たいがために鑑賞。いやぁ純粋に面白かったし、かっこよかった。三池監督の映画の中じゃ良い出来なんじゃないでしょうか。監督さんのやり方なのか趣味なのか分からないですが、前半の暴君ぶりを表すシーンの数々、エグいです。グロいです。弓で家族を殺す場面、腕を切り落とされた女性が出てくる場面・・・もう見るのがツラくなるほど強烈。シグルイの徳川忠長を彷彿とさせられ怖かった。後半の殺陣はやはり時代劇ということもあってか、見慣れたアクションが多いものの見応えのある殺陣でした。バッサバッサと斬り倒していく様は圧巻。そりゃタランティーノも興奮するよ(笑)北野版座頭市のように血が吹き出るというわけではなく、地面の血痕や赤く染まる水を印象付けてる所は面白いですね。それと俳優陣の演技力が凄い。役所広司は当然ながら、松方弘樹の演技力・・・最高です。時代劇慣れてるだけあって素晴らしい動きに演技でした。いやー、しかし岸部一徳がホラれるシーンははたして必要だったのだろうか・・・ 【あんどりゅ~】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-10-31 03:07:35) (良:1票) |