《改行表示》11.《ネタバレ》 様々な人の手に渡った、なんかしらの物が「呪い」をもたらすという話は、 ホラーなどではよくあるパターン。 でも、様々な演奏家により名曲を奏でたバイオリンが、 ラスト、オークションにかけられるというのは、変わった趣向。 様々な演奏家のエピソードも秀逸ながら、 クライマックスがオークションというのは、他にはないですよね。 飽きさせない展開で面白かった。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-03-16 00:02:40) |
10.《ネタバレ》 なんの予備知識もなく鑑賞しました。タロット占いで「旅をします」と言われていたので、当初は男の子が世界各国をバイオリンと共に渡り歩き、偉大なバイオリニストになる話なのかなと思いました。が、亡くなってしまうので、そこからバイオリンが時代を渡る話なんだと分かりました。一番せつなかったのは、中国の時代。芸術家にとって芸術そのものが否定されるのは魂が引き裂かれる想いがする事だろう。あのネガネの男の子が成長してオークションに来ていたので、きっとお母さんとの約束を破った事をずっと気に病んでいたのだろう、と感じました。鑑定士がバイオリンを手にした時、もしかして死んでしまうのではと不吉な予感を覚えましたが、はずれてよかった;車が止まってホーっとしました。彼はバイオリン工房にいた弟子の子孫だった、なんてオチがあるかと思いきや、なかったのでちょっと拍子抜け。けれど、彼が娘に電話していたので「もしやこの娘がアンナの生まれ変わり。またはアンナに姉妹がいてその子孫では?」と考えた時、つながったような気がしました。「血の元に還った」として「旅が終わった」のも納得。なので私としてはこの解釈でいきたいと思います(笑)某学者の「世界中のあらゆる場所、あらゆる時代にあらゆる文明が誕生して消えていったが、音楽のない文明は一つもなかった」という言葉が深く噛みしめられる映画でした。 【果月】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-14 16:48:41) |
9.《ネタバレ》 古い器物が化け物になるという発想はもう今昔物語の昔からあり、いにしえの人が身近に置き愛玩していた道具に、なにやら執着が付き添い怪しい奥行きが出てくる、って感覚はよく分かる。まして楽器という精神性の高い道具ならなおさら。それぞれの時代で持ち主の不幸を奏でながら流浪するバイオリン、ってな話。怖いのは何話目だったか、パガニーニを思わせるような音楽家、その浮気がバイオリンの音色の変化で分かってしまうってやつ。で妻はピストル撃つのだが、それは女でも男でもなくバイオリンに向けられる。恋敵はバイオリンなんだな。我々が支配し切ったつもりになっている道具というものも、そっちの側からこっちを見る視線を感じれば、けっこう怖い材料になる。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-12-04 12:13:54) |
8.何百年も生き残ってきた楽器って、ほんとにいろんな人の想いを受け継いでそうで、気味が悪い…もといミステリアス!よね。 アタシのお気に入りエピソードはやっぱりポープのお話かしら。 バイオリンって本当にエロチック!って思ったわー。 あと最初の孤児院の男の子の話もよかったし、それぞれのエピソードはとっても興味深かったんだけど…最後のモリッツさんはどうなのかしらねえ? あれって立派な窃盗罪でしょ? 価値のわかる人の手にわたって一件落着!では終われない気がするんだけど。 ってことでアタシ的にはラストがちょっと残念だったわ。 【梅桃】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-07-20 17:25:58) |
7.《ネタバレ》 冒頭、何気なく始まったオークションにいろんなつながりが交錯しているという語り方は大いに好みで、ここだけで許せてしまいます(相互の交錯はあまりあるわけではなく、構造は単純ですが)。一つ一つのエピソードはそのまんますぎないかというのが前は気になっていたのですが、よく見ると、撮影や美術関係にも相当手間暇をかけていますね。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-03-04 18:10:55) |
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《改行表示》6.《ネタバレ》 私にはとても面白い映画でした。塗料の謎解きとかちょっとぞくっと しました。 サミュエルの役の人はバイオリンを芸術品として捉えていて、 その価値も分からない金持ちの手に落ちてしまうのが許せなかった んでしょうね。レッドバイオリンは自分を分かってくれる、 収まるべき場所に収まったのだと思います。 他の文化を描く時には多少の誤解は付き物ですが、この映画は そこは上手くクリアしてると思います。 中国が上手く描かれているのに日本は誤解されている・・という 感想が結構多いですがそれは日本人の目から見ているからであって、 中国人にしたら「なにこれー」かもしれないなと思ったり。(ビデオ) 【なみこ】さん 7点(2004-08-15 13:13:07) |
5.音楽、映像、脚本すべてそれなりにぜいたくに作られていますが、各エピソードの掘り下げはいささか中途半端な気が。さすがに数百年の歳月を盛り込むのは難しい。また、結末は胸に落ちるものですが、anti-climaxですね。 【モリブンド】さん 7点(2004-05-03 07:45:48) |
4.《ネタバレ》 これ好きです。楽しめました。永い永い時間、音楽を愛でる人達の手を旅する通称「レッド・バイオリン」の歴史を、オムニバス形式で綴る映画です。何故あれほどまでにみんなこのバイオリンに取り憑かれたのか。ただの楽器のようで、「生き物」なのです。持つ人の器を試しながら、何百年も生き延びてきた血のバイオリンの背景には、ずっと怪しげな空気が流れていて少しどきどきしました。それぞれのエピソードの長さやテンポも良かった。オークションで、バイオリンの永年の運命が一堂に会するアイディアもよかった。でも、ラストは…サミュエルがあれだけの楽器を扱える人には全く見えなかった。最後でがっくり、減点です。 【のはら】さん 7点(2004-02-24 19:08:15) |
3.ある1挺のバイオリンの辿る数奇な運命、というよりは、そのバイオリンによって運命を狂わされてしまう人たちを描いた映画。うむ、確かに現在残っている名器と言われる楽器、過去様々な人の手で様々な演奏が行われてきた歴史が刻まれていると思うと感慨深いものがあるナ。映画の進行は時間軸を行ったり来たりする、ミステリーのごとき野心的な構成。この時代を超越した描写方法が面白くもあれば、後述のように興醒めする部分もある・・・。開始早々、クレジットを見てワクワク、音楽はジョン・コリリアーノ、本作でオスカー受賞だけど、91年には交響曲第1番でグラミー賞(この曲は最近N響も取り上げてましたね。ちなみに私はバレンボイム盤とスラトキン盤を持ってるゾ←単に勢いで買っただけの癖に)、2001年には交響曲第2番がピューリッツァー賞だとか? まさに今大変ノってる作曲家。さらに指揮エサ=ペッカ・サロネン、バイオリン演奏ジョシュア・ベル、と人気者を揃えた最強の布陣。さて。肝心のバイオリン。ム?こりゃ現代楽器ではないかね?まあ確かにレッド・バイオリンの音色が映画の途中で変わるのもヘンだし、しゃあないか。泣きのツボを押さえつつもトリッキーな構成で飽きさせずに映画は進んで行きますが、段々妙な気分になってくる。自称メトロノーム考案者とか(ウソつけ)、「英国最大の音楽家」(ウソつけ)とか、変なヤツばかり出てきて、変な音楽ばかり演奏される。こりゃ作り過ぎだ。音楽の歴史の重みがどこにもない。果ては文革にまで話が飛んで、もはやサービス過剰。上述の通り時間軸が不安定でシーンがポンポン飛ぶため、さらに作品が軽いものになってしまった感が。でもね、映画のテーマ自体は好きなんですよ。それにあのf字孔からのカメラ目線が何ともグー。バイオリンの中の空洞って、何かが入ってそうな気がしませんか・・・? 【鱗歌】さん 7点(2004-02-22 17:01:53) |
2.現代のオークションの場面と今までバイオリンがたどってきた旅が交差しているつくりがうまいなーっと思った。一本のバイオリンに魅せられる人々・・・すごく不思議な感じで良かった。 【ジョナサン★】さん 7点(2003-07-19 17:51:58) |
1.名器のバイオリンが転々とするが、それと共に所有者の人生のそれぞれを描くという壮大な流れの映画。人生様々だがバイオリンに意志か魂があるかのように思えるから恐い。 【キリコ】さん 7点(2003-06-01 17:09:40) |