《改行表示》26.《ネタバレ》 なんとゆーか年を喰うと、あまり怒ったりしなくなりますよね。いや、私も怒った「フリ」とゆーのは(必要に迫られるので)しょっちゅうやってますが、根本的に感情に流されて行動すること自体がすごく減るとゆーか。まあ、理屈抜きで感情に任せて行動した所為で散々痛い目を見てきた、という「学び」故なのだとは思いますケド。 ド初っ端から素っ頓狂にブチ切れてオッ始まるので、もっとシンプルな(そしてイカレた)アイデアのスリラーかと思ったのですが、一枚重層的なのが、周囲の世界がイラつく事象に満ち満ちているという状況自体はよく見るとマイケル・ダグラスもロバート・デュヴァルも大して変わんない、というコトに見えます。もちろん、適度に器が広くて穏便に対処してゆけるデュヴァルの方には大いに共感してゆくワケです。終盤、嫁さん相手にキレてる「フリ」をしたシーンなんか個人的には最高でしたね(その後は一発マジギレしちゃってますが)。 ただ、作品として奥行きが在るからイイのかとゆーと必ずしもそーではなくて、マイケル・ダグラスの側のお話(=大人気なくキレちゃうコトの一種の爽快感)とゆーのはイマイチ盛り上がってゆかないとゆーか、最初が一番な尻窄みの様にも思えます。結局のトコロ、本作はスリラーではなくてブラック・コメディなのでしょーね。結論的に私個人としてどちらが観たかったのかと言えば、ダグラスの暴走が果てしなくエスカレートしてゆくという(どこか笑える程度の)アクション・スリラーだった、という様にも感じます。シンプルなアイデアはシンプルに、とでも言いますか。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-07-22 08:57:37) |
《改行表示》25.全体としてはコテコテのハリウッド映画ですが、ストレスを抑えきれない主人公が店で缶コーラ一つで店内を荒らしたり、ハンバーガーショップで写真と実物の違うことでもめたりするなど、一つ一つのシークエンスにスパイスの効いた笑いがあって、観る者を飽きさせません。 話は変わるのですが、実は私、昨日資格試験があって、その解答速報の結果、合格のボーダーラインにいる自分にストレスを感じているんです。 そんな私のような心境の人には、うってつけの映画だと思います。 マイケル・ダグラスがマイケル・ダグラスっぽくないのがよかったですね。本当に異常者になっていく過程が見てとれました。 ロバート・デュバルの役は如何にもどこかである典型的な役柄で面白くなかったですね。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-22 05:29:39) |
24.《ネタバレ》 15年以上前に観賞したので記憶が曖昧なのはお許し下さい。観賞前の予告編等で見た印象は皆さんが仰る様な世の中の理不尽な事にキレた親父の痛快復讐劇だと思ってました。しかし観賞すれば主人公が癇癪持ち所謂精神的に病んでいる人物だと分かります。その所為で家族とも離別し職場からも追い出されたにも拘らず本人は病気を自覚しないまま過ごして来たのです。しかし物語の終盤、楽しい思い出でを収めている筈の8mm映像(ビデオかも)を客観的に見た時、初めて自分が罪深い人間だった事に気付いてしまい、自分が犯してきた事件を含め、もう後には戻れない事を悟りそしてラストの行為につながった。破滅への道を突き進む主人公、どうすれば彼は救われるのだろうか…。その様な気持ちで最後まで観ていた作品でした。 【ままごと】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2011-09-04 20:34:11) |
23.ふとしたきっかけで人は狂っていく。たとえそれが端から見ればどうってこともないものでも。いわゆる「キレる」原因というの当事者にしか分からない。テーマ的に非常に好きな作品。自分がそこまで行動に起こせるか、というのば別にして非常に共感できてしまう映画でした。なんとなく今のご時世、TV放送には向かないような気もします。この時代のシューマッカーの作品は社会派っぽいものが多くてよいです。構成に演出過多な部分は多いですが、映画ってこんなものだと思います。映画全体から様々な種類の「熱」を感じます。マイケル・ダグラスの演技もさすが!としか言いようがありません。J・N・ハワードの落ち着いた音楽も印象的。終わり方もベタといえばベタですが、とても切なく、悲しくなってしまいました。おすすめできる映画です。 【goatherd】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-04 10:13:30) |
22.《ネタバレ》 例えるなら激しく音漏れしている人のヘッドホンを引っこ抜き耳元で「やかましい!」と叫ぶ、携帯電話での情報交換に余念のない人に「車内での通話はご遠慮下さい」と睨みつける、日々感じるストレスに正面から立ち向かい自力(脅し含む)でストレスを解消するイカレクレマーの映画です。電話のための両替を拒む店主にキれ、マクドのモーニングセットを食べるために銃を持ち出し、自分が正当なクレームをつけていることを強調して暴れまわりこちらも応援目線で観てしまいますが、興味深いのが彼もまたキれる他人に出くわすところ。視点を変えれば彼は権利を主張する他人から迷惑を受ける可能性のある一人であり、少し他人よりもクレームの声が高いだけでしていることは同じなのです。皆が感じる些細なストレスがこの映画に充満していて、その熱量がハンパありません。ロバート・デュバルでさえ鬱憤を爆発させるその一人になっています。ただ難点は、衝動的な殺人を犯し一線を踏み越えてしまった際、その背景がうかがえ知れる心理的な描写がなかったところです。この描きこみが明確であれば『タクシードライバー』クラスの映画になりえたかもしれません。 【さめがい】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-26 00:12:20) (良:2票) |
21.あのぺったんこなハンバーガーは確かにインチキだ。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-22 18:47:25) (笑:1票) |
《改行表示》20.でた!これを忘れていた。まず、主人公のかっこうね。映画のナカでの半袖シャツネクタイっていえば、私にとって、”タワーリングインフェルノ”の消防隊長マックイーンが定番だったのですが、それ以来でとっても印象的だった。もっとも、眼鏡、虎刈り(みたい?)なのがいまいちでしたが。コレ観たころ、夏は自分も仕事の関係でまさにふつうに、この格好だったのでじぶんで(カッツキーぜ!)なんておもってました。 でもいいっすね、フォーリングダウン!(どこが?)イインダヨ!!(オレもきれる!) 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-22 18:53:30) (笑:1票) |
19.応援団長から他人事に変わっていく自分のスタンスが非常に興味深かった。自分も彼と同じで渋滞には腹が立つ。マ○クも同じだ。だから彼を応援した。突撃だ!ダグラス号。懲らしめておやりなさい、と。自分の代わりに成敗してくれる彼を見ていると、ストレスが発散されていく様でとても気持ちが良い。だが事がエスカレートするに従い、徐々に彼と距離を置くようになっていく。これは自分に害が及ぶのを恐れるためだ。そうして彼を見捨て、最後は完全に他人事。あれだけ応援していたのに、これはちょっとやり過ぎでしょ~というスタンスになっていた。ここであるCMが頭に浮かんだ。BOSSのCMだ。トミーリーが知事に祭り上げられ人気者になるものの、ふとした事でバッシングを受けまくり転落していくというもの。最後のセリフは「この惑星の人気は短い」。現代社会においてストレスを抱えていない人などいないでしょう。それぐらい超超ストレス社会ですが、では適切な発散を皆しているかと言われればそうでもない。誰かを祭り上げ、軽い失言があれば自分に害が及ばない範囲で叩く。こういった言動・行動はやはりどこか不健全。日本人たるもの、他人に迷惑をかける事なかれ。他人任せではなく、自分自身でストレスを発散する方法を見つけなければいけませんね。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-23 09:39:34) (良:1票) |
18.なんかの表紙にタガが外れてキレてしまった事件も多いので全くの人ごとでもないと感じた。マイケル・ダグラスのキレかたが上手く目が離せなかった。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-03 23:32:33) |
17.まさに「キレる」映画。この映画を観れば今までの自分のキレ具合なんてまだまだですね。 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-18 14:22:09) |
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16.《ネタバレ》 2回目鑑賞。アメリカン・ドリームではない、キレル男と定年警官、家庭と職場。いやな現実がまざまざ。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-02 16:47:10) |
【STEVE-O】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 10:19:18) (笑:1票) |
14.毎日1時間半かけて通勤しているオイラ。駅の構内での高校生ぐらいな子供達の無礼なだみ声。イライラ。女子生徒たちの猥雑で無責任な誹謗中傷。イライラ。スクーターで家路に着くと無理やり追い抜いていく車。イライラ。そんな日々を送っている自分にとってこの映画の主人公の冒頭からのイライラはよく理解できたし、ぶっちん切れる気持ちもよくわかりました。途中までは彼に「やれ、やっちまえー」って喝采をあげていました。最終的に彼はアレな人でしたが、こういう事件はストレスが多い日本ではいつ起きてもおかしくないと思います。おいらもあのときにショットガン持ってたら・・・ 【ぐっきい】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2006-01-21 13:03:59) |
《改行表示》13.学生の頃にテレビで見ていたら渋滞でキレたサラリーマンが車から降りて、、、 ちょっと意外な展開に衝撃的でした。 あれから十数年たち、今では自分がサラリーマンしてますが なるほど、彼がキレた理由が分かる、、みんなキレる寸前で堪えながら頑張ってお金稼いでるんですよ!サラリーマンになった今もう一度みたい作品。 |
12.離婚、失業で心を病んだ男と心を病んだ妻に振り回される悲しい男、現代の典型的な2種類の負け組男を見せられて、私は落ち込みました。 【クロ】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-12-07 18:01:53) (笑:1票) |
11.マイケル・ダグラス扮する<D-Fence>は、国防産業を失業中の<白シャツにタイ>の白人。なまりのある英語でソーダ1本の値段にも細かい韓国人店主、<ギャングランド>のメキシコ人の若者、同性愛嫌いでマスキュリンなネオナチ男、フレンドリーなくせに規則にがんじがらめなファーストフード店主。もう何から何まで、当時(暴動前夜)のLAのアメリカ白人が抱えていたいらだちやストレスを(ステレオタイプ的な誇張も含めて)象徴してるんですね。いまとなってみれば、この反動が10年後のアメリカを覆い尽くしているともいえるようにも思います。そう考えてみると、主人公の自己中心的で独善的な性格(最後の「私が悪いのか」というセリフは秀逸でした)は、いまのアメリカの姿を映し出しているようにも見えてくる。後半は一転して家族モノっぽくなってましたが、デュバルが軸となって渋くまとめてくれました。それにしても、ある意味、こんなに「政治的な」映画を、ふつうに娯楽作品として制作・公開してしまうハリウッドもよくわかんないところですなあ。 【ころりさん】さん 7点(2004-11-30 15:29:20) (良:1票) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 アメリカで何度もテレビCMで見て、観たいと 思っていて今まで見逃していました。CMから想像したのは、最初から 最後まで世の中の腹立たしいことに切れまくり続けるオッサンをコミカル に描いた話だと思っていました。前半はそんな感じでしたが、後半は一転 社会派映画っぽくなりました。何人かの人も書いているように前半のノリ をもう少し続けてほしかったとも思いますが、後半の展開も悪くはありま せんでした。妻の尻に敷かれ事件当日に退職する刑事の存在がとても大き かったと思います。 日本などでも無関係の人たちを巻き込んだ自暴自棄の拡大自殺的な犯罪が 起きる今日、決してそれらを擁護するものではありませんが、一方で何度 観ても世の中の不条理に次々と怒りを爆発させていく主人公の男に痛快さ を感じ喝采したくなってしまうのも確かです。 ちなみにアメリカで911と言えばemergencyの電話番号、すなわち日本での 110番ですから、同時多発テロを予言していたわけではないと思います。 【キムリン】さん [地上波(吹替)] 7点(2004-09-10 23:22:46) |
9.テンポもよくてハラハラした。結構好きだなあ、こういうの。ディバルが良かったです。 |
8.《ネタバレ》 訳のわからない映画だが、こういう役をさせたらマイケル・ダグラスは天下一品だと思う。ストーリー展開、理不尽な言い分など見所はたくさんあったように思う。 【カイザー・ソゼ】さん 7点(2004-02-13 22:56:50) |
7.もっとキワモノでアナーキーで滅茶苦茶な話だと思っていたのだけれど、ひょんなことから道を踏み外していく人間の姿を描いた社会派ドラマだった。安全圏にいる人間でも、怒りやフラストレーションが臨界点に達したら、誰もこの作品の主人公のようにならない保障はない。私だって、あまりにも理不尽なことにブチ切れたことも何度もある。それで立場を悪くしてしまったことも。だから一概に他人事とは思えない映画ですね。 【ひのと】さん 7点(2003-12-30 19:01:45) |