6.《ネタバレ》 9月にTVでやっていたのを録画。先日鑑賞しました。私は基本的に洋画ばっかり観ていて邦画はほんとにたまにしか観ませんが、いやあ面白かったですね!私個人は登山はやってませんしこれからもたぶんやらないと思いますが、それでも「山登り」というものにとても魅力を感じる映画でした。内容もどっちかというと救助隊の話ばっかりなのに何ででしょうね?三歩(=小栗旬さん)の明るい人柄のおかげなのか、峰々の鮮烈なまでに透き通るような情景のせいなのか、山登りにかける人々それぞれのドラマのせいなのか、深く心に残る映画でした。ちなみにコミックは未見です。
私事ですが、最近TVでやっているロードショーなどの映画を録画し観ることが多いのですが、この映画に限らずやはりTV版ですと相当なシーンをカットされてるように感じました。特にこの映画などはTV版だとシーンとシーンの間がもうメチャメチャ。「え、いつのまにそんな展開になったの!?」ということがCMまたぐたびに起こります。ちゃんと映画館やDVDで観たらその辺どうなってるのかはわかりませんが、ロードショーで(特に元々上映時間の長い映画)映画を観る際の一つの弊害を思い知った気がします。
かなり大々的に宣伝してる映画でしたし、もっと大衆受けする商業的な内容になっていると思いましたが、思ったよりもシビアな内容になっていたので良かったです。その人がどんな悪人だろうがどんな善人だろうが、山は無慈悲なまでに平等に人を魅せ、楽しませ、命を奪う。コミックスからのストーリーですし、多少美談めいているかもしれませんが、それでも充分「山」と向き合える内容だったと思います。良作です。
※追記(鑑賞済みだったことも忘れてまた見てしまったため、以下2回目の鑑賞のレビューです)
わかりやすいドラマ仕立ての映画です。王道の日本のドラマという感じですが、小栗旬さん演じる主役の三歩さんがとにかく明るくて良いキャラをしている。底抜けに明るく芯のある山男を小栗旬さんが見事に演じている。小栗旬さんのキャラとも合っていると感じた。
逆に、長澤まさみさんの椎名久美は、見事に道化キャラだったなという印象。女扱いしてほしくないと話していながら、違う場面では女だからデリカシーを、、、みたいなことを言うし、明らかに力量的に力不足な現場に無理やり出ようとする。作中で椎名が指示や命令に従ったシーンなんてほとんどなかったのでは。実際問題あんな隊員がいたら他は迷惑するだろうなぁ。当て馬キャラとはいえ、何だか複雑な心境になりました。
自分は登山をしません。あんな険しい山どころかもっと標高の低いハイキング程度の山ですらほとんど登ったことがない山知らずです。そんな自分からしてみたらこの映画は山の過酷さを知れる良い機会でした。フォールの場面などはやはり映画とはいえショッキングでした。
一方でやはりこれも映画であるが故なのでしょうが、氷点下数十度に至るようなブリザードの中、フードなどで顔もろくに覆わずに雪山を進む三歩や椎名には違和感でした。あれこそ、本当の雪山ではNGなのでは。。。?自分山登らないのであれですが、山にお詳しい方いかがですか?俳優の顔を見せたいがためでしょうが、そこは詰めて欲しかったところです。